総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
11月30日、ギラン要塞が実装された。
ギラン要塞はたった一つ、トップ血盟たる者が鎮座するに相応しい要塞である。
同時に進行中の最強血盟決定戦、我がケンラウヘルサーバーから代表として1つの血盟が出場していた。
ケンラウヘルサーバーで他血盟の追随を許さぬ、圧倒的戦力を誇るEmulators血盟である。
Emulators血盟には最強血盟決定戦のため、各血盟から戦闘力の高い者たちが集結し、その血盟戦闘力は3400万となっていた。
まさにケンラウヘル最大勢力、ケンラウヘルオールスターズといった所だ。
我が軍ではファンミーティングの告知により、11月30日にはギラン要塞がアップデートすると予想していた。
次の要塞戦については血盟内で色々と議論があった。
堅実にHN要塞を防衛してコアポーションで底上げするべきだ、EmulatorsがHRに行った後のRを狙おう、そういった意見もあった。
しかし、今回に至っては我の一存でそういった意見を一蹴させてもらった。
我が軍の方針はひとつ、HR要塞を狙うことだ。
戦闘力差は1000万、我が軍の方が圧倒的不利である。
しかし、我が軍は模擬戦やN要塞から始まり、泥水を啜りながら経験と戦術を蓄えてきた経緯がある。
例え戦闘力が高い血盟と対峙しても勝利、もしくはいい勝負ができるようになっていたと確信していた。
まずは11月30日には要塞を放棄。
12月1日の15時より最強血盟決定戦の予選、ケンラウヘルサーバーは15時から試合だった。
様々な情報が錯綜していたが、15時30分になったケンラウヘルサーバーが前半押していたものの、最後の最後で逆転を許してしまったという報告が入ってきた。
人数も少なかったらしい。
この試合は生放送などでぜひとも見たかったものだ。
ケンラウヘルサーバーが破れてしまった事は非常に無念だ。
他サーバー、特にアデンサーバーなどはいくつもの血盟がトーナメントに出ているくらい猛者たちが犇めき合っていると聞く。
是非そこにケンラウヘルという矢で貫いて欲しかったのが本音だが、勝負というのは刻の運もある、人数も揃わぬ時もある。
Emulators血盟にはケンラウヘル代表という看板を背負って戦いに挑んでもらった事に敬意を表したい。
しかし、それは最強血盟決定戦での事。
その日のHR要塞戦では立ちはだかる強敵なのだ。
12月1日の入札時にはギリギリまで様子を見ていた。
血盟員数名の小さな血盟が記念入札を繰り広げている中、当然の如くEmulatorsがHRを1位で入札。
残り1分10秒に我が軍もHRへ入札し、そのまま要塞戦へと突入する運びとなった。
敵はEmulators血盟、いや、ケンラウヘルオールスターズである。
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【12/6追記】
ケンラウヘルオールスターズと謳っていたものの、実は2名しか移籍はなかったとの報告があった。
ケンラウヘルオールスターズには違いないが、ほぼEmulators血盟で構成されていたという事だけ理解してもらえればと思うのと、憶測だけで過大な書き方をしてしまったことをここに謝罪する。
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こんな化け物と戦う機会など次来るかわからぬ、そしてトップとの差がどれくらいなものなのか、一泡吹かせてやりたい、そういった思いがあった。
結論から言おう。
3分も持たずして敗北した。
圧倒的だった。
今までやってきた事が無意味であったかの如く蹂躙された。
これは後から分かった事だったのだが、我が軍は最強血盟決定戦の予選のPUZZLE血盟とArmada血盟の戦いの、PUZZLE血盟と同じ戦術だった。
※これについては検索して見て欲しい。
我が軍は南側からスタート、北門からの敵を防御塔で抑えつつ、敵を挟んで倒す予定であった。
我は南から進軍し、北を防衛部隊に任せ、まずは自軍バフを取りにいった。
まず自軍バフに侵攻してきたのは戦闘力100万を超えるケンラウヘル最強のmyanmyanであった。
こちらは15名近くいただろうか、しかし100万は伊達ではなかった。
半分も削れなかっただろうか、まずここで南からの援軍はほぼ壊滅となり、挟み撃ちにする計画は足止めされた。
そして北の防衛隊はというと、一瞬の内に瞬殺された。
防御塔を使っても全く意味をなさなかった。
小枝を折るかのように防御塔が破壊され、なだれこんでくるEmulatorsの面々。
開始1分も経っていないでこの有様だ。
こんな事は初めてであった。
即座に聖物の防御塔を利用した防衛体制を取るが、敵軍の勢いは止まらない、足止めすらもできぬ。
瞬く間に防御塔が折られ、聖物の刻印が開始される。
唯一、一度だけ刻印を中断することはできたが、それ以外は手も足も出なかった。
結果は最初から火を見るよりも明らかだったという者もいるし、記念入札だろという者もいた。
「負けるの分かってたしー」「こんな結果当たり前じゃんw」なんて言い分をする者もいるだろう。
しかしこれだけははっきり言っておく。
我が軍は至って真面目に、そして本気で戦いを挑んだ。
そして箸にも棒にも掛からずに負けた、それが事実だ。
戦術もしっかりと考え、この日のために戦力も増強してきた。
他の要塞戦でも圧倒的に我が軍が有利な状況でも、リスキル時のロックの方法や位置取りなど、かなり相手に対して失礼とは分かっていつつも、この日のために試行錯誤を繰り返してきた。
ただ、この圧倒的な差はあまりにもあっけなく、絶望すら感じる暇もなかった。
この戦いに挑んだのも我の独断だ。
勝算なしの闘いは挑む気はなかった。
様々な闘いを経て勝算があると踏んで挑んだのだ。
しかし、それは大きな見誤りだった。
この戦いを経て分かった事は、まだ戦いの舞台にも上がれていないということだ。
少しばかし勝ちが続いたことで天狗になっていたのは我自身だった。
単に戦術という名で個々の弱さを隠していたに過ぎない。
今まで続いていた勝利はもはや残骸となった。
我が軍はこれより再度足元を見直し、一から出直すこと決め、それを皆に伝えた。
血盟員全員で本気で挑んだ分、この圧倒的差には血盟員の士気も幾分下がる懸念はあったが、常々「負けた時こそ本当の闘い」という事を共有していたため、血盟員たちも士気が上がった状態だ。
今までの反王親衛隊は一旦リセットする。
このHR要塞戦を機に、我が反王親衛隊は第二章へと進む。
最後になったが、Emulators血盟へ、そしてケンラウヘルサーバー最強の血盟へ最高の敬意を。
この差を埋めるのは容易ではない、短期間でも無理だ。
しかしいつか将来、再び挑戦できると血盟員皆が言える時には戦いを挑もうと思う。
我が軍としては第二章に挑むに当たり2点を目標とする。
・戦闘力の根本的強化
・接敵時の見直しとテコ入れ
これにより我が軍は一歩ずつ着実に進む。
さぁ、明日からが楽しみだ。
■今日のブログ読者
反王親衛隊第二章スタートを切ってから数日が経ったが、この第二章のスタートはびっくりするくらい飛躍的である。
この第二章についてはまた改めてブログにて報告しよう。
まぁちなみに、第一章は出演者全員死亡でバッドエンドという落ちだったのは気にしないでおこう。
最強血盟決定戦の前に、採取場でEmulatorsの血盟主、GrimReaperから声をかけられ、まさかの読者であることが発覚した。
こういう声はブログを書いている者として純粋に嬉しい。
毎日のように囁きや同じパーティになった者からブログを見ているという連絡を受け、紹介できずに申し訳ない。
今回は少し硬い内容であったのと、どうしてもトレハンがあるため時間を大きく割けぬ。
なるべく早く更新はしようと思う。
もし見かけたら声を気軽にかけて欲しい。
ただし次回以降は、
採取場で大花を摘んでいる時に殺された上に、心配する血盟員たちへの報告をミスってエリアチャットでしてしまって大恥をかいた時以外で頼む。
以上。