総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
現在はハロウィンイベント真っ盛り。
トレジャーハントという神憑ったイベントがあったせいか、やはり期待度が膨れ上がってしまった反動もあり、ボリュームダウン感は否めないのが正直な感想だ。
結局の所、かぼちゃのアクセサリも全て揃えるのは課金せぬ限りは中々難しいといったもの。
しかし、ワールドギロチンだけは中々楽しい。
縁が合って他血盟と共に一緒に討伐、フィールドのギロチンよりも幾分強いが、倒そうという意識が強いため、フィールドギロチンなどよりもよっぽど早く倒せる。
が、このイベントで唯一気に食わないのは「ワールドギロチン」での強制切断及び復帰バグだ。
ワールドギロチンを討伐中に強制切断、及び復帰バグが発生してしまうと、ワールドギロチン外に出されてしまう。
そこで入ろうとすると入場券を更に取られるのだ。
我が軍の中には1回のワールドギロチンで4枚の入場券を消費させられた者もいる。
バランスうんたらではなく、こういった理不尽系不具合だけはプレイヤーが萎える。
要塞戦での復帰バグもそうだが、とにかくこのバグだけは何とかしてもらいたいものである。
さて、そんなことは置いておき、顛末から話そう。
我は人生初の手術を受けていた。
時を遡る事10月28日の土曜日。
今日は要塞戦、といっても、布告がなかったため刻印をするだけの作業であったが、少し早めに家を飛び出し、とりあえずいつもの移動式ネットカフェ(車)で16:00くらいに待機していたときのことだ。
いつものとある海岸沿い、要塞戦の準備はばっちりだった。
何やら身体の内部に違和感を感じる。
心臓でもなく、右肋骨の中の方、走って肋骨の下が痛くなるようなそういった表面に近いような痛みでなく、その更に内部。
何か変な物でも食ってしまったか。
今までは武道をしていた身故、怪我での入院などはあったが、こういった病気系で病院の世話になったことがない。
いや、インフルエンザになったりしたら通って注射を打ってもらって薬を貰う、それくらいの経験しかないという意味だ。
少し寝れば治るだろう。
我は運転席を横にして寝る体制をとった。
目を瞑る。
普段だったらすっと眠りに付くのだが、徐々に右胸部の痛みが増加してくる。
寒気がするのに暑くて脂汗が額から溢れ、呼吸をするのも辛くなってきた。
これは絶対まずい、我のゴーストが囁いていた。
そして人間、窮地に立たされると突如冷になるものである。
我が一番懸念したのは自分の事より「我がいないとHN要塞が放棄されてしまう」という事であった。
今思うととんでもない思考回路である。
即リネレボにログインし、挨拶もなしにいきなりシゲルマツザキに盟主権限を付与。
震える指でシゲルとケレニスに以下メッセージを送る。
ケンラウヘル:救急、権限移行、後日説明
シゲル:k、やっとく、無理すんなよ
ケレニス:おk、無理せずに
さすが長年の戦友である、この3言で伝えたいことは済んでしまうのだから。
一番の懸念がクリアされ、即病院へ行こうと車を走らせようとした。
が、数メートル動かしたところで断念。
我のゴーストが囁いている。
これは絶対人撥ねるか他の車にぶつかる。
こういう時に動かして被害を拡大させる奴は人間としてダメなのだ。
潔く車を止める。
119番通報だ。
ここらへんからあまり覚えていないのだが、海岸の場所、車種と色を伝え、意識が落ちる中、携帯を充電器にかけてバルサザール放置をしたのが最後の記憶である。
さて、ここから病院に担ぎ込まれ、手術から手術後に関してブログを書いていたのだが、一通り書いてから見直したら見る人によってはドン引きな内容となってしまった。
公開した場合、リネレボ内で我を見たら「お大事に~」とか「大丈夫?」とか言われ続けるのも嫌なものである。
我は楽しくリネレボをやりたいのであって、気を遣ってもらいたいわけではない。
が、文章的にあまりに茶化し過ぎると不謹慎、とまではいかないが、やたら頭が悪いようにも見える。
バランスとは難しいものだ。
結論から言おう、命に別状はないし、後遺症的なものも全くない。
何なら睡眠と栄養がしっかり取れてより元気になったと感じる。
せっかく長文を書いたのに見直したらドン引きなどありえてはならぬ。
時間の無駄になってしまった。
ちょこちょこといいキャッチフレーズは考え付いたのだが、
「ゲーム内でギロチンと戦っている最中、腹部にリアルでギロチンを喰らう羽目になるとは不覚。」とか、
もしこれで治らなかったら
「このブログの題名を『胆嚢だもの。』と変更す。」とか。
しかし、このフレーズで笑っていいのかどうなのか複雑な気持ちになってしまう者がいるのは間違いない。
とりあえずは無事だ。
今週中には退院、そして次への要塞戦に備えるとしよう。
短いが今回は報告まで。
以上。