総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
LRTが終わり
LRTも終わってひと段落ついた昨今、いかがお過ごしだろうか。
アリスイベントも始まって色々なアップデートが入ったわけだが。
今回はこれには一切触れない。
もう我が言いたいことは他の者たちが代弁してくれているはずだから。
JUNKという男
Vertexで優勝したメンバーの中にJUNKという男がいる。
JUNKとはLRT第1回が終わった頃からだろうか、みずちんの店で会ってから仲良くさせてもらっている。
Vertexの戦い方は生放送でのコメントでも沢山あったが『練度』という言葉が本当にしっくりと来るだろう。
しかし思ったことが一つある。
では練度とは何か。
練習というのも勿論わかるのだが、どういう風な練習や意識で挑めばこういう戦い方ができたのだろうか。
我はちょっと気になっていた。
そのため、今回はJUNKに実際に連絡を取り、動画を見直しながら実際に解説をしてもらったのでそれをまとめたい。
決して
事前にLINEでインタビューを懇願されていたりだとか、
優勝してからインタビューを懇願されたりとかいう事実は、一切ない。
一切ない。(2回目)
新宿にて
某日、新宿で落ち合った我・JUNKはカラオケ店に入り、一緒に動画を見ながら解説していってもらった。
ちなみに今回の動画は、
・対ぱんどら血盟戦
・対Waltz血盟の1戦目
の二つの動画を貰った。
また、動画編集が物凄い時間がかかってしまうため、各動画を「ポイント」ごとに短くまとめさせてもらった。
JUNKの解説
男が二人、2時間に渡ってカラオケルーム、そしてiPadを見るために隣り合わせ。
ドリンクを持ってきた店員の目線が痛いところではあったが、そんな事よりも普通はLRTの生放送でしか動きを見れない貴重な試合の別視点を観れる機会なんてそうそうない。
しかも実際にVertexで戦っていた人の解説付きだ。
本来だったら二人で観ながら話していた事も全部そのまま載せたいのだが、とにかくポイントポイントでまとめさせてもらった。
ちなみに前提としては、JUNKは完全に「殲滅役」としての立ち回りになる。
正面でなく側面・後方からの攻撃を徹底
文字にすると非常に簡単に見えるものだが、これの徹底が素晴らしい。
動画を観ながら説明をしてもらって、何度も感心の声をあげてしまった。
例えばここ。
初手で泉に集合した際、右側通路の偵察から敵の大群が来るという報告があり、すぐに踵を返して迎撃に。
戦闘力ももちろん必要ではあるが、この横っ腹から集団で行くことで完全に優位を取る。
思いっきり横なので相手のベクトルが完全に分散して完全優位で倒せるわけだ。
ちなみにこのままだと後方部隊から挟まれることになる。
そのためJUNKは
さらにその後方部隊の後ろから殲滅する事を意識していたという。
逆に言えば、Vertexとはいえ、同じ事をされると逆に殲滅されてしまう。
Waltz戦の初手。
泉から相手の祭壇を取ろうと思いきや、時間差をうまく使われて真横から攻撃を受ける。
これには対応しきれず、
わずか1分足らずの間にWaltzに大きくキルを取られた。
あそこで大量のキルをされると当然人数差も大きくなり、その間に少ない味方も刈り取られるという構図になってしまった。
確かに結果だけを見るとVertexが大きくキル数差をつけての勝利となっていたが、こういった場面場面で見ると、このような積み重ねの結果が今回の勝利に結びついたのだと言えよう。
さらに言うならば、あのVertexも側面や後方からの攻撃を受けると落ちる、とも言える。
これを振り返っている最中、JUNKはずっとこのように言っていた。
「S嶋さんに試合中に名前を呼んでもらえなかった」と。
全ての目的は「敵を殲滅する」こと
それぞれのパーティには目的がある。
門を折る、バフを取る、カットする。
その目的のためには無理をして行くときも多々ある。
記憶に新しい、門折り速攻、通称コロニーレーザー。
しかしJUNK曰く、受け方や報告が間違わなければまずこれは対応できるという。
彼らは門しか見えていないから、【門←敵←自分】という感じで敵を殲滅できる。
そしてこれはあくまで「門を守る」のではなく、「大量の敵が隙だらけで殲滅できるチャンス」というものに他ならない。
つまり門を守ろうではなく、後ろを見せている敵を刈り取る絶好の機会なわけだ。
ただこの時に重要なのは「必ず全滅させる事」だ。
浮いた敵を逃さない、キルで勝ち取ったリスポン時間が勝利を掴むといった感じだろうか。
ではバフカットはどうなのか。
これは完全にバフカットをする人が決まっており、それ以外はバフの奥まで行かない。
というのも、キルを取るには即ち生き残ることが重要だからだ。
そこでも必ず側面・後方からの攻撃は徹底している。
ここは相手が自軍バフをカットしに来た場面。
そこでも「バフを守る」ではなく「相手が大量に来るからそこを横から殴って殲滅する」という意識だ。
迎え撃つのではなく、常に移動して側面攻撃、常に優位な状態を作って「キル数を稼ぐ」という意識で動く。
この「キルを取る」と熱弁する彼は、ことごとくこう言っていた。
「S嶋だったら名前呼んでくれると思ったのに」と。
敵のキーマンと生存有無の共有
これはLRTに出場している多くの血盟がやっていることだが、やはり基礎は大事だ。
改めて言っても当たり前だと思われるかもしれないが、ここら辺も改めて。
キーマンとして重要なのは盟主。
まぁこれは当然のことだが。
その次にはやはり「カットスキル」を持ったキャラクター。
特にパラディンは食らったら戦闘力などは関係ないため、盟主と同じくらいチェックしている。
次にシリエンナイト、これもカット確定スキルなのだが、LRTレベルだとエルヴンオール特性10がデフォなのでパラディンの次だろうか。
こんな感じで事前に相手の情報をチェックしておくのも勝率を格段に高める術だ。
YOUTUBEのコメントでもあったが、ひたすら注目されたのは「戦闘力の高さ」。
確かに高いのは周知の事実であるのだが、こういった基礎中の基礎をしっかり固めた土台の上での戦闘力だから強いのだろう。
この基礎を語っている間、JUNKはこうまとめた。
「何でりゅみさんやプンチばっかり名前呼ぶんだよ、S嶋さん」と。
まとめ
2時間に渡りJUNKから色々と教わったLRT。
このまま書いていたらキリがないくらい、多くの事を包み隠さず教えてくれた。
「実はここでうまくいってるように見えるけど、これはただの偶然でラッキーでした」「あのチームのあの人、注目されていないかもしれないけど、めちゃくちゃ位置どりうまいよ」など。
本当に有意義な時間であった。
色々書きたいのだが、あまりにも長くなると更新も遅れてしまうので最後に書かせてもらう。
JUNKはこう語る。
「実は細かい指示というのは出ていない。あくまで報告がメイン。最初Vertexはこれだけの戦闘力がありながら要塞大戦では負けこんでいた。指揮が悪いという訳ではないが、指揮の通りに動いてもどうしても後手になってしまってうまく行かない。そこでパーティ単位だったり、個人単位だったり、ミクロの動きを考えるようになった。マクロの指揮は本当に概要で良い、ミクロで考える事で徐々に勝ちパターンが分かってきて、それを徹底したらとても強いチームになっていた。自分たちがやられた時に思う事は相手も同じ事を思う。カットしなくちゃ、バフを折らなくちゃ、どこのルートでどう行くかも大体同じ。それを先読みして横から殴る、それを徹底していった。ビシッとした全体指揮があるとかではなく、ジャズのような、楽譜があってないようなもの。うまくリズムと効率を掴むかが重要。まとめると、皆が思うチーム全体の練度というよりも、個々の練度の結晶が同じ方向を向いたと言った方が正しい。
そんなことより、S嶋さんがね(略)」
ということで、JUNKから動画をもらったのだが、もちろん全部は見せられないが、ポイントポイントでまとめた動画をアップさせてもらった。
今回はこんな感じでまとめさせてもらったが、これを元に自分の要塞戦の動画を見直すと面白いかもしれない。
フォローしておくが、JUNKは常に横と後ろから攻撃しているため、いわゆる本体とはちょっと離れた所で戦っていることが多い。
それが呼ばれなかった原因かもしれないが、要塞戦でもこういった動きができる人こそ賞賛されるべきだと思う。
最後に、
こちらの無理を承知で時間を取ってくれたJUNKに感謝。
こちらからの無理なお願いを聞いてくれたJUNKに感謝(2回目)
以上。