総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
模擬戦について書こうと思ったのだが、模擬戦に関するブログが続いている。
そのため、我が軍のことを今回は書くことに決めた。
前回のアップデートにて、血盟ダンジョンにハードモードが実装された。
しかもその報酬が非常に旨い。
バールカルロン、クイーンアントのコアが確定、更にはメテオが2枚、計4枚手に入る。
ノーマルも合わせればメテオは1日6枚確定で手に入るのだ。
しかし、リセットにはレッドスターストーンが大量に必要だ。
ノーマルで約2000、ハードには約5000、これがボス2パターンで毎日14000のレッドスターストーンを必要とする。
そのため、血盟員たちにはしっかりとレッドスターストーンを集めるよう指示、そして我もしっかりと集められるようエリートダンジョンに篭ったりしている。
たまに質問で来るのだが、「メテオはどうやって分配しているのか」と言われることがある。
巷ではメテオの取得順番などで言い争い、下手をするとメテオのせいで血盟が崩壊する、通称「メテオ解散」というところもあるらしい。
実にもったいない話だ。
はっきり言うが、我が軍のメテオ配分は我が独断と偏見で決めている。
戦闘力や寄付での貢献度で順番を決めるのは容易いが歪を生みやすい。
数値には現れぬ血盟への貢献度ややる気というものを踏まえて我が決める。
ちなみに我はメテオ習得は最後でいいと常々言っている。
火力は血盟員たちに任せ、それよりもヒーリングストライクやアブソリュートバリアで生存率を上げねばならぬ。
我個人としてはメテオよりもヒーリングストライクとアブソリュートが欲しい今日この頃だ。
我が軍では毎日22:00、フィールドボス後に血盟ダンジョン攻略を開始する。
今日は仕事の緊急対応が入ってしまったが故に、いつもは家、もしくは車の中でゆったりと討伐を楽しむのだが、電車の中で22:00を迎えようとしていた。
やはりコアは集めておきたい。
時計に目をやる。
現在21:55。
フィールドボスを倒してからも間に合うであろう。
iPhone7をポケットから取り出す。
我は目を疑った。
電池残量23%
今日は忙しすぎて充電する暇がなかったのだ。
22:00にフィールドボスを倒し、22:05でPT編成、そして15分ほどで血盟Dボスを全て倒さなくてはならない。
それまでにiPhone7の電源がもつのかどうかが鍵だ。
しかし、そんなことでは焦る我ではない。
そう、モバイルバッテリーである。
充電をしながら優雅に楽しむ、それが大人のリネレボなのだ。
いつもの如くモバイルバッテリーをiPhone7に差し込む。
普段であれば当たり前のように充電される。
が、今回は違った。
画面に現れる「このアクセサリは使用できません」の文字。
充電ができない。
たしかにAppleの正規品ではない。
が、昨日までは確かに使えていたはずなのだ。
恐らくこのままやっていては血盟ダンジョン攻略中に電源が落ちるのは必至。
こんな事になろうとは。
血盟ダンジョンに参加して少しでもアデナやアイテムを稼がなくては。
電池の消費にはグラフィックやフレームレート、解像度が関係してくるという話を過去に見かけたことがある。
検証はしていないが背に腹は変えられぬ。
ちなみに我はいつも以下の設定にしている。
可もなく不可もなくといったところか。
なるべく気持ちよくやりたいのでこの設定にしているが、どうしても解像度だけは高にしなくてはいけない理由がある。
iPhone7だと、画面が小さくて漢字が潰れてしまうのだ。
文字が読めない=コミュニケーションにロスが発生する可能性大だ。
我は考えた結果、以下のような設定にした。
これで少しは電源を長持ちさせることができると踏んだのだ。
実は我は初めて「装備表示」を低にしてみたのだが、実際に入ってみると
賊に襲われて身ぐるみ剥がされた感が否めない。
我が合成の末奇跡的に手に入れた背景武器の盾も角度によっては
少し豪華な糸通しに見えなくもない。
勿論周りからは普通に見れているのだろうが、あまりにも盟主オーラがなくなっているのに衝撃を受ける。
やはり見た目は大事なのだ。
装備表示を低にしても、武器と武器強化のオーラだけは見えるようだ。
しかし、そんな事を気にしている場合ではないのだ。
我には電池の残量、そう、タイムリミットがあるのだ。
アジトに召集し、PT編成を試みる。
が、装備表示がみな初期装備なのだ。
何かこう、その様子が非常に滑稽なのだ。
初期装備なら初期装備でいい。
しかし、武器だけは蒼紫赤と非常にカラフルなのだ。
あえて例えるならば、
難民キャンプにケミカルライトが配布されているような違和感。
なんだこれは、フェスか。これはフェスなのか。
最近はルーチン化してしまっている血盟ダンジョンもフェスだと思えば少しは新鮮なのだろうか。
PT編成を3分で済ませ、即座に我々はバールカルロンのメテオフェス(NORMAL)に向かうことにした。
フェスの開幕、そして即座に始まるケミカルライトを装着した難民たち、通称ケミカル難民による
アリーナ席の奪い合い。
ケミカル難民たちによる壮絶なバールカルロンへの熱いコール。
バールカルロンがジャンプすればそれに合わせて着地と同時に同時スタン。
連携はばっちりのようだ。
熱いフェスの中、バールカルロンのHPが半分を切った所で数名バールカルロンサイドの警備員が静止に入るが、暴徒と化したケミカル難民はその勢いを止めない。
警備員をケミカルライトで斬り殺す難民群。
そして1分とかからず
ライブ終了。
ここまで灰色が多いとやはりケミカルライトは目立つ。
しかし、これで終わらないのがフェスだ。
即座にアンコールが難民たちから沸き上がり、メテオフェス(HARD)が開催される。
再びステージに立ったバールカルロンは
やはり1分でライブ終了。
しかし残念なことに、バールカルロンは前座だ。
即座にメテオフェスのメインステージ、蟻穴へと向かう。
巻いていかなくてはいけない。
クイーンアントノーマルに集合する面々。
しかし最近は迷宮が実装されてからか、ステージの切り替えやムービー直後など、固まってしまうことが多いように思える。
今回も各パーティからそのような報告が出てくる。
シゲルマツザキ:あんぬがパーティから抜けた。落ちたっぽい。ちょっとだけm
ケンラウヘル:反王親衛隊、進軍開始!!!
1人が落ちたら待つことも考えなくてはいけないが、その1名に合わせていては皆を待たせなくてはいけない。
そうした少しの歪が亀裂を生み、血盟は散り散りになることだってある。
非情な決断を迫られることもあるのだ。
それは盟主の宿命だ。
それ以上に、あんぬは必ず帰ってくるという確信があった。
あんぬは我が血盟のマスコット的なポジション、我が軍の中心人物の一人。
誰よりも我はあんぬを信じているのだ。
あんぬは必ず帰ってくる。
そしてあんぬも我らに先に戦ってくれていることを望んでいるはずだ。
それがわかるからこその決断なのだ。
待つ気持ちを抑え、そして涙を抑え、我は断腸の思いで進軍を命令したのだ。
断じて我のiPhone7の電池残量が10%を切ったからという理由ではない。
※あんぬはちゃんとノーマルの最中に復帰。
クイーンアントノーマルを即座に打ち破るべく暴れるケミカル難民群。
何度か地中に潜るのは止められないが、3~4回潜ったところで即座に終了。
さて、残るはクイーンアントハードとバッテリー6%。
殺すか消えるかの瀬戸際だ。
今思えば先にハードをやっておけば良かったと思ったがもうそんなのはどうでもいい。
力を集結させ、我の命(バッテリー)が消える前に勝負をつける。
即ハードに集結、全員いるかを 祈り 確認して即進軍開始。
しかし、さすがクイーンアントのハード、一筋縄ではいかない。
いつもだったら精神的に余裕を持った大人のリネレボができるのだが、今はタイムリミット付きだ。
クイーンアントのターゲットが外れないようにヴェンジェンスを定期的にかけ、いつも通り北東に引っ張って戦う。
雑魚はその間に南で処理するという算段だ。
しかし、気のせいだろうか。
今日のクイーンアントはやたら痛い。
これはあれか。
我が裸だからだろうか。
そんなバカなと思いつつも、必死の応戦は続く。
我のパーティはケレニス(セイジ)のみ。
しかしこの時間帯のケレニスは仕事真っ只中。
初めての要塞戦の時同様、
こういうことが往々にありえるので我の回復がままならない。
高級ポーションにチェンジして戦う我。
雑魚は血盟員がとにかく処理。
我はひたすらボスに張り付き、ターゲットを固定させることに専念する。
皆雑魚に手こずっているのか、孤独な闘いがしばらく続く。
既にケミカル難民やらライブ会場やらの設定も忘れて必死になっていた我。
既にフェスとかライブとかではない。
ドンフライvs高山に近い。
もうとにかく電池残量がない。
今ホームボタンを下手に押したらそれだけで切れてしまうか否かの瀬戸際なのだ。
とにかく皆を信じるしかない。
ヒーリングストライク、アブソリュートバリア、マジェスティ、高級ポーションを駆使して耐えること30秒。
我が軍の火力部隊がクイーンアントに到着。
一気にボスのHPを削り、我のバッテリーがなくなる前に決着がついたのだ。
危なかった。危うい戦いであった。
クイーンアントでこれだけ息が詰まったのは実装直後くらいだろうか。
我は見事に電池残量に勝ったのである。
しかし、出会いがあれば別れもあるのが人生。
我の命は残り1%となった。
この時点では、あまりの集中により電車を2駅乗り過ごしていたことも我はまだ気付いていない。
別れは悲しいものだ。
しかし、我のことで血盟員を悲しませるわけにはいかない。
最後、この最後に一言・・・
血盟員を楽しませなければならない・・・
ブツッ
無情にもここで我の命(バッテリー)は途絶えたのであった。
■今日の改札
ドアをノックする音。
がちゃりと小さな音を立てて開く扉。
ケンラウヘル:駅員室はここでいいだろうか?
駅員:はい、どうなさいました?
ケンラウヘル:充電が切れてモバイルSUICAが使えん。充電を頼む。
皆も電池残量には留意を。
以上。