総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
昨日第二回の要塞戦があった。
我が軍は初の防衛戦だ。
金曜の落札の時間帯には我は少し用事で対応が不可能だったが、対戦相手が決まると即シゲルから連絡が来る。
今回の相手は第一回で対決した血盟と違い、レベル120は2名程、戦闘力もほとんど我が軍を下回っていた。
要塞戦については色々な意見がTwitterで出ている。
重要視すべきは要塞戦の戦略やケンラウヘルサーバーの情勢などであるが、もう1つ重要なのは「歴然とした戦力差がありすぎることによる一方的な展開」と「そもそも相手が来ない暇要塞戦」のことである。
つまらない、萎える、そんな声が聞こえる。
確かに本音を言えば物足りぬだろう。
もっと血みどろ、泥沼、敵味方入り乱れての乱戦をしたい、そういった要望は我も当然持っている。
が、決まった事を愚痴愚痴言うよりも、我が軍は「その状態で何をするか、何を目的にするか」を考える。
我がパーティでは役割を決め、事前に打ち合わせし、バフなどを積ませ、総力戦のつもりで挑んだ。
最近入って来た者の中には要塞戦を体験していない輩も多いため、情報共有はしっかりと行った。
結果論ではあるが、相手は1パーティくらいしかいなかった。
が、我らはしっかりと戦力を整えてきた。
この試合での我が軍のルールは「相手に一切バフを取らせない」「敵防衛塔は南北両方折る」という課題を課していた。
防衛塔を南北破壊し、普段はなかなか難しいであろう相手リスポン地点側からの侵入を図った。
防衛塔は南北両方折る必要はなかったが、百聞は一見にしかず。
なるべく多くの血盟員に防衛塔の固さや攻撃力を体験してもらい、糧とするためにそのような戦術を取った。
我が軍は防衛のため北東が自軍となっていたため、相手の南門からリスポン地点へ侵攻、そのままリスポン地点を過ぎて聖物の防衛塔2本を狙う。
我個人で言うと、我は防衛塔には一番には突っ込まない。
盟主は相手を殺すことよりも生き残ることを重要視しなくてはいけない。
突撃の合図を出した時に一番怖いのは、死にたくないが故に誰も突っ込まないこと。
しかしながら反王親衛隊の隊長陣、血盟員は全員が全員臆することなく防御塔へダイブ、20秒かからずして聖物の防御塔2つを落とす。
残るは刻印だけである。
相手リスポン地点に対して壁を作り、刻印の邪魔をさせぬよう指示。
我の視界から皆は消えてしまったものの、しっかりブロックしてくれたおかげで敵影1つ聖物に近づけさせることなく
第二回要塞戦を制する。
しかし、今回は皆気の緩みがあったことは否めなかった。
第一回のように緊張感が薄い。
報告すべき事を報告していなかったり、出だしの動きが予定と狂ったりと、我が思わず叱咤する場面もあった。
緊張はしなくてもいい、だが、緩むことは許されることではない。
もし同じだけの人数が相手にもいて今回と同じようなことをしたらどうなるか。
その時点で我が軍の負けは確定なのだ。
騎士団員のミスはまだしも、隊長クラス(我が軍では指示や報告、その他まとめをする血盟員を隊長と呼称する)のミスは多大な影響が出てしまう。
途中でリネレボがフリーズしてしまった場合のリスクヘッジなどの課題は多い。
また、試合終了後には相手血盟主からも声をかけられた。
こういうことを言える血盟主は、我は一点の曇りもなく純粋に尊敬する。
自身を卑下する必要などないのだ。
先週の要塞実装に当たり、我としての考え方は大きく2択だった。
ひとつ、要塞を確実に確保し、その利を得ること。
ひとつ、要塞戦に重きを置き、相手を選定してぶつかること。
我が軍の幹部を招集し、我は前者を提案した。
我が軍はまだまだ弱い、そのためまずは要塞を確保し、占領ショップから得られる利で強化に勤しむ。
結果として中々強い相手と初陣は当たり、要塞だけではなく、良い経験を積ませてもらった。
今回の勝負、正直、明らかにこちらに分があるのは落札する前から分かっていたはずなのだ。
彼らなりの考えがあり、彼らなりに色々と試行錯誤をした結果なのだ。
またいつか手合わせを願いたいところだ。
さて、今回の要塞戦についてだが、前回は行きつけのBARでやったのは以前のブログで書いたのだが。
人は集中するとき、場所をしっかり選んでプレイするものである。
やはり邪魔をされないのは重要だ。
要塞戦前、我は焦っていた。
午後18時にBARに行ってみると、まさかの他の客がいたのだ。
しかも団体で。
こんな事態は想定していなかった。
さすがに騒がしい中で要塞戦はやりたくない。
我は急いで別の場所を探したが、思い当たる場所はない。
・電源の確保
・静かな場所
・集中できる場所
・電波の良い場所
・屋内であること
残念ながら我は事情により家ではゆっくりできない。
あまつさえ邪魔が入る可能性が大いにあるのだ。
刻印直前に邪魔などが入ったら目も当てられぬ。
我は必死で考えた。
その結果、1つの結論に至ったのだ。
そう、我は聖域(サンクチュアリ)を見つけたのだ。
その場所とは、
車の中である。
電源確保も容易に可能、完全なる個室、電波もWifiこそないが携帯の電波は十分使える。
PCでMMOをしていた時代はこんなことはできなかったが、今の時代だからこそできる完全なる移動ネットカフェとでもいえよう。
我はこの発想に舞い上がり、1時間かけて海辺へ行き、海を見ながら要塞戦をしていたのだ。
人通りも少なく、かなり集中できる。
たまに通りかかるパトカーが我の車の横を通るたびにスピードを緩めていたのが若干気になった程度だ。
今日はよりこの聖域を快適にするため、100円ショップにて
滑り止めシートや
シガーソケットUSBなどを買い揃え、より快適なカーライフを過ごそうと考えている。
もしリネレボをもっと自由に、しっかり邪魔のされないようしたい者は是非、車の中をお勧めしたい。
※当たり前だが運転しながらは死に繋がる。
安全な場所でちゃんとした駐車をしてプレイすること。
■今日の血盟員の聖域
要塞戦前、我が車の中からプレイしていることを血盟員に伝えると笑いが起きた。
しかし、よく考えてみると皆どこからログインしているのかを知らない。
そこで我は他の者の聖域はどこなのかを聞いてみたのだ。
そしていの一番に土屋から送られてきた画像。
土屋:スタバのWifi弱いっすわー。
こいつは本当に頭がいいのか悪いのか分からない。
確かに通信制限などは怖いのだが、キャリアが出しているWifiならともかく、カフェのWifiで要塞戦をプレイしようとは。
しかし、好きな物を飲みながら電源も確保できるのは非常に心地よいことだろう。
そういう意味では我も喫茶店が大好きである。
そしてもう一人、我が軍きっての子連れブレードダンサーであるエビチリ。
要塞戦の用意はばっちりかと聞くとこんな写真が。
エビチリ:ばっちりエビー。
いや、さすがにガストでファミリーディナーを楽しみながら参加するのはどうなのかと。
そもそも何をもってばっちりなのか。
しかも電源も取れないだろう。
これで本当に要塞戦に参加できるのだろうか。
パーティを組む時もちょこちょこ反応がなかったりする。
要塞戦もあと10分で開幕というのにも関わらず、だ。
連携が取れないとそれは負けにつながる。
我は心配になって連絡をしてみる。
ケンラウヘル:エビよ。反応が遅いが本当に大丈夫なのか?
エビチリ:ああ、ごめんごめん。もう大丈夫。
ケンラウヘル:何かあったのか?
エビチリ:うん。
エビチリ:これ作ってたエビ。
母は強し。
以上。