総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。
最近は戦闘力の成長が止まっていた。
というものの、ひたすら防具の合成をし、背景装備を狙っていたからである。
ここまで来て何だが、クイーンアント実装や要塞戦の話に伴い、トレハンイベントの最中に背景装備を後回しにし、先に背景ではないUR防具を揃えて且つ強化してしまったのが仇となった。
そのおかげで、確かにクイーンアントの攻撃を受け切ることはできるようになったのではあるが、やはり最終的な防具を手に入れてからそれをコツコツと強化していくべきであった。
装飾品はというものの、同時に育ててしまっていたため今は止めているが、目先の戦闘力に目を奪われるよりも、地道に狙ったセット品を揃えていくのがいいのであろう。
合成は何十回したか定かではないが、ようやく1セット分のHR背景防具が揃った。
これもコツコツ貯めていた防具昇級石で上げつつ、ようやく2か所が背景防具となった。
ここから曜日ダンジョンの木曜日・土曜日を毎日赤ダイヤでMAXまでこなしつつ、昇級石をルーチンで回して兜・小手共に背景URを狙っていく。
要塞戦には到底間に合わぬが、急がば回れ、ペースを維持して確実に狙っていきたい。
ここで気になるのはガーゴイルであれだけ稼いだアデナが防具強化によって徐々に失われつつあることだ。
HR武器研磨剤は100個近くあるが、強化に金をかけては防具が育たない。
そして金の他にもう一つ、防具をレベルアップするための合成用防具を集めなければならない。
本来であれば適正レベルのフィールド狩りにて防具とレアドロップの昇級石を狙うところだが、如何せん数を狩ることが難しい。
最近はエリートダンジョン、クルマ3階に籠って狩りをしている。
コア狙いもやっていたが、血盟ダンジョンに頻繁に潜ることも考え、レッドスターストーン目的で血の魔物を乱獲することにしている。
上記地図の場所であれば、血の魔物で且つマグヌスコアも狙えて非常にうまい。
が、レベル128の魔物なのでオート狩りがふとした瞬間に単騎で6BOXくらいやられると死んでしまうこともある。
しっかりとした防御力、もしくは移動範囲を現在地にして堅実に狩るがいいだろう。
そうして今日も野良パーティで入ろうとしたところ、とんでもないパーティに参加することになった。
パーティ名に注目して欲しい。
理性を失った証集め。
言いたいことは分かる。
クルマ3階の血の魔物には形容詞がついている。
「理性を失ったメフォルテ」だ。
いや、意味はわかる。さすがにわかる。
がしかし、パッと見た瞬間、
完全に理性を失い、人間の心を忘れた戦闘狂の者たちが
一心不乱に血の証を集める姿が目に浮かぶ。
下手をすると人の血すらも集めかねないこの異様なパーティ。
このネーミングセンス、我は嫌いではない。
マグヌスコアは出ないが、我は吸い込まれるようにパーティに参加申請を出した。
さぁ、
宴の始まりだ。
防具強化の旅はまだまだ続く。
以上。