総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
待ちに待ったLRT決勝
6月30日。
2019年上半期最後の日。
待ちに待った
LRTの決勝戦の日がやって来た。
この日はどうしてもリアル用事があり、リアルタイムでは見られない状況だった。
本来であればパブリックビューイングに応募しているところだったのだが、それも断念。
とにかく結果だけを楽しみにするしかなかった。
しかし当日、偶然にも15時から時間が空いた。
15時といえばLRTの生放送が開始する時間。
今日はついている。
15時、外出先でワクワクしながらイヤホンを取り出し、反王軍のDiscordへ繋ぐ。
この時点で20名以上がDiscordにINをして待機していた。
さぞかし皆楽しみに待っていたに違いない。
満を辞してネットマーブルのYoutubeを開いてみると、
そこには悪夢が広がっていた。
このリネレボ1番の盛り上がりの日に何というミスを犯してくれるんだと。
普段はあまり運営に対する不満などは言わないようにしているのだが、流石に眉間にしわを寄せてしまった。
だがまあ怒っても仕方ない。
この我好みの背景イラストとリアルな文字列を見ながら
運営も大変だなと思いながらYoutubeをそっと閉じることにした。
まぁ一番困っているのは選手であり、パブリックビューイングに当たった人たちだろう。
Twitterなどでいつ頃生放送が開始されるかをチェックする我。
まぁ後で確認したところ、箱が小さかったため、実況の声や相手の声がVCに乗ってしまうという状況になっていた事の対処だったという。
ここら辺は前回の大会でも色々と指摘されていた問題点。
こういうヒューマンミスは何とかして欲しいもの。
LRT延長により暇なのでサブアガシオンまわしまくってて。。。背景でず!
— ショウ@L2R ジリアン (@shohei3333rene) June 30, 2019
さすがの戦略!!! pic.twitter.com/6Rz28xrkKD
たまにTwitterで流れてくる恐ろしい光景を横目にしつつ、1時間30分が経過した頃か。
血盟員から16時45分から再開するという情報を手に入れたので、ここからチラ見しながら試合を見ていった。
準決勝1戦目:Waltz vs Bianco
この戦いは初手から目が離せなかった。
いきなり両祭壇で繰り広げられる激しい攻防。
昨今の要塞戦ではこの2バフをどう処理するかというのが前提にある上で、いかに相手を出し抜いて門を割るかというのが求められる傾向にある。
そしてバフの攻防からWaltzが先手を取り、相手をバフに釘付けにさせてからの門折り。
これが本当に早かった。
そしてドキッとしたのは、その状況になった開始2分を過ぎたところ。
まさかの刻印連続15秒。
この時に「まさか!」と息を飲んだのは我だけではないはず。
ただここからBiancoの綺麗な連携でカットするのも見事だった。
だが、盟主が落ちた直後に群れをなして雪崩れ込んでくるWaltzの精錬された動きたるや。
何だろう、これを見た時、SEASON1で一目惚れしたWildChildの動きがフラッシュバックした。
一糸乱れぬ、というのはこのことを言うのだろう。
対するBiancoもクラス特性を存分に活かして刻印を返す。
多方面で目まぐるしく攻防が繰り広げられ、映像が目まぐるしく切り替わりを繰り返す。
時間も経ち、Waltzの怒涛の攻めを受け切り、さらにはバフをイーブンまで戻すBianco。
リスポン時間も長くなってきたせいか、バフも埋まり切った所で若干の膠着状態。
互いに牽制し合う両陣営、突破というよりも突破口を探るといった動き。
BiancoのMasakiがあえて単独で聖物へ特攻して相手を揺さぶろうにも一切動じないWaltz。
ここで上手いなと思ったのが、東の門から一人くぐり抜けて特攻ではなく揺さぶりをかけるWaltz。
これは均衡が崩れるかと思ったのだが、ここでバフリセットのタイミング。
互いのバフを取ったところで、
まるで写し鏡のようなタイミングで同時に刻印をし始める両血盟主。
これがシンパシーというものだろうか。
やばい、書いていたらこれだけで1万文字いってしまう。
色々と熱い攻防があり、秒数差、キル差もほぼ同等。
だがその張り詰めた糸を断ち切ったのはWaltzが両バフを取ったタイミング。
ここから一気に相手をすり潰し、圧倒的人数差を作ったWaltzが勝利した。
いやはや、熱い。
準決勝の幕開けは上位に相応しい戦いだった。
準決勝2戦目:ぱんどら vs Vertex
このカードも見所満載であった。
初手から西門を攻めるぱんどら。
普通だったらこれで混乱が広がるのだが、Vertexの対応が迅速過ぎる統率を魅せる。
かといってバフはおざなりかというとそうではない。
ぱんどらはどちらかというと、両バフをカットで凌ぎつつ、防御塔を先に折ってしまおうという作戦のようだ。
生放送ではバフ周りしか映っていなかったが、西の次は東とぱんどらが揺さぶりをかけるも、流石Vertex、ここを冷静に処理しつつうまく対応。
人数分配と采配スピードが異常だ。
防御塔を折ることができないまま、バフを先に獲得したVertex。
そこから2バフも時間の問題かと思いきや、流石LRT決勝チームのぱんどら、物凄い食い付きを見せてバフを取らせない。
だが徐々にキル数差が開いてくる。
その数は3分で約5倍。
ここまで来ると超高戦闘力と人数差、そして1バフによってキル数差は加速。
数分粘ったものの2バフをVertexが取った後は流れるように西門を破壊。
一気に聖物まで雪崩れ込み、あっという間に敵聖物のエリアを支配する。
しかもここからがすごい。
普通だったら少しでも刻印時間を伸ばそうという作戦に出る所なのだが、しっかりと防御塔を2本折るムーブ。
その後満を辞して刻印を開始し、あわや20秒刻印を決めるところまできた。
ぱんどらも防衛に人数を割いてここは刻印を阻止。
気付けばキル数差も莫大に開いている状態。
そしてバフの時間が切れそうになるや否や、統率された動きですぐ戻る。
これを観たときに思ったVertexに対して思った事が二つ。
一つはまるで前回の動きとはまるで別物だということ。
そして二つはVertexの負けるビジョンが全く浮かばなかったこと。
言い方は適切ではないかもしれないが、まるで横綱の相撲を観ているかのようだった。
あのぱんどらがカウンターを刺す余裕もない。
後で知った事だが、攻撃の力も強いのだが、防衛の強さも著しい。
戦闘力だけではない、この精錬された動きは非の打ち所がない。
あれよあれよという間に秒数を伸ばしていき、
Vertexがあの強豪、ぱんどらを7分で落としきった。
我が軍のDiscordではざわつきが起こっていた。
ぱんどらと言えば間違いなくリネレボ界では上位中の上位。
だがその血盟に一つも危ういところを見せる事なく殲滅しきるVertexについて「やばい」「これは勝てる気がしない」という意見でごった返した。
三位決定戦:ぱんどら vs Bianco
三位決定戦はぱんどら、Bianco。
昨今の要塞戦におけるオーソドックスなバフ取り合戦から始まり、ほぼ同タイミングからのお互いの門折り。
この両バフが埋まった状態からの均衡を打ち破ったのはBianco。
これを皮切りにBiancoのキル数差が大きく広がっていく。
だがキル数の差はあれど、ここから流石のぱんどら、バフも刻印秒数も盛り返していく。
あのキル数差で盛り返すというのがどれだけ至難の業かというのは皆知っての通りだろう。
あれよあれよという間に刻印秒数もイーブンに持ち込む。
が、最後の最後でBiancoの2バフ取りが成功し、そこからは雪崩れ込むような形でぱんどらを圧殺、見事Biancoが3位、そしてぱんどらが4位という結果に至った。
決勝戦:Vertex vs Waltz
我は幸運な事に、この二血盟と接する機会が多かった。
両者の戦略やこれまでの苦労を隣で観てきたからこそ、感慨深いものがある。
前回のWaltz、RageEdgeが奇しくもSEASON2優勝のAspilationsと当たらなければ、このカードは半年前に観れていたのかもしれない。
半年前に実現しなかったこのカードがどういう物語を見せるのか、注目の一戦だった。
結果から言おう、Vertexがとんでもなかった。
とにかくすごかったのはその統制と練度と判断。
両バフが埋まって互いの城門を折りに行くタイミングでも、Waltzの本体をうまく挟撃して殲滅したり。
門防衛をしてから相手が引いたところを追い打ちしつつも
その流れで逆にカウンターをして敵の城門付近の防衛隊を圧殺したり。
正直、戦闘力1位だから強いという風評があったのは間違いない。
だがこの2試合を観て確信した。
これは練度の違い。
ここまでの動きになるのにどこまで練習したり試行錯誤をしたのだろうか。
しかもこのチームをまとめ上げるなんて、到底我には想像できないほどの苦労があったのだろう。
そして「戦闘力で押せば何とかなるだろう」という戦い方ではなく、しっかりと守りも固めつつ、危険因子を取り除くその様は、詰め将棋に似た感覚を覚えた。
もうこれは実際に観て欲しい。
1試合目:4時23分頃
2試合目:5時8分頃
兎にも角にも圧巻。
言葉を失って変な笑いが出てしまうくらいの試合だった。
Revoから始まり、Avengers、そしてVertex/SFiDA。
昨年に取れなかった栄光を、再び我が手にしたのであった。
今回のLRTについて
とても素晴らしい試合だった。
やっぱり観ているだけで燃えるような試合ばかり。
そして昨年の動きとは比較にならない程の練度の違い。
勿論、昨年の練度も非常に高かったのだが、ここまで同じチームなのに動きが変わるというのは面白い。
結果だけに目が行きがちかもしれないが、ここに到るまでの経緯にどれだけの苦労と思いがあったかと思うと涙が出てくる。
本当に素晴らしかった、ただそれだけしか言葉にできない。
あと、我はネガティブな発言が嫌いなのであまり言わなかったが、
PANCHが全てを代弁してくれたので何も言うまい。
Vertex、Waltz、Bianco、ぱんどら、LRT出場チーム、そして全てのリネレボユーザーがいてこそ、こういう試合が見れた。
熱い試合をありがとう。
LRTが終わり
もう隠す必要もないくらい、現在リネレボでは人離れが進んでいる。
間違いなくLRTが終わったというのが一つの区切りを迎える合図でもある。
我が軍も更に20名近い引退者が出る見込みだ。
さて、ここからどうするかについてはまた色々と検討していきたい。
人が変わればできる事も変わるし、ニーズも変わる。
ここからどう楽しみを見出すかについては、また別の機会にでも書こう。
以上。