総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
■アステルの配信者
昨今のMMOは「誰かがプレイ配信しているのをラジオ感覚で聴きながらプレイする」というのがオーソドックスなスタイルとして確立している。
配信を聴きながらプレイするというのは偏に以下が目的だと推測。
①攻略情報などのチェック
②その人自身のファン
③MMOのレベリングや日課自体が作業的で暇
④同じ時間帯にプレイしている軍団メンバーがいない
①については言わずもがなだろう。
そして②についても特に問題ない、むしろ同じゲームをしていなくてもその人自身が目的なので、むしろ何かゲームをしながらとかでも関係ない。
我が言いたいのは③と④の2点。
このスタイルというのが定着してきたと考える。
その背景としては
①ネット環境、特にWifi設備の充実と普及
②PC・スマホの性能向上と複数台持ちの普及
この2点が挙げられる。
これだけでも楽しいのだが、ここにMMOの性質というのも加わってくる。
MMOというものはほとんどがサーバーという垣根が存在する。
サーバーが違っても聞いてて楽しい、楽しそうという気分に浸るのもいいが、やはり自分と同じサーバーであれば、そのサーバーの様子や参加なども出来るの楽しさの幅が広がるというもの。
■配信者探し
アステルに至っては配信者を探したところ、以下のメンバー2名が挙がった。
まず紹介したいのはおれますGames。
この者も我と同じくパラディンをしている。
所属ギルドはNICE害。
ギルドの名前だけでもそのセンスが溢れているといえよう。
そしてもう一人はハムストウルフ。
アステルのLuceGracieuxというギルドのギルドマスターだ。
プリーストをしている上に、攻略動画なども非常に有益なものが多数揃っていて非常に参考になるの一言だ。
さて、そんな中、リネレボで知っていた、ある者のエターナル放送を見ていた。
リネレボで少し知っていた畑イチ子の放送。
レンブナントの者だが、アステルのハムストウルフ(ゲーム内の名称はシルバーウルフなので、今後はシルバーウルフに呼称統一)とコラボ配信しているのを偶然に見かけたのだ。
ウルフはあまり生放送をせず、動画作成とTwitterでの活動が多く絡めていなかった。
だがこうやって配信しているということは絶好のコミュニケーションチャンス。
逃すわけには行かない。
我はこういう時にあまり恥を感じない。
日本人特有のシャイさに関しては欧米感覚に近いところがある。
ということで、放送の邪魔をせぬようにコミュニケーションをとり、あれよあれよという間にDiscordの連絡先を交換。
そして初めましての挨拶から、一緒に喋ること2時間。
まぁ会話が弾む弾む。
意気投合した点は、アステルを盛り上げたい、そしてエターナルを盛り上げたいという想い。
そして何よりも
アステルで知り合いがあまりいなくて寂しかったという想い。
まずは何をしようかという話になった。
ウルフは企画などを考えて色々とやろうという話を持ち出してきたが、我としてはとりあえず一緒に何も考えず話しながらやってみよう、という方向に持っていった。
こういう時は思慮よりも勢いだ。
あまりにも試行錯誤練ったとして土台をいくら固めようと、フィーリングや相性がダメであればなかなかうまく行かない。
兎にも角にも、初対面から2時間後、即座に一緒に配信することが決まったのであった。
■MMOと物語
コラボ配信は1月25日(月)と決定した。
ウルフはサムネイルなども非常にこだわっており、素晴らしいサムネイルも作ってもらった。
内容は一緒にパーティを組んでのエリアクエスト、そしてランダムダンジョンというオーソドックスな流れだ。
普段であれば、一人であればそれはただの作業に他ならぬ。
ランダムダンジョンであれば野良の人との物語が生まれる可能性はある。
MMOとは自分が主人公の物語だ。
ただ戦闘力をあげたりするだけがMMOではない。
戦闘力や見た目の数値というのは非常わかりやすく、派手でキャッチーだ。
食事でいえば豪華なメインディッシュ、最高級のステーキを一流レストランの三つ星シェフが焼き、最高級のワインと一緒に食べる。
それが戦闘力という魅力。
周りからすると非常に美味しい物を食べて羨ましく思えるだろう。
だが、その食事を一人で黙々と食うだけが至高なのだろうか。
いや、一人で食べるというのは極論過ぎる。
もし一緒に食事に行った友人がいたとしよう。
一緒に友人と高級ディナーを堪能していたとしても、延々と食事の感想や他のレストランの比較をしていて本当に楽しいのだろうか。
そんなのはミシュランの審査員に任せていればいいのだ。
ピンとこない者もいるだろう。
「食事の時はそんな風に食べるやついないよ」という人が大半かもしれない。
そう、それが普通なのだが、MMOになると突如こういう食べ方しかできなくなる奴が多くなるというのが我の持論だ。
食事(戦闘力)にばかり目を取られ、目の前にいる友人(ゲームプレイヤー)とも目を合わせずに黙々と食事をし続ける。
たまに話すと思いきや、再び食事の話、他の店の話。
こういう人が思ったよりも多いのが事実である。
我の食事の楽しみ方は、すでに食事がメインではない。
誰と行こうか。
どんなところに行こうか。
最近食べていない物は何か。
行くときの方法は車なのか。
車だったらレンタカーなのか、ここは思い切ってオープンカーでも借りるか?
どんな音楽をかけてどんなコースで行くのか。
それともバイクでタンデムして乗せていくのか。
どんな服装で行くのか。
何を話そうか。
ここには書ききれないほどの楽しさがある。
繰り返すが、昨今の者たちはMMOの楽しみ方を知らぬ者が多過ぎる。
メインディッシュにがっつき過ぎだ。
むしろメインディッシュ以外見えていない人ばかり。
リアルではそんなことはないだろうに、MMOになるとそちらにばかりいってしまうのは何故だろうか。
故に、我のMMOの楽しむスタイルは軸が存在している故、何でも楽しくプレイすることが出来る。
我のMMOのプレイスタイルはいつも決まってこうだ。
MMOとは、自分が主人公の「物語」である
これを軸に置いている。
■コラボ配信について
コラボ配信の開始直前、15分前ほどにウルフとディスコードを繋げる。
今日は人来てくれるかな、じゃあシャウトで宣伝しよう。
シャウトもやり過ぎるとうざく思われてしまうからね。
なんかこのアステルサーバーを盛り上げる配信、キャッチーな名前が欲しいよね。
ってもう時間がないな。
じゃあちょっとストレート過ぎるかもしれないけれども、こんなのはどうかな。
初対面から2時間ぐらいしか話したことのない我もウルフも、あれよあれよと話題が弾む。
何故なら、同じ想いを持ってこのゲームをプレイしているからだ。
方向性が同じというのは仲間として非常に重要だ。
そして開始前10分前に決まった名称。
アステルを盛り上げていく配信、放送。
そしていつかエターナル自身を盛り上げられるような放送。
そんな想いを乗せた名称、シンプルな名称だが、今後我々はこのような名前で活動していくことを決めた。
アステルより、愛を込めて。
内容はその雰囲気までを伝えることが難しい。
暇な時でも、ぜひとも彼の放送のアーカイブを、聴き流してくれると幸い。
自分で言うのも何なのだが、本当に聞いているだけで楽しい気分になれる、そんな配信になった。
そしてシルバーウルフのチャンネル登録も一緒に頼む。
放送自体は元々1時間程度を予定していたが、予想外に楽しく、結果として2時間半、笑いっぱなしでゲラゲラと楽しんでしまった。
エリアクエストとダンジョンを手伝ってくれるメンバーが現れたり、
共にエリアクエストをパーティでこなすことが初めてで、その速さに驚愕したり、
途中でウルフのチャンネル登録者数が4000という大台を超えたり、
何故か戦闘力が0になってしまい「こいつ死んでるんじゃないか?」とバグすらも笑い飛ばしたり。
勿論パラディンの素晴らしさを実践を持ってして語ったりと。
とにかく笑いっぱなしの2時間、あっという間の2時間であった。
また第2回「アステルより愛を込めて」は開催、むしろ定期的に開催したいと思っている。
ギルドメンバー以外と仲良くなったり楽しむというのは思ったよりもハードルが高い。
だがそのハードルを超えてさえしまえば、それをハードルだと思っていること自体が無意味だったということに気付ける。
ゲームはどのゲームをするかではない。
ゲームは誰とするか。
それを理解し、実践すること、能動的に楽しむことこそが、今求められていることではなかろうか。
まだまだ小さなコミュニティだが、この縁、そしてこの輪を広げていきたいと思っている。
以上。