総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
二血盟運用になってから早4ヶ月。
新しくできた反王新鋭隊も気づけば血盟レベル29、血盟員も49名と、かなり大規模になってきている。
現状二血盟合わせて計98名の大所帯だ。
そしてふと思い出した事がある。
最近血盟員について書いていない。
毎日が本当に腹を抱えて笑える事象ばかりなのに、仕事もさながら、バトロワなどでどうしても時間が取れないことが多く。
ということで、今回は血盟員の一部紹介と、我が軍で採用している「組織制度」について話そうと思う。
役職について
血盟にはシステム的に大きく分けて5つの分類がされている。
①血盟主
これは言わずもがな、血盟の責任者であり、その血盟のほぼ全てがこの血盟主で決まると言っても過言ではなかろう。
要塞戦の時だけ入れ替えなどは勿論あるが、血盟主が中心で血盟が回っている血盟が大半ではなかろうか。
我が軍で言えば当然我。ちなみに我は現在乙軍の盟主であり、甲軍、すなわち反王親衛隊の方はあちゃぴが担当している。
非常に難しい立場であり、ひとつ間違えると大きくその血盟の行末を左右してしまう。
故に血盟主を変える・預ける場合には十分な検討が必要であり、場合によっては事前周知もしなくてはならない。
我としては「自分の思い通りにできる」という立場故、非常にやっていて面白いのだが、心の優しすぎる者がやると心が折れる傾向にあるのも事実。
②副血盟主
血盟主の次に血盟にて権力を持つポジション。
盟主を支える、もしくは盟主の代わりとして動く必要がある。
我が軍で言うならば我の十年来の友人であるケレニスがこれに当たる。
盟主との信頼関係が一番重要であり、ここが崩れると血盟へのダメージも計り知れない。
あまりやる事がないという声もちらほら聞くが、我としては「精神的支柱」的な役割が一番大きいと考える。
③親衛隊長
④騎士団長
この2点の差はあまり感じた事はないが、やはり一般血盟員とはちょっと違う能力があったり、一目置かれるポジションの場合が多い。
だが中には「この騎士団長になるかならないか」で揉めた挙句に血盟が解散するという事例も見たことがある。
我としては、たかがこんな事で揉めるんじゃないと思うところなのだが、どちらかというと本人のモチベーションに関わる役職という役割が多いのかもしれない。
ただそんなことで誰が騎士団長だの、誰が親衛隊長だのというので揉めるのは非常に面倒であり、たまにネタ的な意味で騎士団長を渡したりすることもある。
⑤騎士団員
いわゆる一般血盟員。
一般血盟員だからといって権力があるだのないだのと言ったらそうではない。
正直、親衛隊長、騎士団長の枠が少ないために否応なしに騎士団員となっている者の方が圧倒的多数だ。
役職について思う事
この役職というのはメリットとデメリットがある。
盟主を除いた役職について長短所を書き記すと、
■メリット
・選出された者のモチベーションアップ
・一般血盟員との表面上明確な差
・血盟員加入許諾などのシステム的な補助
■デメリット
・選出されなかった者のモチベーションダウンや嫉妬
・選出されたが故に変な責任感を感じてしまう
という感じだろうか。
特にデメリットについてだが、これは多かれ少なかれ、絶対に出てくる問題だ。
過去、Twitterで我の質問箱にも「どんな風に役職を決めているか」という問いが数件あったくらいだ。
血盟主としてはこの選択一つにも色々と気を使わなければいけないわけで、逆に厄介なシステムにもなりうる。
血盟員の分類
我が軍で導入しているのは「組織分類」である。
よくあるパターンとしてはクラスでの分類などがある。
例えば、「スペルハウラー」が多いところでは「スペルハウラー部隊」など。
過去のブログにも書いたが、我が軍の「ウォーロード三兄弟」というのも今考えると分類だろう。
※過去ブログ参照
ちなみに二血盟運用になった現在、ウォーロードは5人兄弟となっているが、やはり長兄である「ジェット兄さん」はその不動の立場を保持している。
役職による血盟分裂、こういったものは過去MMOで何度もあった。
あいつが何故役職なのか、何をしたら役職付きになれるのか、そんな事でギルドメンバー同士で喧嘩することもあった。
まぁ我から言わせてもらえれば、役職なんて付くものではないと考えている。
気兼ねなく楽しめるのだから。
だが、RPGをしている以上、「親衛隊長」とか「切り込み隊長」とか、そういったものが欲しいというのが性である。
二つ名とはまた違う、カテゴライズされた組織名が皆欲しいものだ。
我が軍にはいくつかの組織で構成されている。
これの一覧はいつかブログにでも血盟員紹介と共に書くとしようか。
例えば一つ例を挙げよう。
反王軍の中でも、我への忠誠度が群を抜いて高い者たちが所属する組織。
通称、AKFB
『Anti King Fanatical Believer』
反王狂信者。
別名、反王過激派ともいう。
この組織に属する者の特徴はその名の通り『反王狂信者』であり、我の意に背く者は例え幹部であろうが斬り殺す勢いの者たち。
第一の特徴としては何よりもその忠誠度の高さだ。
どんな事があろうとも「反王ファースト」を貫き、忠実に我のオーダーを完遂する能力を持つ。
そしてもう一つ大きな特徴としては、「一度リネレボへのモチベーションが下がってしまった」という経緯を持つ。
彼らはリネレボで過去色々とあったのだろう。
人間関係や血盟の方向性、そういったものに価値を見出せず、「リネレボってつまらないな」と感じた人間なのだ。
しかし、数奇な運命か、我のブログを見て「楽しさ」を感じ、「一握りの望みと光」を求めて我が軍の門を叩いた者たち。
募集をかけていなかった時期もあったのだが、入る前の熱意のこもった囁きは感銘を覚えるということを通り超して若干、いや、ドン引きするレベル。
自分が何者なのか、なぜ我が軍を選択したのか、どうしたいのか、どうなりたいのか、どうリネレボを楽しみたいのか。
我が質問を返すまでもなく、すべてが凝縮されている超長文でのプレゼンに圧倒され、我が軍に入って半年以上もずっと一緒にプレイしている者だ。
反王過激派の主要人物は2名。
反王親衛隊 ”不滅の盾” シリエンナイトのユウスケ2
まぁ鎧武者姿が、彼の狂信者っぷりも相まって、成仏できなかった戦国武将みたいな怖さを覚えるのは我だけだろうか。
彼についてはまた次回書こう。
今回書くのは
反王親衛隊 ”氷河乱舞” スペルシンガーのnanojigenについて。
彼女とのファーストコンタクトは、かなり昔に我が軍が模擬戦をした時。
彼女は敵にいた。
模擬戦が終わると彼女から囁きがきた。
我の最初の印象は「非常に丁寧で熱い者」といった感じであった。
今思い返すと、この頃から狂信者の片鱗が見え隠れしていたが。
こんな感じのやり取りが続いた。
我のブログを見て、そして楽しんでくれている、本当にブログ冥利に尽きるとしか言えない。
人に楽しんで貰えるというのは人生において本当に意義のあること、むしろそのための人生といっても過言ではない。
他愛ない話だったかもしれないが、我としては本当に嬉しかった。
そしてその直後くらいだろうか。
大量の囁きの中でひとつだけ、ふと、何気なく目に留まった。
彼女のキャラクターは削除されていた。
あるべきキャラクター名には数字の羅列が無機質に表示されているだけだった。
あれだけ楽しく、何より我のブログを見てくれてテンションが上がっていただろう彼女は、音沙汰もなく消えていた。
こういったケースはいくらでもある。
あれだけ楽しそうにしていたのに、勿体ない、何があったのかは知らぬが、キャラデリではなくもっと他の楽しみ方なんていくらでもあったろうに。
リアル多忙だったのかもしれない、まぁとにかく、「残念」そんな感じであった。
そして今年の3月、突然彼女から囁きが来る。
キャラデリから復旧し、サブ血盟で細々とやっているようであった。
その時我が軍は枠がいっぱいであり、入れることは叶わなかった。
我は過去の経緯は聞かなかった。
人によっては嫌なこともあるだろう。
そういうのはリネレボが楽しくなってから聞けばいい。
その後、リアル都合で引退する者が出てきたため、タイミングも相まって我が軍に入ることになった。
至って彼女は温厚であり、チャットもコミュニケーションも特別キャラが目立つわけでもなく、かといって全然発言がないとか、そういうのではなかった。
だが要塞戦に対する姿勢や人当たりの良さ、出過ぎず出なさ過ぎず、血盟員からの信頼を得るのにそう時間はかからなかった。
いつからか、自然とボイスチャットにも参加するようになった。
会話もチャット同様、温和であり、この出過ぎず出なさ過ぎずという絶妙な案配が素晴らしい。
何と言ったらいいのだろう、真っ先に我が思ったのは「大和撫子」、そういう感じだろうか。
そんな彼女を見る目が変わったのはふとした会話からであった。
最近、我が軍では風紀が乱れている。
風紀というのは一概に「我に対する態度」である。
特にこいつ。
この土屋というお調子者はやはり変わらずお調子者なのだ。
最近物凄い勢いで伸びてきて有頂天になったのか、我に対して性懲りもせず煽りを入れてくる。
土屋「ボス!あれ?戦闘力…あれ?まさか、まーさーかーの?抜いちゃいました?あれ?」
みたいな感じだ。
昔あった水色戦士事件以降、おとなしくしていると思いきや、思った以上にブログでの噂が広まり、血盟員全員が「土屋はこういうキャラ」というのを認識したらしく、こういう「お調子者キャラ」で通ってしまっている。
由々しき事態なのだが、まぁこれもMMOあるあるであり、我としては嫌いではなかった。
「出たよつっちーwwww」
「うけるwwww」
こんな感じのボイスチャットだったのだが、ふとそのVCにいたnanojigenに「こんな事を言う土屋をどう思うか」という軽い振りをしたのだ。
我が軍では躍るさんま御殿よろしく、色んな話を唐突に振ったりするのが普通だ。
ちなみにクルマコアのハード(血盟ダンジョンの最後)も、最後の最後はいつも我が指定した者が突撃の指揮を取るというのも取り入れている。
※これについては我が軍の「なかずみ」が一時的に盟主になった時に実践され、非常に素晴らしいと思った故、我が軍では正式採用した運用方法である。
温厚で物静かな彼女のことだ、「そんな無茶振りしないでくださいよーw」とかいう返事を期待していた。
彼女が放った言葉は一言であった。
nanojigen「死ねばいいと思います。」
ケンラウヘル「え」
nanojigen「死ねばいいと思います。」
空気が死んだ。
最初は誰もが「VCの人は別の人だ」と思ったに違いない。
笑いの空気はとても寒気を覚える、いや、戦慄走るものと変貌を遂げた。
別に我も笑えるのであればいじりは良いと思っているし、そういった流れの中であれば別にこれくらいは許すのだが。
確かに元々忠誠度は高いのは分かっていたのだが。
nanojigenのイメージは勝手ながら
こうなんというか、大和撫子的な、我の後ろを一歩下がってついてくるような。
もっとファンタジー寄りで言えば
ドジっ子属性とかメイド長属性とかそういうのではなく、大人しく温厚で忠実な純粋なメイド的なイメージだった。
だが彼女は、メイドはメイドでも、
こっち系(過激派)だった。
そして冗談でも、血盟員内の仲間内だとしても、彼女がいる所で我をいじろうものなら、
多重人格かと思うくらいのブチ切れ具合を見せる。
先程まで和気あいあいだった雰囲気が一転、まるでゴミや虫けらを相手にするかのように豹変するキャラ、そう、すなわち狂信者キャラとしての立ち位置を確立してしまったのである。
いや、本人の名誉のためにも書いておかねばなるまい。
彼女は非常に温厚で物静か、そして普段は本当に会話もうまく、皆も慕っている。
MMOにおけるコミュニケーション能力、我が軍内での社会性ステータスは非常に高い。
非常に高ステータスなのだが、我に対して(冗談でも)舐めた口を叩いた奴がいたら
血盟の空気が死ぬ。
故に、彼女がVCにいる際は我が軍では「ケンラウヘルの話をしない」というのが暗黙のルール、裏の掟として追加されている。
やはり血盟員の紹介も、こう振り返ってみると物語が色々とあるものだ。
また長くなってしまうので、次回は反王過激派の初代団長、ユウスケ2との出会いと事件についてまとめるとする。
今日の過激派
nanojigenの過激派っぷりは、実は血盟員に対してだけ向けられるわけではない。
我に対するプレッシャーが凄いのだ。
ブログに書く程度のことでもないが、我が軍が3週間くらいFPK抗争状態にあった時の話。
まぁ戦争はどうでもいい、全てのコンテンツを楽しむのが我が軍のコンセプトなのだから。
それはそれでいい。
FPK抗争で1番恐ろしかったのはnanojigenである。
最前線を切って常時相手を殺しに殺しまくる姿は、まさに鬼であった。
が、我としてはそんな事よりも毎日恐ろしい状況が待ち受けていた。
朝。
ハッと我は目が覚める。
時計に目をやる。
午前7時。
やってしまった。
まただ。
今日こそは朝5時に起きねばと目覚ましもかけておいたのに。
もう2時間、2時間も過ぎてしまっている。
今週で3回目、先週と合わせて計6回。
こんな朝は必ず決まった事が起きるのだ。
昨日に至ってはnanojigenに対して「明日は大丈夫だから」と伝えていたにもかかわらずだ。
ベッドの上で深く溜め息をつく。
我は意を決し、アラームのスヌーズ機能が無意識の内にオフになってしまっているiPhoneを覗いてみる。
我宛てのDiscordのメンション通知が1件。
nanojigen「反王様、布告が切れています。早急に布告を。」
そして次の日も布告が切れた朝を迎えると、必ずDiscordの通知が一件。
nanojigen「反王様、布告が切れております。先程下層で2名殺しましたが、早急に布告をお願いします」
朝。
nanojigen「反王様、布告をお願いします」
nanojigen「布告を。」
盟主という立場がこんなにも精神的に来るのかと思ったのは初めてであった。
一度はキャラデリまでモチベーションが落ちていたにも関わらず、もう半年以上我が軍の中枢となって楽しんでいる。
その姿を見て、我も楽しくなる。
これが楽しさの連鎖であり、ゲームのあるべき姿なのだと思う。
オンラインゲームというのはつくづく「どんなゲームか」よりも、「誰と遊ぶか」が重要になってくるとしみじみ感じる。
逆にこのnanojigenが楽しんでいる姿を見て、更にリネレボが楽しくなる血盟員たちもたくさんいる。
楽しさの連鎖、これをもっと広げていこうと思う。
温厚な一面、空気をぶち壊す程激怒する感情、そして冷徹な言動。
優しさ、怒り、冷静さ。
その仮面の中にある、「楽しい」という感情。
そして忠実且つ狂信者的な面。
そんな沢山の仮面を持つnanojigen。
血盟員たちが親しみと畏怖の念を込めて
”アシュラマン”と呼んでいる事実を、まだ彼女は知らない。
以上。