総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
最近はブレイドアンドソウルの動画編集など、慣れないことばかりで大変だったが、なんとか落ち着いたので更新を。
色々と続きを書こうと思ったのだが、それよりも最近のことを。
■日本を沸かせたもの
この間に、日本を大いに沸かせていたものは何か。
台風19号なども凄かった。
過去に例を見ない暴風が東京を襲った。
当然、我の近隣も風が物凄いことになっていたのは言うまでもない。
あまりにも風が強いものだから、本来は不要な外出は避けるべきなのだが、どうにもテンションが上がってしまい、何度も外に足を運んでは吹き飛ばされそうな突風を肌で感じたり。
危険な行為というのは理解しているのだが、どうにも風や雨を地肌で受けるというのが好きらしい。
何ならバイクを走らせる際には雨が降っている方が心が躍る性分だ。
我の住んでいる地域では被害らしい被害というのはなかったが、各地で甚大な影響が出ているとのこと。
早い復旧を願うばかりだ。
我がこの度、日本を騒がせたのはそれではないと考えている。
騒ぐというのはネガティブな表現でよろしくない。
日本を熱狂させたもの、それは、
ラグビーのW杯に他ならない。
我自身、ラグビーに全く興味はなかった。
そもそもラグビーについて持っている知識と言えば、
早慶戦と
五郎丸と
サンドウィッチマンが元ラガーメンだったということくらいだ。
つまり、ラグビー自体に興味は一切ない、そう言っても過言ではない。
むしろW杯なんて開かれているのかと、それくらいのにわか知識だ。
しかし、そんなにわかでも今回のラグビーの情報についてはあれよあれよという間に入ってきた。
どうやらW杯で日本が快進撃を繰り広げているらしい。
Twitterやニュースのまとめサイトなど、目まぐるしく入ってくるラグビーの情報。
嫌でも目に入るこの情報に、ラグビーのW杯というものに興味を持ち、テレビで観戦してみることにした。
試合はちょうどスコットランド対日本の試合。
何というか、今まで特にスポーツとかに特段興味はなかったのだが、盛り上がりというか、テレビからも伝わってくる熱量というか。
サッカーのW杯での盛り上がりと同じような印象を受けた。
スコットランドに勝利した時は、別に昔から応援している訳でもないのになぜか熱いものが込み上げた。
残念ながら次の南アフリカ戦では全くもって歯が立たなかったものの、非常に熱い試合を見せてもらった。
■今回のラグビーが流行った理由
なぜこんなにも盛り上がったのだろうか。
W杯で日本がベスト8までいった後、ふとこの疑問が残った。
さて、今回のラグビーが流行った理由というのは以下だと考える。
・日本での開催
・全ての試合がドラマティックで劇的な勝利
・大々的に各マスコミが取り上げて応援していた
こんな感じだろうか。
とにかく2つ目の劇的な勝利というのは本当に凄い。
是非ともこの感動を味わうため、ラグビーをまだ見ていない人は見て欲しい。
特に3戦目のサモア戦。
前大会で勝利したものの、ボーナスポイントを取れなかったことが響いて準々決勝に進めなかっただけに、今大会では「勝つだけではなく4トライを奪えるか」が焦点。
前半で1トライしか奪えず、「残り5分で2トライが必要」というピンチを招きながらも、「ラストワンプレーで4つ目のトライを奪う」という劇的な勝ち方で、ボーナスポイントを獲得したという激アツ展開。
後から観たにわかではあるが、まるで少年漫画のような展開は本当に胸が躍った。
とにもかくにも、今回の感動をくれた日本代表には労いの言葉と今後益々の発展を願いたいばかりだ。
■自由要塞戦
さて、時は遡り、先週の話。
毎週火曜日は自由要塞戦の日。
週に一度の楽しみと言っても過言ではない。
パーティメンバーは以下の4名。
乙軍の王騎将軍こと、tonu。
乙軍の見た目完全にラッパー、鍋蓋漢。
乙軍のニュータイプブレイン、tsuboss。
反王軍の元HOAの平和主義者、しょぼん。
こんな感じのメンバーで出撃することになった。
■問題発生
我はいつも自由要塞戦の時は、本当の意味で自由にやる。
普段の要塞戦でのポジションは盟主か、もしくはバフ・聖物のカット。
故に、自由要塞戦で先んじてやるのは
遠距離アタッカーであるサジタリウスだ。
やはり純粋に敵を倒したり削ったりするのは楽しいし、ストレス発散にもなる。
VCで4人とワイワイ話しながら、自由要塞戦の始まりを待つ我々。
今回は盟主にもならなかった。
ケンラウヘル「よし、今回はひたすら暴れるぞ」
tsuboss「陛下、負けるのも癪なんで、もし防衛いなかったら防衛なんてどうでしょう」
さすが乙軍のブレインのtsubossだ、ふざける時は率先してふざけるのに、こういう場面では冷静に状況を判断してくれる。
確かに自由要塞戦では防衛に率先して回ってくれる人というのは貴重だ。
勝つためには自ら手を上げることも必要だ。
ケンラウヘル「了解、そうしよう」
防衛でも暴れられないことはない。
むしろ弓で迎撃というのは相性が良い。
我は承諾し、自ら防衛を名乗り出ようと、そう思った時だ。
盟主の生体反応がない。
ケンラウヘル「おい、まさか放置じゃないだろうな、この盟主」
tsuboss「いや、さっき動いてましたよ」
tonu「大丈夫じゃない?」
鍋「さっきクラスチェンジしてたっぽいですけどね」
しょぼん「 (´・ω・`) 」
ざわつくVC。
まぁしかし、チャットはないにしろ動いていたのは間違いない。
自由要塞戦については盟主がアグレッシブかそうでないかで勝率はだいぶ変わる。
もしかしたら初心者かもしれない。
こういう時は安易に腹を立ててはいけない。
すぐに腹を立てるなんて意味がない。
こういう時こそ大人力を見せるべきなのだ。
我は彼に声をかけることにした。
ケンラウヘル「盟主、いるだろうか」
そう打ち込もうとした瞬間だった。
目に飛び込んできたのは、
頭上に輝く水色の王冠。
そんなバカな。
最近は要塞戦でも刻印ができないバグなんてのもある。
またバグなのだろうか。
こんな事にいちいち腹を立ててはいけない。
間違いなくバグだ。
もう既に頭の中は防衛のシミュレーションになっているのだ。
だが一応確認しなくてはなるまい。
念の為、エリアチャットをしてみる。
システムの正常を確認。
ケンラウヘル「我の火曜日を返せこの大馬鹿野郎!名前覚えたぞこの野郎!」
tsuboss「陛下、落ち着いて」
tonu「頑張れ、陛下」
鍋「wwwwwww」
しょぼん「 (´;ω;`) 」
■戦術
盟主が落ちて我が盟主に任命されてしまった。
この盟主を選択するシステムのアルゴリズムは本当に公開して欲しいものだ。
だがいつまでも怒っていても物事は前に進まぬ。
一瞬感情的になったものの、勝利に向かって戦う、こういう切り替えが我は早い。
やはり自由要塞戦での鉄板であるテンプルナイト、いや、既に3次職の自由要塞戦なので、エヴァステンプラーを選択する事にした。
にしても、最近の自由要塞戦というのはなかなかレベルが上がって厳しいものがある。
盟主というのは当たり前だが敵から一番マークされる。
普段の要塞大戦でもマークされているのに、さらに自由要塞戦でもマークされるのはストレスが溜まるというものだ。
だがこの状況でどうやって楽しむかを考えねばならない。
そう、勝利のためにはその包囲網をかい潜って戦うしかない。
かい潜る。
かい潜る?
ケンラウヘル「おい、皆、聞いてくれ。今日の戦い方のコンセプトを決めた」
tsuboss「なんでしょう?」
ケンラウヘル「今宵の自由要塞戦は」
ケンラウヘル「ラグビーとす。」
■前半戦
突然のラグビー宣言に戸惑う面々。
しかし、ここはラグビーをオマージュして楽しむ、こう我は決めた。
ラグビーのポジションはこんな感じで作られる。
そして今回の我の作戦は、実にシンプル且つ明快な作戦だ。
そのポジションを図解すると、
もはや説明不要の布陣。
これぞ要塞戦における「One for all, All for one」の究極形だ。
■戦闘開始
防衛には他のパーティがついてくれる事になった。
自由要塞戦の盟主になった際に防衛を名乗り出てくれるパーティほど心強いものはない。
防衛の憂はなくなった。
ケンラウヘル「では行こうか、皆、よろしく」
tsuboss「御意」
tonu「御意」
鍋「御意」
しょぼん「 ( `・ω・´ )」
戦いの火蓋、いや、
キックオフ。
まずはのっけからフルパワーで敵の東門を破壊しに行く。
とりあえずは東門を折る迄はパーティメンバーのクラスは自由だ。
まずはとにかく門を破壊する、その間に仲間がバフを何とかしてくれる。
という希望を早速打ち砕かれる。
バフを取ると攻撃力は10%増加する。
これはラグビーで言えば
幻の16人目が追加されたと同意。
そう、もはやラグビーの理から外れている。
まさに外道、人間のやる事とは思えぬ鬼の仕業。
ラグビーは紳士のスポーツと聞いたが、こんなスポーツマンシップを無視した相手の行動。
これは負けるわけにはいかない。
我のラグビー魂に火が点いた。
大量のタックルをうまく躱しつつ、幾度となくゴールポストにタックルを決める。
そう、このラグビーは
ゴールポストを折ることからスタートするのだ。
そしてリスポンとゴールポストを往復すること数回。
ようやくゴールポストが折れる。
しかし、その間に既に我が軍は
トライを決められまくっていた。
だが防衛を攻める気にはならない。
恐らく自軍の聖物は
こんな感じで頑張っているはずだ。
彼らの死を無駄にはできぬ。
だが東門のゴールポストは破壊した。
あとは突撃するのみ。
日頃の反王軍の成果をここで発揮する時がきたのだ。
■後半戦
大体自由要塞戦では、先にリードを広げた方か、もしくは2バフを取った方が勝つという割合が圧倒的に多い。
2バフを取られ、そしてリードも広げられている状態。
絶対的不利な状態。
だが我は決して諦めない。
ケンラウヘル「行くぞ!ワンフォアオール!」
パーティ「オールフォアワン!( `・ω・´ )」
ゴールポストが破壊されると同時に展開される
完全バックアップ体制。
まずは挨拶がわりの
単騎トライ。
流石にここら辺はお手のものだ。
しかし当然ながら
カット(即死)。
しかしそこは不屈の精神で再び突貫し続ける。
機械的な作業。
その姿はまるで
止められなくなったミニ四駆のよう。
そして殺されては
リザレク。
殺されては
リザレク。
まるで起き上がり小法師のような戦いを展開する反王軍。
いや、リザレク連打により、既に起き上がるとか倒れるとかいう暇もなく死と生を繰り返すその様はもはや起き上がり小法師ではなく
高速でヘッドバンギングする赤べこのようにも見える。
しかし、ここまで徹底してリザレクトライを決め過ぎると、当然ながら
敵の門防衛の数がえらい事になってくるわけで。
これでは到底、刻印(トライ)を狙えない。
バタバタと倒れるラガーメンたち。
tsuboss「くそ、ここまでか」
tonu「ぐぬぬ・・・」
鍋「www」
しょぼん「 (´;ω;`) 」
何とかして秒数を伸ばしても一進一退の攻防、これでは差が埋まらない。
だが、戦死していった仲間のためにも、ここで引き下がるわけには行かなかった。
ここはもう、選択肢は一つしかなかった。
ケンラウヘル「おい皆、今から作戦を変更する」
■終盤戦
皆はラグビーのルールを知っているだろうか。
ノットリリースザボール。
ラグビーはタックルを受けて倒れた際、そのままボールを放さずに持っていると反則となる。
逆に言うと、タックルをされてもボールをホールドさえし続けなければプレイは中断することはない。
プレイが続行すれば、いつかはトライすることができる。
そう、聖物の近くで延々トライをし続けるのではなく、我はこれを利用してボールを繋げて進む作戦に切り替えた。
門のかなり手前、敵の群をギリギリ引きつけて無敵を放つ。
そして聖物に辿り着かず死ぬ。
ケンラウヘル「まだだ」
ケンラウヘル「まだボールは生きている!!!!」
tsuboss「陛下!トライを!」
ケンラウヘル「よし、5ヤード進んd
ケンラウヘル「まだボールは生きている!!!!」
tonu「はい!リザレク!」
ケンラウヘル「よし、5ヤードs
ケンラウヘル「まだボールハァァぁぁ!!!!!」
鍋「陛下!パスパス!!!」
脳内でリフレインする、
麻倉未稀のHERO。
そう、我はこの試合に勝ってヒーローになるのだ。
気付けばラグビーというか、
我自身がボールである事に気付いたが、そんなことは気にしていられない。
ひたすら、ただひたすらにトライを目指す。
前に進んで倒れ、そして再び立ち上がっては前に進む。
前進、復活、前進。
まさにワンフォアオール、オールフォアワン。
パーティの一体感、いや、周りも巻き込んでの一致団結。
最高の団結力を見せる我が軍。
そしてその皆で繋いだボールが、ジワジワとリードを生み出す。
相手の防衛もそれに増して増加していく。
それに負けじと我が軍も大軍を攻撃に回す。
それは肉弾と肉弾がぶつかり合う、まさにスクラム。
そして
地べたを転がり続けるボール。
この激しい攻防の末、遂に
刻印勝ちを得る。
tsuboss「うおおおおおおおおお!!」
tonu「やったー!!」
鍋「wwwwwwww」
しょぼん「 ( `・∀・´ ) 」
まさかの大逆転勝利に、VCは大いに盛り上がるのであった。
■今日の締め
諦めないこと、一致団結すること、ピンチの時にどう楽しむか。
これを追求した結果だ。
今のリネレボに言いたいこともあるだろう。
ゲームなのに嫌なこともあるだろう。
だが、こうやって楽しむことこそが全てと言っても過言ではない。
ただただ楽しむ、これはただの小さな物語に過ぎぬ。
だが、この小さな物語に入ってこそ体験できるものがある。
そしてその小さな物語の積み重ねが、いつの間にか自分の中で大きな物語となるのだろう。
今回、パーティメンバーの助けがなければこのような勝利は得ることができなかっただろう。
彼らこそ、我にとってのヒーローなのだ。
VCで大盛り上がりの中、彼らには感謝と、一つの誓いを立てたのであった。
「もう二度と盟主はやらない」と。
以上。