反王だもの。

MMOを中心としたゲーマー、反王ケンラウヘルの手記。

夏とファンミーティング【後編】

総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。

 

www.kenrauheru.info

前回に引き続き、ファンミーティングであった出来事をば。

 

カマエルでの要塞戦

カマエルを交えた要塞戦は2回あった。

 

・カマエルだけの20vs20の要塞戦

・カマエルを入れた全クラスでの30vs30の要塞戦

 

前者については非常に興味深く見ていたのだが。

正直全く何をしているのか分からなかった。

強いのか弱いのか、どんなスキルや連携があるのか。

周囲全員が「何が起きてるのか分からん」といった感じで流れを見ていた感じだ。

心に残っていたといえば、

 

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カマエルの死んだ姿が餃子にしか見えないことと、

 

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S嶋実況中の「正直どんなスキルかよく分かりません!」という投げっぱなしジャーマンを決めたところか。

S嶋が言った瞬間に皆「だよねーwと大笑いが会場を覆った。

 

我としては、今回のカマエルのアバターは勘弁して欲しかった。

 

 

こんな感じでピンクのスカートを履いているのだが、そのアバターよりも普通の装備での見た目にして欲しかったのが事実。

 

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確かにこのアバターでは「可愛い」という感情は湧くのだが、カマエルのイラストから感じる格好良さが伝わってこない。

 

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どこぞのチョコレートの宣伝のようなキュートな見た目で統一するよりも、ファイター、ローグ、メイジの様々な見た目を見せて欲しかった。

 

そして後者の30vs30

これは普通に面白かった。

両チームがリーダーを中心にどう攻めるか、どう守るかなど、パーティ編成から戦術を練っている姿を見ているだけでワクワクするものがある。

今回の要塞戦は全クラスが使われたのもあるだろう、適材適所というか、例えば盾職が異常に多いなどもなく、各場面非常に見応えのある試合だった。

会場も食い入るように見ていた。

特にバフの取り合い付近の攻防。

バフをどちらが取るか、そのバフ取りの間に盟主が刻印に行ったりと、駆け引きが非常に面白い。

やっぱり要塞戦というのは最高のコンテンツだと認識させられた。

 

ただ一つ苦言を呈すとするならば。

 

カマエル、どこで何してたのか全く分からない。

 

勿論まだいじってもいない、どんなスキルかもよく分かっていないのだが、要塞戦というコンテンツに飲み込まれ過ぎてカマエルが戦場にどんな影響を与えていたのかは全く不明なまま終わってしまったという感じだ。

一月にあったファンミーティングの際には、全クラスに三次職が実装されたこともあり、画面内には見知らぬエフェクトがわんさか降り注いで見た目にも新鮮だったものの、そもそもカマエルがどんな影響を戦いにおいて与えていたかがよくわからない。

この戦いを見てみる限り、盟主がカマエルだったのだが、やたらBOXを食らっても落ちないという印象だったが、果たしてタンカーや盟主刻印業として優秀なのか、ただ装備が皆同じだったために落ちにくかったのかがわからぬ。

 

ただ要塞戦ではバフをとったりカットしたり、至る所での見所や盛り上がりポイントは多数存在したので非常に満足であった。

 

カマエル要塞戦のまとめ

カマエル要塞戦を見て思ったのは、カマエルのスキルや役割、といったところではない。

この完全に「同じ環境・キャラクター・強さ」が揃った拮抗した戦いが非常に面白い、これに尽きる。

既にリネレボを引退したメンバーも、火曜日の自由要塞戦だけは来る、といった現象もよく見受けられる。

育成したキャラクターを使用するというのが醍醐味だ!という人も勿論いると思うし、LRTなどの頂上の戦いというのも非常に魅力的であることも知っている。

だが、自由要塞戦のようなコンテンツも人気であることは事実だ。

こうなると、自由要塞戦を要塞大戦化、強いて言うならば攻城戦がそうなるように、全ワールドマッチングにしたら楽しいのではないかと思う。

ただし、これがメインになってしまうことは避けるべきであり、あくまでサイドゲームやイベント的な楽しみ方ができたらなと望む今日この頃だ。

 

ファンミーティングについて

ファンミーティングは現状半年に1回ペースだろうか。

現状、ファンミーティング自体は東京だけで開催されている。

パブリックビューイングなどは各地方でも行われているが、他の都市でももう少し、頻度を高くしてやってほしいものだ。

勿論、大きな箱を借りたりすると、代理店を挟んだりして大変な金額になることはわかるので、ファンミーティングというよりは「オフ会をするきっかけ」が欲しいところだ。

ファンミーティングに当選しなかった人たちも、ファンミーティングの日に周辺で集まり、ファンミーティング後に合流したりする。

こうすることでモチベーションも上がるし、より深いコミュニティの形成、結果としては継続してリネレボをプレイする環境を提供することになるのではないだろうか。

是非ともこういうファンミーティングだけでなく、小さなものでも良いから、全国各地で色々とやってもらいたいものである。

 

今日の事件

ファンミーティングでは色々な人がいた。

サーバーを超えた交流というのも、リネレボ以外でこんなに盛り上がるコンテンツを知らない。

今回のイベントは自由席だったのだが、大抵の者が血盟だったり友人グループで一箇所に集まっていた。

反王軍も結果として9名くらいだろうか、それくらい当たっていた。

我は遅れて行ったのだが、白檀が席を確保しておいてくれて、入り口にすぐの席に反王軍で陣取っていた。

どこにいるかを確認するのはディスコードだ。

反王軍のディスコードの「オフ会専用チャンネル」にてやり取りをし、場所を共有してくれたのだ。

 

ケンラウヘル「あれ、出雲はどうした?」

 

我がついた時には、先についているであろう、反王軍の町娘こと

 

 

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出雲が見当たらなかった。

出雲(漢字が違うが変換が面倒なのでこのままでいく)は今年になってサーバー移動で来たメンバー。

初めて会ったのは昨年十二月のDEICIDAオフの際、ゲームよりも先にリアルで会っている。

彼女がディスコードで繰り出す「漢字の読めなさ」加減はいつも我が軍全員を笑わせる。

漢字だけではない。

知識や話し方、全てにおいて笑いが生まれる。

例えていうならば、

 

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噂の東京マガジンの”やってTRY”のコーナーでヤバさを露呈するレベルの、非常に珍しい動物的ポジションを得ている女の子だ。

 

我はこの日、夏ということで着流しを着て参加していた。

デカい上に着流しという、とんでもなく目立つ格好で行っていたため、すぐに見つかるだろうと踏んでいたのだが、それでも全く来ない。

ディスコードで必死にナビゲートするが、如何せん頭がハッピーセットな彼女は場所に辿り着くことができない。

むしろ会場にいるつもりで、違うイベントに参加しているのではと心配するレベルだ。

 

ケンラウヘル「出雲、来てるか?この会場に」

 

白檀「あ、後ろのそっちで見かけましたよ、出雲」

 

会場ではまだ生放送が始まる前の、S嶋とOooDaが漫談を会場で繰り広げていたくらいだろうか。

隣に座っていた白檀が会場の後方を指差した。

後ろか、なんであいつは中央だっていうのに後ろに行くんだ、そう思いながら何気なく、白檀が指差す方向を見てみると。

 

会場の中央と後方を挟んだ通路、後方席用の大型ディスプレイの下に、マスクをした出雲を発見することができた。

どうやら友人と話しているようだ。

 

ケンラウヘル「あ、出雲いた、ちょっと声かけてくるわ」

 

白檀「はいはーい」

 

我は席を立ち、通路をかき分けて出雲に近付いて行った。

 

ディスプレイの下にいた出雲は、我の知らぬ人たち数名と話していた。

彼女はサーバー移動組だ、元サーバーで一緒だった者たちと話し込んでいるのだろう。

むしろこの出雲が前サーバーで盟主だったという事自体が不思議だったのだが、なるほど、こうやって人を惹きつけるというのもまた盟主らしいというか、だからこそ盟主ができていたのだろう。

話している最中に水を差すのも悪いのではという思いが頭の片隅を過ぎったのだが、ここでこちらから声をかけねば本気でうちらの集団と会うことができないかもしれない。

近くまで行けばあちらから声をかけてくるのは容易に想像できた。

いつも出会うたびに「陛下ぁぁぁぁ!!!」と壊れたスピーカーのようなボリュームで駆け寄ってくるのだから。

しかも今日は我は着流しだ。

 

出雲「陛下ぁぁぁ!!ってなんすかその格好wwww

 

ケンラウヘル「いや、花火大会と間違えたのさ」

 

というやり取りも頭の中で既にシミュレーションできている。

 

話し込んでいる男性の後ろに我は立っていた。

出雲の「陛下ぁぁぁ!!」待ちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、いつまで待っても我に気付かないで男性と話し込んでいる出雲。

様子がおかしい。

絶対に視界に入っているはず。

どう考えてもこの前に立っている男性を隔てて見えているはずだ。

  

だが一向に話しかけてくる兆候は見られず、挙句の果てに今度は近くにいた女性と「あー!久しぶりー!」とガールズトークを初めてしまったのだ。

 

しかし邪気は全く見られない。

わざと無視している感じでもない。

本当に気付いていないというか、アウトオブ眼中というか。

 

着流しというちょっとマニアックな出で立ちが、目立つのではなく逆に我という存在を隠してしまっているのではないか。

いや、だがディスコードで「着流しを着ている」と伝えているはず。

だが待て、出雲のことだ。

着流しという意味が分かっていないに違いない。

 

謎は全て解けた。

 

 

 

我はマスクをした出雲と、彼女と話している女の子の間に入り、目が合いがてらいつもの調子で手のひらで頭へツッコミを入れた。

 

ケンラウヘル「おぅい!着流し着てるって言ったじゃないか、気付けよ」

 

出雲「え、あ、え、あ、すみません!」

 

いつもこんな感じのやり取りだ。

いつもこんな感じのやり取り。

そう、全く持って問題ない。

 

しかし、出雲のリアクションが明らかにおかしい。

 

しまった、女の子と真剣な話でもしていたか、ちょっと悪いことをしたなと思い、トークをトーンダウンさせた。

 

ケンラウヘル「お前、どこに座ってるの?皆待ってるぞ、中央の左側な」

 

出雲「あ、えっと、はい、、、」

 

 

 

 

何かがおかしい。

マスクの上に出ている大きな瞳と目が合う。

いつもだったら笑い上戸の出雲だ、いたずらっ子のような瞳でこちらを見るはずなのだが、その瞳は

 

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明らかに恐怖に震えていた。

 

 

着流しを着ているからまだ我と気付いていない?

それともキャラチェンジでもしたのだろうか?

歯車が合わないとはこのことだろう。

ギクシャクしたやり取りの中、また新たに出雲に会いにきた女性が彼女に話しかけた。

 

その声に耳を疑った。

 

 

 

 

 

 

???「あ、せんちゃん!久しぶりー!」

 

出雲「あ!○○さんも来てたんだー!」

 

 

 

 

 

 

 

せんちゃん?

 

せんちゃんというのは出雲のあだ名だろうか。

せんちゃんと呼ばれた出雲、その彼女を見るや否や、目や声も明らかに我と話すときのトーンと違う。

 

トーン?

 

よくよく聞くと、出雲の声じゃない気がする。

いや待て、出雲ってこんな小さかったけか。

 

 

 

 

 

 

 

 

悪寒がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

ケンラウヘル「失礼」

 

我は話しているマスクド出雲のネームプレートを確認した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所属サーバー:ザケンサーバー

 

名前:182cm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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182cmという名前は勿論知ってはいるが、実際に会ったこともなければTwitterなどで絡んだことはない。

このマスクをしている女性を、182cmを出雲と勘違いした挙句、初対面でツッコミまで入れたのだ。

 

相手からすると見ず知らずの着流しを着た銀髪でサングラスをした大男に突然声をかけれたということだ。

 

声をかけられただけではない。

 

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いきなりエンカウントした挙句に、突如襲われたのだ。

 

恐怖以外のなにものでもない。

 

 

 

 

 

 

今目の前には楽しそうに友人らしき者と話している182cmがいる。

名前こそ182cmだが、段違いで我の方が背丈が頭2つ分くらい大きい。

 

今更なんて謝れば良いのか。

しかも今は楽しそうに話している。

我は迷っていた。

 

野生の熊と出くわしてしまった場合、背中を向けて逃げると襲われるからそのまま目を合わせて後退するのが良い、そんな話を聞いたことがある。

我は182cmが話している隙に、182cmを正面に捉えたまま、着流しに合わせて履いてきた雪駄をムーンウォークのように使い、そろりそろりと後退する。

 

背中を向けたらいけない、そろり、そろりと距離をとる。

 

どちらかというと今回は我が熊側であることは間違いないのだが、そんなのは関係ない。

 

バレていない。

彼女が我の名には気付いていまい。

むしろ「着流しを着た熊」くらいに思ってくれていたらそれでいい。

そのまま我は5mほど距離をとり、そそくさとその場から逃げ延びた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やってしまったという恥ずかしさ、そして緊張による疲労困憊。

我は自分のいた席に戻ってぐったりと項垂れた。

先ほどまで楽しくてワイワイ騒いでいたのだが、我はこのイベントでは完全に黙ることにした。

バレてはいけない、我の名前が、彼女に、182cmにバレてはいけない。

 

白檀「陛下?どうしました?」

 

隣にいる白檀が話しかけてくる。

 

ケンラウヘル「いいか、白檀」

 

白檀「はい?」

 

ケンラウヘル「陛下と言うとバレる可能性がある」

 

白檀「は?何に?」

 

ケンラウヘル「詳しくはあとだ。とにかくだ。このイベントの最中は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケンラウヘル「”流れのケンさん”と呼んでくれ」

 

白檀「ぎょ、御意」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も我はひっそりとイベントを楽しんでいた。

喫煙所に行く途中、「陛下ぁぁぁ!!!」と大きな声で駆け寄ってきたのは、

 

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本物の出雲だ。

 

ケンラウヘル「出雲」

 

出雲「はい?」

 

ケンラウヘル「マスクをしてみてくれ」

 

出雲「へ?あ、はい」

 

マスクを装着する出雲。

 

ケンラウヘル「・・・」

 

出雲「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ケンラウヘル「何でそんな似てんだよ馬鹿野郎!」

 

出雲「何!?何なんすか!?」

 

我は出雲に八つ当たりとわかっていながら、頭にツッコミを入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてしばらくしてから。

その恥ずかしさも忘れるくらい、イベントは見所が沢山あった。

楽しくて仕方なかった。

 

ちょうどカマエルの要塞戦に参加する人を集めるタイミングで、再び喫煙所に向かおうとした最中であった。

 

「あ!写真一緒に撮ってもらっていいですか?」

 

声をかけてくれたのは男性だった。

写真を一緒に撮るのは全く構わないし、このイベントでも数度写真を求められたのでお手の物だ。

 

ケンラウヘル「ああ、問題ないd

 

我はその男性グループの後ろに、マスクをした182cmがいた。

しかも、絶妙に距離を取って。

ここだ。

謝罪のチャンスはここしかない。

とにかく謝って「知らない奴が間違えて声をかけてきた」というエピソードで終わらせなくてはいけない。

即座に182cmに近付き、話しかける。

 

流れのケン「先程は大変失礼を・・・」

 

182cm「え?あ!いえいえ!とんでもない!」

 

流れのケン「完全に知り合いと勘違いしてしまい・・・」

 

182cm「ああ!ですよね!私もだろうなーって思ってw

 

流れのケン「失礼、では私はこれにて・・・」

 

182cm「あ!あの!」

 

流れのケン「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

182cm「写真、一緒に撮ってください!反王様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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我の夏が、終わった。

 

 

 

ということで、我も一緒に写真を撮らせてもらった上で、重ねて謝罪をした我であった。

 

182cmYoutubeLiveでリネレボをやっていたりするので、皆是非チャンネル登録を。

 

www.youtube.com

 

重ねて、ここで彼女にお詫びを申し上げたい。

 

 

 

 

皆、ファンミーティングで声をかける時は、必ずネームプレートを確認するよう。

 

以上。

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