総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
今日はとあるステッカーにまつわる話。
反王ステッカーのやり取り
我が軍で作成した反王ステッカーについて。
我が軍のデザイナー、蒼楽がデザインした我が軍のロゴステッカー。
これまで何度かブログにて紹介したことがあるが、改めて見てみるとやはり格好いい。
このステッカーについては、TwitterのDMが来た者にはメルカリでの案内をしている。
メルカリというのは便利なもので、互いの住所や名前が分からずとも物を送ることが可能だ。
先に言っておくが、これは無料で配布というのは難しい、血盟員からのカンパや我の実費故、原価に近い形で取らせてもらっている。
この甲乙ステッカーについては、今現在かなりの枚数が出てしまい、また発注しようかどうか悩んでいる最中。
それよりも他に何かグッズを作るのかとか、そういうのを考えるのも楽しい。
二次創作系のアイテムは本当に見ているだけでテンションが上がる。
今日はそんなステッカーに纏わる話を。
とある者からの連絡
甲乙ステッカーが出来た際は忙しかった。
血盟員への配送に加え、DMで欲しいと言う者に対してメルカリを使用したり、ステッカーを1枚ずつ切ってアセンブリしたり。
まぁ人にやってもらえばいいのだが、そうもいかぬ。
一人一人にメッセージを書いていくのも楽しいし、忙しいながらなんやかんやで楽しんでいた。
そんな中、とある者からDMで連絡が来る。
「ステッカー、買いたいです!どうすればいいですか?」
大量のDMを処理していた我。
特にその者の素性など気に留める時間もなかった。
我がGoogleドキュメントで作成したステッカー販売フローの案内のURLを貼り付ける。
そんな流れの中、彼は一人だけ違った。
「ああ、メルカリとかやると、お母さんにバレるので、残念ですがやめておきます。ごめんなさい」
思わず目に留まったこの返信。
お母さん?
ということは未成年だろうか。
彼は我をTwitterでフォローしており、我も知れずとフォローを返していたようだ。
早速Twitterの中身を見てみる。
そこにはゲームの事よりも、リアルの事が書いてあった。
リアル7~8に対してゲーム2~3といたっところか。
※何かあると嫌なので、内容については盛大に盛ってブラフとさせてもらう。
部活の事だとか、友人と思われる者と次の日どこ行こうとか。
まあ簡単に言うとだ。
中学生であった。
一応DMで確認する。
「貴殿は未成年か?」
「はい、中学〇年生です」
中学生がTwitterをやっているとは、まさに恐るべきSNS社会。
Lineとかならばまだ分かるが、Twitterで友人と連絡を取り合う等、なかなかに怖い。
まぁ親には内緒なのだろうか。
我も昔は親に内緒でコソコソゲームをしていた時代を過ごしていた。
机の中にあるゲームボーイでコソコソとプレイしては、なけなしの金でアルカリ電池を買いに行ったものだ。
当時は秋葉原のゲーム屋や家電量販店では店頭にアルカリ電池が大量に置かれていた。
4本で100円という、今では「そんなん高いだろ!」と思われる値段かもしれぬが、当時としてはコンビニだとこの倍、3倍はしたものだ。
好きな雑誌とかで、ゲームのリアルイベントの告知をしていたり、グッズがあったとしても、親にバレるとという理由で我も残念ながら諦めていたことが多い。
そんな我の過去と、彼の状況に何かシンパシーを感じた。
何とかして渡してやりたい。
が、単に渡すとなると話が変わる。
今のご時世、下手に未成年を呼びつけて会ったりしようものなら、我が危うくなる可能性が高い。
悪いがそんなリスクを負ってまで渡す筋合いは我にはない。
だが渡してやりたいという気持ちが勝った。
我はこう彼に返した。
「詳細は一切話さなくていい、とりあえず貴殿は学校と自宅、両方とも関東だろうか」
「はい、東京です」
「よし、ならば渡せるが、直接会うのは色々と問題があるし、いきなり見ず知らずの人間に会うのも良くないだろう。そこで提案なのだが―――」
受け渡し
都内某所。
とある駅。
我は駅から出たすぐの薬局にいた。
念入りに駅についてチェックする。
改札は一つであることを確認した。
スマホで駅から薬局までの道のりを写真に収める。
彼には自宅や学校の最寄り駅以外の、良く通る駅を一つランダムに指定させた。
我もあまり行かない駅であったが、とりあえず近くを散策し、いい場所を見つけた。
彼に以下のDMを送った。
指定したのは公衆電話だ。
だが何かあっては困る。
なるべく配慮をせねばならない。
・治安の悪い駅ではないこと
・駅からすぐの場所にあること
・日中であること
・人通りの多いこと
この条件に合ったのがこの公衆電話だった。
公衆電話は昨今あまり使われぬが、何か物を置いておくのは好都合だ。
「ありがとうございます!お金はどうすればいいですか?」
「それも指定してある」
我は予定があったので早急にその場を立ち去った。
数時間後。
彼からメッセージが返ってきた。
連絡まで時間があった故少し心配はしていたが、どうやら家に着いてからの連絡のようだった。
無事に手に入れる事ができたようで何よりだった。
ここまでしてこのステッカーを欲しいと言ってくれると、我も嬉しいというか恥ずかしいというか、何かほっとしたというか。
普段は面倒くさい事などはしない主義なのだが、この時に限っては面倒というよりも「どうにかして渡してやりたい」という気持ちが勝った。
受け渡し方法とかもこうして公開すると賛否両論あるだろうが、ふと、これを記憶だけではなく、ブログという形として残しておきたかったのだ。
ただ一つだけ皆に言っておく、特に未成年。
これでもし我が悪意を持った者であったら、待ち伏せされる事もある故、基本的にはやめておいた方がいい、とだけ伝えておく。
あくまで自己責任でやることだ。
ステッカー代について
ステッカー代についてだが、我はこの「感謝の極み」と書いたメッセージの裏に一言書いておいた。
『そのステッカー代で親にプリンでも買っていってやれ。』
今日のステッカーの災難
何故この話を書こうと思ったか。
勿論形として残しておこうと思ったからと先述したのだが。
そもそも何故ステッカーの話を思い出したのか。
こちらも都内某日。
場所は六本木。
リネレボの神々と呼ばれるメンバーと飲んでいた際。
新しい甲乙のステッカーができたばかりの頃か。
いつもの神々のメンバーに誘ってもらい、六本木と西麻布で飲んだ時。
その場に集まった神々全員にステッカーをプレゼントした。
そしてすったもんだあって、二次会へ行くために場所を移動する。
名前は出さないが、神々のうちの一人が、とんでもない泥酔をしてしまったのだ。
移動する際もグデグデになってしまい、六本木でげらげらと大笑い。
その時は我は2回目の対面だったろうか。
この豪快さが、見ていて気持ちの良い人物だ。
あまりに楽し過ぎて飲みまくってしまったのだろう。
だがとりあえず路上では危ない、皆で担いでタクシーに乗せ、二次会の会場へ移動した。
我は彼とは別のタクシーで場所に到着。
降りると相変わらず豪快な笑いで、他の神々に担がれていた。
だがその彼の笑いはタクシーから降りた後、倍くらいの笑いになっていた。
彼と一緒にタクシーに乗っていた神々も全員吹き出して笑ってしまっている。
我「どうした、大丈夫だろうか」
その人「はwwwwww反王wwwwww様wwwwwwwwめっちゃごめんwwwwwwめっちゃ笑ってしまったwwwwwwwww」
我「ん?」
神1「やばいっすwwwwwwこれちょっとどうかなと思ったんですがwwwwww思ったよりも破壊力がwwwwwww」
我「は?」
その人「ごめんwwwwww本当にごめんwwwwwwでもめっちゃうけたのwwwwww貰ったステッカーwwwwww使っちゃったwwwwwww」
我「ステッカー?」
神1「いや、やめた方がいいですよーて言ったんですが、絵的に凄い面白くてwwwwwwww」
どうやら我が渡したステッカーを何かに使ったらしい。
渡した物だから別にいいのだが、どういう使われ方をしたのかが気になった。
我「どう使ったのだ?」
神1「これですwwwこれwwww写メ撮りましたwwwww」
と、見せてもらった反王親衛隊のステッカーの姿は
見事にタクシーと同化していた。
同時に、あまりに雑な使い方とあまりにも自然な絵に、
我も盛大に路上で吹き出すのであった。
iPhoneに登録されている写真を見直していたら、
唐突にこの画像が出て来たからなのだ。
ステッカーを渡した中学生よ。
同じステッカーでも、これだけ違う物語がある、これが大人だ。
気を付けろ。
以上。