反王だもの。

MMOを中心としたゲーマー、反王ケンラウヘルの手記。

夜の六本木と違和感 前編

 

総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。

 

最近のブログを見直したが、ちょっと硬い文章が多い。

ということで、溜まりに溜まったネタを小出しにしていかないとそろそろネタで倉庫が満杯になってしまうため、今日は昨年の冬にあった出来事を一つ。

 

神々からの呼び出し

 

リネレボには「神々」と呼ばれる存在がいる。

高戦闘力プレイヤー達の総称でもあるが、その中でも我と関わりを持たせてもらっている神々というのは数多い。

 

既に引退してしまっているが、ツクヨミ(ギルガメッシュ)HAGI

そして今もリネレボをプレイしているショウ、PANCH、しす、ペーちゃん、fjmtjunkryster様々な神々がいる。

 

そしてそれらの神々から、我はたまに召喚される事がある。

我としては嬉しい限りであり、とても光栄なことだ。

それが深夜だろうが、よっぽど忙しかったり物理的に不可能だったりする以外は喜んで向かう。

行く事で、普通の生活では体験できない経験をさせてもらえるのだから、行くのは何ら躊躇もない。

むしろそういう者たちと1時間、2時間と話せるだけでも貴重な時間であり、会社で働くよりも数百倍充実感がある。

 

だがしかし。

ある日の呼び出しを境に、我はこの反王召喚に慎重に対応せねばと思うようになった。

 

今回はその日の話、そして神々の一人、最近では黒い砂漠にはまっている

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くまっくの話をしよう。

 

夕方の呼び出し

 

それは2018年の冬の話。

LRT Season2が終わり、これからのリネレボがどうなっていくかという期待と不安の空気が蔓延していた頃。

LRTに出場していた血盟たちがどう動くのか、どのような体制になっていくのか、サーバー移動や統合はあるのかないのか。

様々な噂がTwitterでは流れ続けていた。

 

そんな中、我は夕方、近場の喫茶店、コメダコーヒーにて手記更新をしていた。

目の前に広がるのは愛用のMacBookAiriPad Proではリネレボを放置、iPhoneBruetoothのイヤホンで繋ぎながら音楽を聴く。

ブログというのは意外と更新に時間がかかる。

しかも画像編集や画像探しなども含めると、1時間や2時間では終わらない。

今ではなるべく更新できるように、まずは画像や改行なども考えず、iCloudのメモ帳で大枠を書き、内容をどんどん書き進める事で時間短縮を図っている。

ちなみにあまり起承転結を書きだしたりはしない。

「どんな内容なのか」と「最後にどういう顛末だったのか」という「起」と「結」だけ決め、あとは書いているうちに肉付けといった感じだ。

またブログを書くときは決まって音楽をかけるのだが、その音楽というのは大体決まって雨の音である。

www.youtube.com

これは集中するのにもってこいなのだ。

小学生の頃、よく夏には山中湖へ行き、そこで夏休みの宿題をやっていた。

小学生時代なので詳しい場所は覚えていないが、山中湖から森林の奥深くへ入った古ぼけたロッジ。

ウッドハウスなんていう洒落たものではない、トタンで出来た屋根や壁などに囲まれた場所で、電気自体が通っていない。

今時電気が通っていないなんて場所に行ったらそれこそ発狂しそうだが。

夜は薄暗く、懐中電灯は必須。

風呂は薪を燃やして湯を作るような、そんな場所だ。

夏、すなわち雨季なのでやたら雨が多いのが印象に残っている。

本当に何もない環境であり、雨が降ると暇過ぎて宿題をするしかなかった。トタンの屋根から響く雨音。

これを聴きながら勉強に集中していたという経緯から、何か本当に集中するときは「雨の音を聞く」というのが我の昔からの集中方法なのだ。

 

話を戻す。

そんな集中している中、Twitter1つのダイレクトメッセージが来る。

くまっくからである。

神々からの連絡はよくあるのだが、くまっくからの呼び出しというのは初めての事であった。

「今晩、飯でもどうですか?」という内容だ。

こうやって誘われると嬉しい限りであり、我としても久々にくまっくと話せるという事で、我は二つ返事でOKを出した。

夜は特に何もなく家に帰るだけ。

幸運な日だ。

その後、何が起こるかも知らず、我はコーヒーを飲み干してカバンにApple製品を詰め込み、移動を開始した。

 

六本木にて

 

くまっくから指定されたのはいつもの六本木。

リネレボを始める前は数度しか行ったことなかったが、神々の集結場所は六本木が多く、2018年では六本木へ230回は行っただろうか。

にわかながら若干の地理、そして様々な店舗の場所なども理解してきた。

詳しくは書かないが、当然、夜の店の名前も知識として増えた。

 

指定された場所は昔Rage Edge決起集会にて集まっていた場所であった。

と、その前に、なぜ我がRage Edgeの決起集会に行ったのかというとだ。

 

物凄く簡潔に話すと、我がリアルで働いている会社のビルの共用部、喫煙所で煙草を吸っていたらリネレボをやっていた人がいて、興味本位で声をかけたら偶然にもRage Edgeの人で、そこから仲良くなってRage Edgeの決起集会にサプライズで呼び出された、という事があった。

本当に世間というのは狭いもの、3月にも近所の喫茶店でリネレボをしていたら、隣の人が「反王様・・・?」と声を掛けてきた事もあった。

なかなか下手な行動ができない、怖い社会である。

 

六本木の交差点、アマンド前から交差点を南下した所にその場所はある。

流石は六本木ということもあり、店というか、ビルの外装がヨーロッパ風で、結婚式や結婚式の二次会で使われそうな、そんな所だ。

フロントに我の名前を伝えると、ボーイが現れ、くまっくがいるという部屋に連れて行かれた。

 

違和感だらけのオフ会

 

赤い絨毯が敷き詰められた廊下を進む。

途中には螺旋階段があったりと、明らかな非日常感を味わいながらボーイの後をついていく。

リネレボを始める前なんて、こんな所に入ることなんてなかった。

六本木によく行くとはいえ、今でも異世界転生気分な訳で、どうしても色々と観察してしまう。

そしてボーイに連れてこられたのは、

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明らかにVIP御用達的な部屋であった。

※写真はイメージ

 

目の前には大きな水槽、青や赤に宝石のように輝く小さな熱帯魚たち。

その水槽を回り込むように移動すると、そこにはくまっくがいた。

巨大で純白の、丸い壁沿いに大きく広がるソファー。

広いテーブルに広がる明らかに高いと思われるオードブル。

そして銀色のクーラーに入った高級そうなシャンパン。

 

普通だったらくまっくに対して「久しぶり」と挨拶のひとつもするだろう。

しかし、我はここで思考停止する。

状況が今までのパターンとは違い過ぎた。

 

くまっく以外に知らない人がいたのだ。

 

くまっくが人を呼ぶとなると、間違いなくリネレボ関連だ。

例えば、同じ血盟のHAGIショウfjmt

まあ他の神々がいたらいたでビックリするのだが、今回は質が異なった。

 

くまっくは端っこで、彼の左側にずらりと座っている4名。

その全員が女性。

そしてただの女性じゃあない。

 

美人だ。

いや、ただの美人じゃない。

とびきりの美人。

 

全員が華やかなドレスを着ていることから、夜の店関連の人だろうとは推測できるのだが、如何せん顔立ちが良すぎてモデルやグラビアアイドルではないかと思うほどだ。そうして我を見るなり、その美女たちが叫ぶ。

 

「反王様ー!」

「反王様!?まじで!?」

 

 

 

 

 

 

一つだけ言っておく。

これだけ見てると自慢話のように見えるのだが。

日頃からこういうのに場慣れしている者にとってはどうということはないのかもしれない。

まずもって我の頭の中では、

「リネレボオフ会」

「顔馴染みのメンバーが来る」

という想定で来ているわけだ。

昨年は神々に連れて行ってもらい、こういう女性のいる店というのも多少慣れたつもりであった。

 

だが何というか。

我の中で胸にしこりが残るような、変な違和感を感じる。

 

くまっく「お久しぶりですー!反王様、こちらへ」

 

くまっくに誘導された場所は女性4名のちょうど真ん中。

両側2名を女性に囲まれた、ソファーのど真ん中。

女性たちが手慣れた様子でサッと左右に移動する。

状況がまだ整理できていない中、されるがままに席に着く。

 

ケンラウヘル「くまっく、これは何の会だろうか」

 

冷え切った指先をテーブルにあった手拭きで温めながら、満面の笑みで我を見つめるくまっくに問いかける。

 

くまっく「めちゃくちゃ綺麗な子でしょ!?新しいうちの血盟のメンバーで、反王様に会いたいって!なので反王様には内緒で呼び出しました!」

 

そんなバカな話があってたまるかと一蹴する。

 

ケンラウヘル「いやいや、そんな訳ないだろうに、こんな美人が揃いも揃って」

くまっく「だと思うでしょう?でも、全員反王様のファンですよ!」

 

そう言った瞬間にいきなり女性たちが騒ぎ出す。

 

「めっちゃファンですー!」

「ブログめっちゃ見てます!」

「今夜は貴殿に刻印とすとか、めちゃくちゃ笑いましたーwww

 

と、いつの間にか我のブログの内容で盛り上がる会場。

こんな子がリネレボをやっていて、しかもくまっくと同じ血盟になるとは思ってもいなかったのだが、色々と話しているうちに、本当にブログを見ている様子であった。

夜の仕事系の者が意外とゲーマーだったりするのはよくある事だ。

しかも中途半端ではなく、結構ガチで強かったりもする。

くまっくも神々の一人、こういう繋がりで一緒にリネレボをすることもあるだろう。

我はバッグに入れていた反王ステッカーを渡すことにした。

ドッと歓声が湧き上がる。

同時にくまっくが「こんな機会あんまりないから、サインもらっとけサイン!」と女性にサインを促し、我はいつもの調子でサインを書いた。

4人全員がとても喜んでくれている様子だ。

デザインは素晴らしいものだというのは分かっているが、このステッカー1枚で喜んでくれる、喜んだ顔が見れるというのは我として本当に嬉しい。

 

徐々に打ち解けてきて、我は違和感の正体に気付いた。

いつもの調子ならば、こういう女性が接待してくれるような店では、女性は話についていけず、「何の集まりなんですか?」から始まるのだ。

ただ今回は女性側はリネレボを知っていて、我のことも知っている、そしてブログを見ている。

そういう意味ではいつもと違うパターン、すなわち違和感、という解釈に至った。

 

くまっく「どうですか反王様、すんごい美人じゃないですか!?」

ケンラウヘル「こんな綺麗な女性が、しかも同じサーバーで同じ血盟とは、凄いな」

女性「反王様上手ー!」

 

と笑いながら話はさらに盛り上がる。

 

だが、ここでもう一つの違和感に気付く。

最初警戒していていた分、打ち解けた状態では気づかなかったのだが。

 

 

 

 

 

 

 

近い。

 

物理的に。

 

距離が。

 

 

我の右側の女性を

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仮に佐々木としよう。

 

そして左側にいる女性を

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吉瀬としよう。

 

 

 

 

 

夢だ。

これは夢に違いない。

 

最初は「ん?」と思った程度の距離であったが、時間が経てば経つほど近くなっていく。

これはスキンシップという名のアクティブスキルではない。

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もはやパッシブスキル(常時)

 

やばい、これはまずい。

今まで神々に連れて行ってもらった店の中でも群を抜いて距離が近い。

ボクシングでいうならジャブの打ち合いどころじゃない。

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もはやクリンチになるか否かのインファイト状態。

 

だがそれでもまだ近づいてくる。

 

ナチュラルに。

ゆっくりと。

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まるで迫り来る壁のように。

 

読んでいる人からすると天国に見えるだろう。

はっきり言おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天国だ。

 

 

 

 

 

だがしかし、この状況で、我はある一つの、もう一つの決定的な「違和感」に気付くことになる。

 

 

次回へ続く。

以上。

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