総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
先日、大規模なオフ会があった故、それについて綴ろう。
今回は前編を書かせてもらう。
■池袋に集合
金曜夕方17時、池袋。
反王新年会以来のオフ会、しかも今日会うメンバーは別サーバーの者たち。
我のイラストを描いてくれた「ゆっけ」、
パプリオンサーバー ウィンターフェル血盟の「コウヤ」と「てんいち」。
この4名と会う事になっていた。
てんいちは完全に初対面ではあるが、ゆっけとコウヤは日頃Twitterで絡んでいるのでどういう人間かは知っていた。
しかし時代も変わった。
昔であったら他サーバーの者とのやり取りは皆無に近かった。
やり取りをするとしても、ホームページのBBSとかで書き込んだり等。
凄い時代になったものだ。
イケフクロウで合流後、和風居酒屋で4~5時間くらい話しただろうか。
別サーバーでもこれだけ会話が盛り上がるのかと思うくらい盛り上がった。
リネレボの話は勿論の事、共通の趣味である「水曜どうでしょう」について語り合ったりと、時間を忘れるとはこのことであった。
ちなみにゆっけからは色々と土産を貰った。
北海道のゆっけからは水曜どうでしょうグッズの他に、ゆっけがデザインしたオリジナルグッズを貰った。
まずはデフォルメ反王キーホルダー。
いい感じにデフォルメ化されている。
このキーホルダーはプラパンで作成されていた。
器用なものだ、今では我のiPadを入れるためのソフトケースについている。
そしてもう一つは、
デフォルメ反王キャラパーカー。
腕にワンポイント入っているこのキャラとフードの内側がピンクという、非常にセンスのあるものだ。
ありがたく愛用させてもらう。
話は盛り上がり、要塞戦の話に自然となった。
コウヤとは要塞戦について常日頃から情報をやり取りしている間柄だ。
ウィンターフェルの要塞戦の動向などは、ケンラウヘルサーバーの動向の次にチェックしている。
金曜の時点でウィンターフェルはN要塞を所持している、つまり明日は防衛戦だ。
我が軍も同じくHR要塞の防衛なのだが、今回は参加するだけでダイヤ1500個獲得ということもあってか、上位血盟は早々にR要塞やらHN要塞などに入札をしていた。
よっぽどの事がない限りは防衛で確定している状態だ。
21時になり、我が軍は血盟員のサブ血盟が入札を完了していたことを確認。
そしてふとコウヤの方を見ると…
明らかに様子がおかしい。
話を聞くと、どうやら戦闘力・アクティブ人数が明らかに格上の相手が自軍に攻めてきたとのこと。
HNクラスの血盟が何故うちに…これだったらHNに攻め入れば良かった…
などと、コウヤ・てんいちのウィンターフェル組の席から絶望のオーラが漂ってくる。
そして徐にバッグから取り出したのは、
パプリオンサーバーの要塞戦ノート。
まるでスクラップ手帳のように、印刷した紙を張り付け、そこに色々と記載している。
なんというマメな作業、というか、なんというアナログ感。
しかし、こういう「熱心に向かう姿勢」というのは我も見習わねばならぬ。
そこからは要塞戦の作戦について話し合った。
我が軍の動画を見せながら色々と説明し、結果は「速攻」を選択することになった。
「もしファーストコンタクトで決められなければかなり不利になる、そのリスクだけは理解しておいた方がいい」とやんわり説明する我。
ひきつった顔のままのコウヤ。
まぁ格上相手では負けて当然、勝ち負けも大事なファクターだが、とりあえず楽しめばいいと慰めるも、結局今日一日この表情が崩れることはなかった。
肩の力を抜け、肩の力を。
■突然のPANCH家訪問
居酒屋にて22時からの血盟ダンジョンを終えた我々。
そこの居酒屋は和風居酒屋のような、竹林の中がモチーフ、当然店員もちょっとハイカラな和装である。
会計の際に美しい女性店員から「領収書は?」と言われたので
「反王で頼む」
と伝えた所、
ゴミを見るかのような目で「は?」と言われた事は忘れない。
我はそのまま帰るつもりであった。
次の日はあの有名なロデマイサーバー、PANCH主催の大規模オフがあるのだ。
ロデマイのPANCHと言えば何を隠そう、LRT初代トーナメント覇者Revo血盟の主要メンバーの一人だ。
この真ん中でガッツポーズを決めている彼だ。
サーバーが違う故、ゲーム内での絡みはないものの、Twitterでは色々と絡ませてもらっている。
LRT王者ということで色々と要塞戦について話が聞けるかと思ったのと、そのオフ会にRevoのメンバーが来るということで、こんな機会は滅多にないと参加することを決意したのだ。
次の日もある故、22時30分には解散の流れになった。
そして突然一通の連絡が。
PANCH:
よかったらうち泊まりに来ます!?
青天の霹靂とはまさにこのこと、しかし、いきなり夜に邪魔をし、あまつさえ泊まろうというのは図々しすぎるのでは。
そういう考えもあったが、次の日は30人規模のオフ会だ。
仲間内で盛り上がる中に我が入る余地はないかもしれぬ。
そう考えると、話せる時に話しておいた方がいいのではないか。
そういう思いもあって、結局居酒屋4人組はそのままPANCH家へ移動することになった。
池袋から電車を乗り継いで最寄り駅へ到着、PANCHの指定してきた住所へ歩いて向かう。
指定された住所は駅から徒歩10分~15分くらいか。
華やかな駅とは違い、どんどんと薄暗く、そして古びたマンションたちが立ち並ぶ夜道に向かう。
コンビニなども何もない。
しかし、ここで我に急激な異変が起きる。
腹痛だ。
だが指定された住所はすぐ近く、到着してから手洗いを借りれば事足りる話。
ゆっけがPANCHと電話でやり取りをするものの、指定された住所の目の前まで来ても話が噛み合わぬ様子。
ケンラウヘル「どうした、何があった」
ゆっけ「送ってきた住所が間違ってたみたい」
簡単に言うと、「〇〇〇東1-2-3」というのが正解の所、「〇〇〇1-2-3」と記載されていたため、正解とは全く反対方向に来てしまったらしい。
そんなことよりだ。
腹がやばい。
コウヤは我のブログを見てブログを書き始めた程、反王ファンである。
そのコウヤの前でもしもの事があってはキャラデリ以外の道がない。
ケンラウヘル「コンビニとか公園とかそういうのは近くにないのか…」
コウヤ「だだだ大丈夫ですか反王様」
てんいち「近くには…なさそうですね」
こんな事であれば駅前のコンビニか何かに立ち寄るべきであった。
完全に我の計算ミスである。
しかし、近場にコンビニなどは見当たらない。
ケンラウヘル「タクシーを…タクシーを捕まえろ!」
事態は思ったよりも深刻だ、脂汗が額をつたる。
一番近い大通りまで何とか歩き、タクシーを半ば強引に捕まえ、助手席に座る。
後ろで3人が話している中、我はひたすら
無の境地で悟りを開く。
しかし、到底間に合いそうにない。
この腹痛DOTの削りは時間が経つにつれてダメージが増幅する。
ケンラウヘル「コウヤよ」
コウヤ「は、はい?」
ケンラウヘル「もし我がここで事切れた場合、Twitterでこう書いてくれ」
ケンラウヘル
「反王は最期まで勇敢に戦い、そして戦死したと。」
3人「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
そんな訳分からんやり取りをしながら、ものの数分でPANCH家へ到着。
地元の小道をよく知っているタクシー運転手で良かった。
即PANCHに連絡、ものの数十秒で玄関のドアが開いた。
PANCH「反王様!どうも初めまして!」
と、LRTの決勝で見たままの彼が目の前に立っていた。
熱い握手を交わす。
オフ会の初対面というのはいつも新鮮で楽しいものだが、今回ばかりは話が違う。
しかし、PANCHは出来る男であった。
PANCH「話は聞いてます、手洗いは3階ですのでどうぞこちらへ!」
熱い握手を交わしたまま、そのまま手を引かれる我。
その風景はまさに
ネバーランドに連れていかれるウェンディのよう。
タクシーの運転手とPANCHの華麗なアシストで事なきをえた。
あともう少し何かあれば、危うくPANCHオフが命日になるところであった。
■深夜のオフ会
PANCH家は一軒家だが、その中の構造は普通の一軒家とは違った。
地下1階から4階、全部で5層構造。
3階にはサウナ付きの風呂とトイレ、4階は住居スペースとなっている。
まず1階だが、ガレージを改造したゲームバーという話だ。
この後ろにバーカウンターがあるが、酒がずらりと並んでいる様相はまさにバーだ。
ちなみに右の椅子に置いてあるのがLRT出場時のウィンドブレーカー。
凄いの一言だ。
地下には超巨大スクリーンにプロジェクター。
4つまで映し出すことが可能で、ゲームシアタールームとでも言おうか。
2階は広いダイニングキッチン。
テーブルを囲むようにソファーとソファーベッドが4つ程。
キッチンには本格的なガスコンロが4基とIHが2基。
まさにパーティルームといった感じだ。
というか、まさに夢の国に来たようだというのが本当の感想だ。
3階から降り、皆が集まる2階へ行く。
2階には既に何名かいて、PANCHと話し込んでいた。
話の内容からすると、どうやらRevoのメンバーのようだ。
PANCH「あ!来た来た!ちょっと皆、この方、誰だと思う!?」
我の方を指差し、まるで子供のようにはしゃぐPANCH。
我のハードル爆上げである。
勘弁してくれ。
Revoメンバー「いや、全然わからん、誰?」
当たり前だ、LRT優勝者の一流チーム、いわば大リーガーたちが我の事を知っているわけがなかろう。
しかし、PANCHだけウキウキで紹介をし始める。
死にたい。
今すぐ死にたい。
そしてとうとう名前を紹介される。
PANCH「お前ら!この方、反王様だぞ!!!!」
Revoメンバー「マジで!?」
Revoメンバー「うおおお!?今回なんかスペシャルじゃん!!」
Revoメンバー「ステッカーください!!」
セーフ。何とかセーフ。
良かった、Twitterとブログをやっていて良かった。
今日一番緊張した瞬間であったが、Revoのメンバーは皆温かく我を迎えてくれた。
話はやたら盛り上がり、色々な話を聞かせてもらった。
LRTの裏話や決勝戦での出来事、その他ロデマイのサーバーでどんな事が起きているのか。
本当に腹から笑って話せた。
コウヤは相変わらずこの家のスケールのでかさや雰囲気に飲み込まれて部屋の隅で固まっているが。
要塞戦でのパーティ編成や戦い方、そしてPANCHが操る戦闘力150万アビスウォーカーの戦い方も伝授してもらった。
ケンラウヘル「なるほど、これでCTを稼ぐわけか…」
PANCH「じゃあちょっと採取場でやってみますねー」
ケンラウヘル「え?」
突如PANCHのiPadからキルログが流れ出す。
というか、スキルで大体ワンパンで事足りてる状態。
気付けば採取場は地獄と化していた。
本当にすまないと思っている。
その日は朝4時まで語り明かした。
というか、色んな話を聞いた。
ためになる事や笑える出来事など色々。
深夜にも関わらず続々とRevoのメンバーが訪問してくるのも新鮮だった。
同じ趣味を持つ者同士が集まると、サーバーなど関係ないのだなと感じた。
ブログではかなりの割合で省いているが、文字に起こしては書ききれぬ。
今回のブログも前編と後編に分けないと書ききれぬと思った故そうさせてもらった。
次の日は30人オフだ。
朝4時になってその場がお開きになり、我は2階のソファーベッドで眠らせてもらうことにした。
次の日がカオスになることも知らずに。
次回に続く。
以上。