総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
スイカシフトが終わり、リネレボ内でもかなり余裕が出てきた。
盟主史上最強に多忙だった2週間であった。
こうなるとブログを書くのも捗るというか、気付くとブログの記事新規作成を押している我がいる。
書きたいことは山ほどあるし、これを見てケラケラ笑ってもらって、「あ、リネレボやろう」と思ってくれたら幸い。
2回目のCROWS戦
スイカシフトの最中、CROWS血盟のヤタガラスより一報が来る。
CROWS血盟によるリベンジマッチの申し込みである。
過去、ヤタガラスより連絡を受け、CROWS血盟とは1度要塞戦をしている。
戦闘力と統率力、どれを取ってもフレヤサーバー最上位血盟に相応しいCROWS。
そして統率力が全てを物語っている、この人柄と人徳。
そこと改めて戦うことになったというのも非常に幸運なことである。
勿論我が軍としては二つ返事で了解をした。
スイカシフトに加え、我は裏で日程調整と要塞戦のシフト・戦術決めに取り掛かった。
脅威の戦闘力
スイカシフトが混沌を極め、まるで決算前の経理かの如くエクセル表と睨めっこしていたある日。
血盟員からある知らせが届く。
「CROWS血盟の戦闘力が凄いことになっている」
フレヤサーバーでは上位血盟の戦闘力が本当に拮抗している。
トップ10以内はどこがSR要塞を取れるか、さらに言えば傭兵システムが入った今現在、トップ20位以内はどこが勝ってもおかしくない状況だ。
他サーバーの話を色々と聞いたりするが、フレヤサーバーはリネレボをする環境としては非常に恵まれているとつくづく感じる。
血盟員からの報告を受け、血盟戦闘力ランキングを覗いてみる。
元々CROWSは戦闘力トップであったが、それが頭一つ抜き出ていた。
8200万近くの戦闘力があった。
ふと、ここで我の頭の中に一つの思惑が蠢く。
反王親衛隊・反王新鋭隊で純粋に戦闘力ソートし、それで戦ったら戦闘力はいくつになるのか。
我が軍は二血盟運用、だがそれは決して1軍2軍といった分け方ではない。
当然戦闘力なども考慮してはいるが、それよりも「どういったグループ(友人と反王軍に来た等)」「適正」というのに重きを置いており、且つ長期的視野にて「皆が楽しめる」というのをコンセプトにしている。
だが、ここは一つ、我の我儘に付き合ってもらうことにした。
決戦2週間前くらいから準備を開始する。
盟主(刻印)は誰がやるのか、誰が決戦日に出れるのか、クラスは何か、指揮官は誰か、戦術はどうするのか、移籍なのかはたまた傭兵なのか。
スイカシフトをしながら対CROWSシフトを組むのも一苦労だったが、今回は反王オールスターズでの戦いだ。
心が踊らないわけがない。
ベストを尽くすため、盟主は我が担当することになった。
ただ、心残りは我が留守にしている間の乙軍。
結論としては、戦闘力ソートでCROWS戦に選抜として入っていたものの、乙を任せうる人物としてもくを乙の盟主に置いた。
もくには個別に相談させてもらい、了承をしてもらった。
こういうのも二血盟運用ならではの悩みではあると思う。
明るく振舞っているものの、やはりCROWS戦に出たかったようで、非常に残念がっていた。
改めてここに、次回の選抜では必ず選択するということを確約する。
戦いの火蓋
7月21日土曜日、とうとうCROWS戦の日がやってきた。
反王オールスターズは傭兵も全て反王新鋭隊で構成されている。
簡単に言おう。
CROWS8300万に対し、我が軍は戦闘力ソートだと8800万程になっていた。
これは統率と戦術勝負になると踏んでいた。
ここで言うのもあれなのだが、残念なことに、CROWSは2名程欠員が出て、そこを傭兵で補充する形を取ったようだ。
ヤタガラスがわざわざ謝ってきたものの、そんな謝る必要は毛頭ないと断言しておく。
何度も何度も繰り返すが、こういう所がCROWS血盟の器の大きさと繊細さを感じられて非常に好きだ。
何なら傭兵という意味では、我が軍も同じ反王軍だが傭兵をふんだんに使っているのだ。
戦闘力および血盟単位としての意思疎通人数、どれを取っても負けるわけにはいかない。
さらにもう一つ、我が軍に有利な点があった。
その日は突発で新宿にてプチオフ会であったのだ。
メンバーはmegrock、さかなん、はるちゃんまん、ホワイティ、gl4ve、くるるん、おかゆ元帥、たこしー、MシャドウズZENパッドバイヤー。
この場にいる約半分が選抜だ。
連携も取りやすい。
新宿のカラオケで電源の延長コードをテーブルに並べ、端末を集団で握る様はまさにe-sportsを彷彿とせる。
負けるわけにはいかない。
皆でVCをつなぐ。
この場にいる者は勿論のこと、あのCROWSとの戦いであること、そして基本的に純粋な戦闘力ソート、オールスターズでの戦いということで、VCは緊張と熱気に包まれていた。
我「では諸君、CROWSとの戦い、楽しもう、明るく楽しく激しくだ」
緊張をほぐすために笑い話をしつつも、初動、中盤、終盤、様々な場面を想定した戦術を復唱する。
準備は万端だ。
戦闘力8000万同士の血盟の要塞戦、
火蓋が切っておろされる。
祭壇の攻防
立ち上がり、先にアドバンテージを取ったのは我が軍であった。
敵の猛攻を抑え、うまく自軍祭壇を抑えたのだ。
CROWSはまだ敵祭壇を取れていない。
ここでmutsukiと連携を取り、一気に攻勢に出る。
が、流石のCROWS、
そう簡単には刻ませてはくれない。
即座に蒸発してしまう。
あれよあれよとのたうち回っている間に、自軍のバフ時間は摩耗していく。
相手を揺さぶるために西門の破壊を試みる。
これはすぐに破壊することができた。
昨今、防御塔はあまり意味を成さない気がしてならぬ。
要塞戦実装当初は脅威であったが、今では戦闘力がある程度あれば1人でも折る事が可能な状況。
どちらかというと足止め的な意味合いの方が強くなってきたが、簡単に言えばすぐに折れるものという認識。
「折られて当然」我が軍ではそういうスタンスで防衛も行なっている。
さて、西門は破壊できたものの、両祭壇がフリーになる。
ここも自軍のバフをしっかりと確保、敵バフのカット、あわよくば確保を狙うが、敵祭壇は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
近付こうものなら違いに即し必須の大乱戦だ。
我「むつき、行こうか」
mutsuki「攻撃部隊は敵聖物へ、盟主守りながら行って!」
一瞬の隙を突いて攻勢に転ずる。
手薄な防衛をかいくぐり、先に刻印を刻んだのは反王軍。
この手薄さはいけるか、と思ったのも束の間、相手の戻りが、しかも集団での戻りが異常なまでに早い。
取り囲まれて即死する我、だが8秒のアドバンテージを確保することができた。
だが油断はならぬ。
刻印合戦
バフも違いが違いの祭壇を取り一進一退。
さらにはキル数も完全互角。
一瞬の隙を突かれ、相手に刻印を許してしまう。
2秒差まで詰め寄られる。
ここで我の気持ちに焦りが出てしまう、今のうちに秒数差を付けねば。
そんな上ずった気持ちに焦りが重なり、敵聖物へ突破を試みるも、聳え立つ壁の如く弾き返される。
しかしそこで臆さず、継続してプレッシャーを与え続ける。
細かく、細かく刻み続ける。
この戦いだけは負けられぬ、そういった意地もあってか、単騎での突入と刻印を繰り返し、少しだけリードを広げる。
この戦いを振り返って、激戦だったのは何といっても祭壇周りだ。
相手の主戦力も、こちらの主戦力も、ほぼ総動員で祭壇にいたと思う。
その中でも敵のカットは本当に凄かった。
1人で潜入し、苛立つ程に綺麗にカットを決めて来る、厄介な相手だった。
相手からも刻印を細かく稼がれる、それでもバフは譲らない、譲れない。
あまりの激戦で画面がエフェクトで埋まり尽くす程だ。
こんな戦いは今まで味わったことがない。
焦りや熱さ、叱咤や笑いが飛び交う、色んな感情が終始混在する戦場。
喜怒哀楽の全ての針が目まぐるしく振られ続ける。
こういう事を総じて「熱い」というのだろう。
刻印合戦、刻印カット合戦、祭壇確保、カット、盟主防衛、盟主狩り、色んな指示が飛び交い続ける。
決着
熾烈を極めた祭壇周りと刻印合戦。
オフ会の場も、真剣な眼差しで端末を握り指示通りに動く者、その様子を見て聞いてそわそわしている者。
いや、正直そんな周りを見る余裕などはなかった。
没頭。
本当にただただこの30分間、大の大人たちがリネレボに没頭していた。
ラスト3分。
たった2秒の差で優勢をキープ。
敵が意を決して東門から大量に突入してくる。
これは警戒していた。
だが相手の圧がすごく、刻印を1秒決められてしまうが撃破。
残り1分30秒。
その差、たったの0.8秒。
守るか攻めるのか、決断の時。
しかしmutsukiの判断は迷いがなかった。
mutsuki「攻めます、攻撃部隊は全員聖物へ特攻を」
ここで攻めに転ずるのは正直リスクだと思ったものの、たかが0.8秒の差、一瞬たりとも抜かれたら負けは確実。
ならば攻めて相刻印にするまで。
反王軍のラストアタック。
兵を前に出し、全員討ち倒される所を後ろから単騎で走りきる。
ほんの1秒の刻印、されどこの時間での1秒は大きい。
最後の判断は我が死んだ瞬間、我から下すことにした。
我「総員、持ち場を離れて聖物死守。敵盟主だけを殺せ」
司令官たちがそれに呼応するように「防衛だ!」「戻れ戻れ!」と叫び始める。
ラスト敵の特攻は激しい津波となって聖物を襲ってきたが、反王軍50名総出での聖物防衛は厚かった。
そして30分。
大一番を制す。
カラオケルームは大歓声に包まれ、VCも大いに盛り上がった。
前回、のきる血盟にやられた際の悔しさ、そして反省点や新しい点を活かし、色々と練った上でここまで形になるのは本当に嬉しい限りだ。
だが本当に最後の最後までどちらが勝つか分からぬ勝負、その差はたった1.6秒、まさに紙一重である。
正直、これが相手がフルで50名しっかりいたらひっくり返る事も当たり前のようにある。
キル数こそ、最後の方は少しだけ差はついたものの、本当に五分と五分の戦いだ。
だからこそ、どんでもなく面白かった。
勝ち負けとかじゃなくただただ、ただただ熱くて面白かった。
言葉遣いが少し荒っぽくなるくらい、本気で楽しい要塞戦だった。
また是非やろう。
この場を借りて、CROWS血盟に感謝と敬意を。
今後の要塞戦について
要塞戦について、フレヤサーバーで数血盟から「戦いましょう!」と言われているのだが、血盟間移動などによるペナルティ(傭兵はSSが使えなかったりする不具合があるのと、そもそも傭兵の人数だけではまかないきれないなどの問題がある)など。
あとは毎週毎回のように熱すぎる戦いだと、血盟員にかかるダイヤの負担も大きい。
是非とも挑戦させてもらいたいのだが、少し時間を空けつつ、我のペースでやらせてもらいたいと思う故、そこは了承して欲しい。
いやはや、フレヤサーバー、本当に面白い。
また熱い土曜日を期待するとしよう。
以上。