総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
もう忙しくて一カ月前の話になってしまうが書かせてもらう。
4月22日の日曜日、この日は公式晩餐オフ会があった。
やはりこういう公式オフというのは、我々プレイヤーがやるオフとは一味違う。
我はこういうのには積極的に参加するようにしている。
抽選で100名ということで応募したが結果は…
残念なことに落選。
我が軍のMシャドウズが当たったということであったので、そのレポートを待つことにした。
そんなオフ会開催1週間前。
突如我のTwitterに連絡が来る。
プライベートオフ。
22日といったら公式オフ会がある日、その裏で何か面白い事を模索しているのだろうか。
無論、我は即座にOKを出した。
ケンラウヘル「それは面白い!どこでやるのだろうか?」
ギルガメッシュ「はい!」
ギルガメッシュ
「ミラコスタのスイートです!」
ホテルミラコスタ。
そこはディズニーランド、夢の国にあるホテルであり、幾度かテレビで特集されていたのを見たことがある。
予約を取るのも中々難しい大人気の高級ホテルだ。
そんな感じの、公式オフ会の裏側で起きていた事件プライベートオフをレポートする。
■いざ舞浜へ
22日、オフ会自体は19時開始ということであったが、ホテルミラコスタというのはどういう所なのだろうか、興味津々であった。
少し用事を早めに切り上げ、16時には舞浜駅に到着。
舞浜はもう夕方だというのに人でごった返していた。
そのままディズニーライナーという、ディズニーランド専用の電車に乗り換える。
流石ディズニーランド、窓やら細部、至る所にミッキーを象った物で溢れている。
電車の吊革もミッキーという所に感動していた。
もう見ている諸君なら分かるかもしれないが。
この時点で我のウキウキ度合マックス。
■ホテルの内部撮影
ディズニーライナーに乗ってすぐ、ミラコスタが見えてきた。
軽い足取りで駅を降り、早速記念撮影を開始。
そのたたずまいはまさにHR要塞さながら。
まだ時間もある故、色々と写真を撮りまわった。
キャストも一人一人が笑顔を絶やさず、客も笑顔、傍から見ていても気持ちの良いものだった。
写真を撮りつつ、中にある土産物屋を見て回る。
かれこれ1時間くらい経っただろうか。
ふとTwitterを見ると、ギルガメッシュやrysterがディズニーシーで遊んでいるTwitterを見かけた。
ああ、もう来ているのかと思い、早速キャストに声をかける。
ケンラウヘル「今日、ミラコスタのスイートをとっている者だが」
キャスト「え?ミラコスタですか?」
ケンラウヘル「そうだ、ここからどうやって行くのだろうか」
キャスト「お客様」
キャスト「ここは東京ディズニーランドホテルで、ミラコスタはディズニーシーの方ですね」
この時の我の頭の中を皆に分かりやすく説明しよう。
東京ディズニーランドにあるホテルの事をミラコスタというものだと思っていた。
というか、ディズニーランドにホテルは1つだと思っていたのだ。
むしろ長年ずっとそう思っていたわけで。
正直、キャストから言われた瞬間、「ああ、このキャストは新人なのか」と訳の分からん解釈を本気でしていた。
ケンラウヘル「だから、東京ディズニーランドホテル”ミラコスタ”だろう、ここは」
という意味不明な返しをしていたことを思い返すだけでも死にたくなる。
キャストの丁寧な案内でようやく事態を把握した我。
駆け足で東京ディズニーランドホテルを去り、足早にディズニーライナーに乗り込む。
『ミラコスタ前の祭壇で刻印中なう』とかいうツイートをしなくて本当に良かった。
しかし、東京ディズニーランドにホテルが何個もあるとは露知らず。
一応Twitterで報告をしてみる。
人生初のディズニーのホテルミラコスタにテンションが上がり、1時間半写真を撮りなが歩き続け、ようやくここがミラコスタではなく東京ディズニーランドホテルという真実に辿り着く。 pic.twitter.com/8MhuxiCxzA
— ケンラウヘル@反王親衛隊 (@kenrauheru) 2018年4月22日
リプライを見ればわかるが、東京ディズニーランドホテルとミラコスタは別物だということは有名だったようだ。
そしてヒンデミットサーバーのコウヤから以下の連絡が来る。
反王様…!!!
— コウヤ@ヒンデミット🌸 (@kowuyam) 2018年4月22日
ホテルミラコスタは、
ディズニーシーの中にありますから…!涙
東京に住んでいながら自分の無知さに悔いる、なるほど、ディズニーシーの中にあるあのホテルか。
ディズニーライナーでディズニーシーに降り立ち、早速チケット売り場へ。
ケンラウヘル「大人一枚」
キャスト「大人一枚ですね、7400円です」
さすがミラコスタ、入るだけでも7400円とは。
しかしお呼ばれした身、ここは入る以外の道がない。
アフター6パスポートだともう少し安くなるのだが、まぁそんな小さい事は我は言わぬ。
キャスト「では楽しんで、いってらっしゃーい!」
ケンラウヘル「すまぬが、ミラコスタは入ってからどうやって行くのだろうか」
キャスト「え?ミラコスタですか?」
ケンラウヘル「うむ、ディズニーシーの中にあると聞いたのだが、行き方を知らなくて」
キャスト「ミラコスタだけでしたら、ディズニーシー内を通らなくてもそこの階段から行けます」
ケンラウヘル「即払い戻しを。」
舞浜駅からミラコスタまでかかった時間、2時間。
■ミラコスタへ
未知の世界、ディズニーリゾート。
ホテルが2つ以上あったりディズニーシーの外から行けたりと、若干人間不信に陥りながらもようやくミラコスタに到着。
入り口のフィールドボス的なモニュメントを通り過ぎ、
とうとう本当のミラコスタの入り口へ。
もうそのスケールに圧倒されるしかなかった。
まさに夢の国。
東京ディズニーランドホテルがHR要塞というのであれば、まさにミラコスタは
アジトレベルMAXといったところか。
この船の製作費だけで数年は余裕で暮らせるのではないだろうか。
色々と見学をしつつ、歩き回っている最中にPANCHからの「受付で”我が反王である”と言えばスイートにご案内する手筈になっていますよー!」という明確な罠を回避しつつ、スイートルームのある5階へ向かう。
5階でエレベーターを降りるとそこは吹き抜け。
自分の写真の下手さを呪いたくなるが、本当にここからのビューも素晴らしい。
そうして5階のスイート専用受付で待つこと3分。
「反王様ー!!」
と手を振りながら、まるではしゃぐ少年のように廊下奥から現れたのは
言わずと知れた最強プレイヤー、ギルガメッシュである。
最近、日本で最初のレベル260という偉業を達成した彼だ。
まさかギルガメッシュ自ら出迎えに来るとは思わず、いきなり虚を突かれる我。
ギルガメッシュ「こちらですー!」
ケンラウヘル「うむ、ご苦労」
ギルガメッシュのエスコートを受けてスイートルームへ向かう。
そういえば今回来るメンバーを紹介していなかった。
細かい紹介をするとまた長くなってしまうので、名前だけで割愛させてもらう。
・ギルガメッシュ(元Armada)
・Ryuichi(元Armada)
・ゆうや(元Armada)
・PANCH(元Revo)
・ryster(元Revo)
・ひめき(元Revo)
・YAKIONIGIRI(元Revo)
・ジョウ(元Revo)
・ザッキー(元Revo)
・けんたん(PANCH家の住居人)
・ケンラウヘル(元反王親衛隊、現反王新鋭隊)
こんな感じのメンバーだ。
まぁ当然だが、皆リネレボでとんでもない戦闘力を誇るキャラクターを所持している者ばかり。
タイトルにもある通り、俗に言う神々というやつだ。
ギルガメッシュ「こちらです、どうぞー!」
と、スイートルームの扉が開く。
スイートルームに入る前、我はしっかりと心の準備をしていた。
入った瞬間に「うわぁ凄い!」とか、そういうのは王の品格と反する。
威風堂々、スイートでも威風堂々で入る、これが反王だ。
扉が開く。
そして目の前に飛び込んできたのは、とんでもない豪華なスイートルームの景色ではなく、
神々の歓迎。(膝付き)
ケンラウヘル「うむ、ご苦労↑(裏声)」
本当にこういうのは止めてもらいたい今日この頃当然の出迎えだ、動揺などは全くない。
というかよくよく頭を下げているメンバーを見ると。
ディズニーランドの人気キャラ、ダッフィーのぬいぐるみまで土下座の被害者に。
こうして波乱のミラコスタオフは始まったのである。
■スイートルーム
初のミラコスタ、そしてそのスイートルーム。
まずは見学だ。
スイートというだけあって本当に広々とした贅沢な空間だ。
まずはともあれ、目の前に広がるディズニーシーの絶景。
贅沢な空間というのは内装だけではなく、こういった風景もこだわりがある。
まさかここからディズニーシーで遊んでいる者たちを上から見下ろす事ができる日が来るとは夢にも思わなかった。
リビング。
首脳会談を思わすこの厚みある高級感。
奥にあるiPadでの放置狩りだけが現実味を感じられる。
あとは持ち込まれた酒の量がえぐい。
寝室。
ちょっと寝っ転がろうとも思ったが、逆に怖くて飛び込めなかった我がいる。
こんな部屋で一泊してみたいものだ。
リビングにあるミッキーの像。
何やら「世界でここに一つしかない像」らしい。
ロト事件以来、「高級な物に触れると破壊する」というトラウマを払拭できない我がいる。
※ロト事件は過去ブログ参照
そして天井。
一瞬美術館と間違えるような拘りよう。
やはり規格外。
そして最後にシャワールームへ。
シャワールームを開けた瞬間に広がる異臭。
とうとうこの面子、何かやらかしたのかと一瞬嫌な予感が脳裏を過ぎる。
そしてシャワールームのど真ん中に堂々と置かれていた
大量のスモークチキン12本。
ディズニーシーで大人気のスモークチキン。
我もディズニーシーに行った際にはこのスモークチキンとギョウザドックは必ず食うのだが、こうも大量に用意して密室に置くと異臭騒ぎになるとは想像もしていなかった。
というか、そもそも何故こんなに大量に購入したのか。
ケンラウヘル「…何故こんなに大量のチキンを購入する必要があったのか」
ryster「いやwwwwノリでwwwwww」
どうやら聞くとチキン以外にも、大量に風船を購入したり、大量にグッズを購入したりする遊びをしながらディズニーシーを周っていたらしい。
ディズニーシーで爆買いという、夢もへったくれもない神々。
神々は今日もディズニーシーで経済を回している。
※購入したチキンは神々が美味しくいただきました。
■再会
ソファーに座って歓談して1時間くらいだろうか。
この時の話題はもっぱら今度来るサーバー統合、そしてアップデートの話であった。
韓国での情報を皆で見てる間にも、「あ、殺されてるwww」と敵対血盟にやられながら笑ったり。
ひたすらリネレボ談義だ。
趣味が合う者同士での話は格別、皆酒を飲みながら(我はコーラとお茶だが)ワイワイやる感じはたまらない。
本当に楽しい。
我だけソファーに座り、「反王様の前だ!頭が高い!」と言って我以外全員が地べたに座っている事以外は。
そうこうしているうちにギルガメッシュの携帯が鳴る。
ギルガメッシュ「あ!HAGIちゃんが着いたってさ!」
日本最強のウォーロードHAGIもここに駆け付けるとのことで、全員で出迎えることに。
ホテル玄関で待つこと約2分。
遠くから聞こえてくるのは爆音のエンジン音とウーハーのきいた重低音のEDM的な音楽。
この隠しようのなきパリピ感。
まぁもうここまで音が凄ければ相当な車に違いないと覚悟していたのだが、目の前に止まった車は
ベントレー(オープンカー)
絶句である。
HAGI「反王さまあああああああああ!!!!!!」
とベントレーから降り立ってやってくるHAGI。
HAGI「反王様、こちらを!!!」
と出されたのが、
金色に輝くシャンパン。
ふと我に返る。
リネレボを始めたのは2017年8月。
我はただただリネレボをやっていただけなのだが、最近の環境についていけない自分がいる。
リネレボをやっていたら、気付いたら両手に金のシャンパンがあるのだ。
何というか、この不思議な感覚というか、既視感というか…
我の頭の中でその違和感を整理すること数秒、パッと閃いた。
この既視感の正体が分かった。
異世界転生モノのラノベだ。
どうやら我はリネレボを媒介に異世界に巻き込まれたに違いない。
まぁ一つだけ違うのは
逆に我以外がやりたい放題という設定という箇所だろうか。
次に転生する時は是非我もチート能力が欲しい所である。
■乾杯とてらかどの扱い
HAGIの車にはてらかどが乗っていた。
我は初見、名前を言われた時には心底驚いた。
もしてらかどのTwitterを見ていない者がいたら是非見て欲しい。
エクセルシートにまとめられた素晴らしい攻略・考察をいつも載せてくれている。
是非フォローする事を薦める。
スイートルームに戻る前に買い出しへ。
コンビニのようなものがミラコスタにあるのにびっくりしながらもスイートルームに戻る。
スイートルームではいつもの乾杯。
※我とHAGIだけはお茶。
HAGI「反王様!乾杯を動画に撮ってよろしいでしょうか!?」
というHAGIの勢いに押されて動画を撮影することに。
反王親衛会 inミラコスタ#反王様#ハギガメッシュ#ジェントルHAGI#男子会#男子会かよ#お酒飲めません#女子居れば飲む pic.twitter.com/zUFfM2Umh6
— HAGI (@HAGI686868) 2018年4月22日
意外と絵になるこの感じ。
一発撮影でぴったりと息が合う。
HAGI「じゃあ別の角度で撮影しましょう!」
と、部屋のど真ん中にある机の上で乾杯することに。
何故か神棚みたいに我とギルガメッシュのiPadが置いてあるのは気にしない。
てらかどが「私のキャラも並んで撮影したい!」という申し出があり、てらかどのiPhoneも机の上に。
HAGI「では撮影するので、皆合わせてねー!」
と言った結果がこれ。
反王様とギルガメッシュの横に生意気に置いた てらかど@kenrauheru @Gilgames_alice @terrortrader908 pic.twitter.com/CWXTsV1dDc
— HAGI (@HAGI686868) 2018年4月22日
※犯人:HAGI
てらかど「うおおおおおおおおおおおいいいいい!?」
スイートルームに響く断末魔とケタケタと笑うHAGI。
彼等のTwitterでよくこのやり取りは見ていたのだが、周りからは「HAGIさんとてらかどさんって仲悪いんですか?」と言われるのも納得。
ただここまで出来るのは本当に信頼関係があるからこそ。
ゲームで知り合った仲間とここまで出来るというのは本当に素晴らしいと思う。
学校の友人、会社の友人、家族、親族、仲の良い人というのは色々いると思う。
しかし、趣味が同じで、その趣味についてよりディープに話せる仲間は、当たり前だがリネレボ仲間に他ならない。
下手したら家族や他の友人たちよりも喋ったり色々している時間が長いかもしれない。
まだそういう仲間を見つけられていない者は、是非この経験をしてもらいたいと切に願う。
でもiPhoneにグラスを叩き付ける事は絶対にお薦めはしない。
■ミラコスタでの遊び
リネレボ談義でワイワイしているとすぐに陽は暮れた。
まずは何はともあれ、最高のロケーションから見るディズニーシーの夜のショー、ファンタズミックだ。
この壮大なショーを上から見下ろす日が来るなんて想像すらしたことがなかった。
最初はiPhoneでビデオを撮っていたが、あまりにも素晴らし過ぎた。
すぐにビデオを止め、この素晴らしいショーを目に直接焼き付けることにした。
あまりの絶景、ロケーションに出る言葉がなかった。
本当に感動した。
ショーが終わって余韻が残る最中、リネレボオフ恒例の強化祭りが始まった。
今回の強化祭のターゲットは…
ギルガメッシュ「じゃあ今から魔女指輪を20から30にします!!!」
と、酒も回ってきたのか、ギルガメッシュが意気揚々と手を上げる。
総員が、iPadを手にしたギルガメッシュの後ろへ移動する。
鼻歌混じりでショップ画面を開くギルガメッシュ。
まぁ赤ダイヤと青ダイヤの数は予想はついていた。
我の所持ダイヤと1桁違う。
それよりも皆をざわつかせたのがトパーズの所持量。
アデナか?このトパーズはアデナなのか?
というレベルで強化前からざわめきが起こる。
そして徐に指輪強化の画面へ。
強化スクロールは…
祝福された装飾品強化スクロール。
150枚。
この人はあれか?
祝福スクの卸問屋か何かなのか?
まぁ強化前から色々とツッコミどころ満載であったが、ギルガメッシュの「ではいっきまーーす!!」という声で強化祭が開始される。
マーブルなしで。
1回目は失敗。
と同時に目の前で5枚の祝福装飾スクが消えてなくなる。
ケンラウヘル「いや、まずはノマスクでせめて22にはしておけb
ギルガメッシュ「えいっ!!!!」
ポチッ
ものの20秒程で祝福装飾スク10枚がこの世から去った。
そして消えるスピードは衰える事を知らない。
ギルガメッシュ「えいっ!!!!」
ドーーーーン(失敗)
ギルガメッシュ「えいっ!!!!」
ドーーーーン(失敗)
普通、強化祭というのは「失敗したー!」とか「やったー!」とか、そういうのを楽しむ余興だからこそ祭りなのだ。
これはもう祭りではない。
惨劇、大惨劇が起きている。
目の前で繰り広げられる祝福スク連続失踪事件。
犯人は満面の笑み。
流石に周りの者達も固まっていた。
この時初めて我はギルガメッシュの事を、なんというか、神というよりも、底知れぬ恐ろしさを、ブラックホールのような未知の存在、
ブラガメッシュに気付かされることとなった。
最終的には+29になってもそこからマーブルなし祝福というオーバーキルをかまして見事に+30になった。
ギルガメッシュ「やったー!ようやく+30になったー!」
と喜んでいるのはギルガメッシュだけ、一つだけ言いたかったのは
違う違う、そこじゃ、そこじゃあない。
そしてそれを記念してかどうかは分からないが、ルームサービスで運ばれてくる
ギルガメッシュケーキ in ミラコスタ。
これにナイフを入れる勇気は我にはなかった。
さて。
皆酒も回って。
楽しくワイワイ。
ここから色々とあったのだが。
色々検討した結果。
ブログでは書けない事だらけである事に気付いた。
本当は少しヒントでも出したいと思ったのだが、どのキーワードを抜粋しても無理。
これは我とその場にいた神々のみの記憶として留めておくとする。
これを見ている者たちはくれぐれもミラコスタの責任者らしき人が出てくる事態に陥らぬよう。
■帰り道
スイートルームとはいえ、同じホテルには宿泊客が多数いるということで、夜23時頃、神々は他で騒げる場所へと移動することを決めた。
しかし我は明朝早くから予定があり、先にお暇することにした。
ミラコスタの出口まで向かう面々。
ケンラウヘル「本日は夢のような時間を感謝。では我は電車にてk
HAGI「反王様!車で家までお送りいたします!!」
と、別れの挨拶をぶった切るのはHAGI。
車というのはあのベントレーのオープンカー。
乗ってみたい。
実は我はオープンカーというものに乗った事がないのだ。
初のオープンカーがベントレーというのも非常に贅沢ではあるが、我は是非と願った。
重低音の響く心地よいエンジンとウーハーから出る音楽。
この日は快晴、勿論夜だが気温も暖かく、風が車内と身体を通り抜けていく。
目まぐるしく街の光と海に反射する月の光が線になって消えていく。
勿論乗り心地がいいというのはあるのだが、それよりも何というか、この贅沢な時間に夢見心地だったのかもしれない。
ケンラウヘル「HAGI、いつも感謝」
HAGI「何言ってるんですか!こんなの当然ですよ、反王様」
ケンラウヘル「・・・」
いつもであったら笑っていたのだが、何だろうか。
よくよく考えるとこうして二人で話す機会は初めてだった。
色々話させてもらった。
それはリネレボだけではなく、リアルの話や仕事の話。
我の知らない世界がそこにはあった。
その中にも純粋な少年のような笑い方が印象的だった。
ケンラウヘル「何か不思議な感覚だ、リネレボに事前登録した時はまさかベントレーに乗るなんて想像もせず」
HAGI「ありなんじゃないですか?こういうのも。楽しければいいんですよ!反王様!」
大人の余裕というか、大人が全力で楽しんでいる姿を見て、自分の目指すべき楽しみ方の見解が広がった気がする。
リネレボ内でも、リアルでも、もっと楽しもうと決めた。
まさに夢のような、そんな一日であった。
■帰り道その2
ベントレーでの帰り道は真面目な話もあったが、大抵は笑い話。
ゲラゲラ笑いながらの帰り道だった。
ケンラウヘル「しかし、ベントレーというのは加速が凄いな」
HAGI「オープンカーなので体感スピードは違いますね!」
確かに風が凄い。
だからいつもよりスピードが速く感じる。
感じる?
チラとスピードメーターに目をやる。
なるほど、この車は
ナッセン装備(特性20)だと確信。
ケンラウヘル「タイカンソクドカ、サスガべんとれーダナ…」
HAGI「いつでも乗りたい時は言ってくださいよ!反王様ー!wwww」
HAGIは知らない。
この時、我が助手席で
チョコレートクランチ(800円)の缶を必死に抱きかかえながら震えていたことを。
次回は要塞戦や新しくできた反王新鋭隊についてでも書こう。
以上。