反王だもの。

MMOを中心としたゲーマー、反王ケンラウヘルの手記。

LRTと反王親衛隊 その2

 

総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。

 

今回は前回の続き。

www.kenrauheru.info

 

まさかの二回戦へ

規定を改めて読み直す。

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今回起きた事は、始まりと同時に皆接続が切れてリログするしかない状況に陥った。

つまり、運営側の不備で且つゲーム開始から10分以内でそのトラブルが発生した→再試合、ということらしい。

 

もう一度LRTに参加できる、そう喜びながら、池袋のパセラではカラオケが続いた。

皆でどんちゃん騒ぎをしている中、我は思った。

 

正直厳しい。

圧倒的な戦力差もさながら、再試合である明日は司令官が根こそぎ出る事ができない。

今から司令官として誰かを選抜するのも、選抜というよりも晒しあげに近くなってしまう。

あまり血盟員たちにはプレッシャーはかけたくない、とにかく楽しんで、そして勝ちたい。

だが勝利のイメージが全くもって沸かない。

 

カラオケは遠方から来たKEITOを中心にして色々と盛り上がった。

ついでに、最近覚えたYOUTUBE LIVEを使って、カラオケから様子を配信したりして、血盟員同士でのコミュニケーションも楽しめた。

 

23:00。

本来であらばKEITOと共にオールするのが一番いいのだが、次の日は予定が朝からつまっており、帰宅せざるを得なかった。

 

帰りはおかゆ元帥とgl4veと富士そばを食してから帰ることになった。

 

まさかの2回戦という事で湧き上がったのは一瞬であったが、皆言わなくてもかなり難しいということを悟っていた。

戦闘力の差というのもあるが、相手の戦術も非常に優れている。

我が軍も結構要塞戦はやってきて色々と精査はしていたものの、戦闘力差における戦術の狭まり、選択肢の少なさには頭を抱えざるを得なかった。

 

帰りの電車もどうやって勝利するかを考えていた。

次の戦いは指揮官不在の状態でやるわけで、戦力としてもかなり落ちてしまうのが事実。

今回の面子でも厳しいという状況なのに、指揮官やメイン戦力が数名いないという追い討ちをかけられた状況。

皆を不安にさせぬよう「我が総指揮を執る」といったものの、プレッシャーはかなり大きかった。

 

深夜。

今日やったくれがの動画を見直しながら作戦を考える。

どうしても勝ちのイメージがつかない。

どうしたものか、どうしたら勝利に繋がるのか。

そういえば前の要塞戦ではどうやって勝利していたんだっけか。

ぼーっとしていたのか、YouTubeに撮りためた過去のものを見るつもりが、ふと最初に撮った動画をクリックしていた。

 

初めてDiscordを使った模擬戦。

そして初めての要塞戦。

 

懐かしいなと、ふと見入ってしまった。

 

上記2戦についての動画はここにまとめた。

 

www.youtube.com

 

この頃は何をしたら勝てるのか、何をしていいのかも分からぬ手探り状態でのプレイだった。

よく見直すとスキルを撃たずに延々と通常攻撃で戦っていたり、レアスキルを使わずして死んでいたり。

今となっては笑ってしまうような戦いだ。

自由要塞戦かと思うくらいフリーダムな感じだ。

 

でもあの頃はがむしゃらで、純粋に「数で勝れば何とかなる」と言う漠然とした「水魅の陣」という戦い方で何とかしていた。

その中でも勝ったり負けたりしていたが、なんやかんや言ってとにかく楽しんでいた。

明らかに格上の相手にも「よっしゃ、いっちょやってやろう!」という意気込みであった。

最近は勝ち負けにこだわり過ぎて楽しむということが薄まっていた感がある。

ごちゃごちゃとした感情も色々と混ざっていたが、初期の自分の動きを見て、最終的にはひとつの結論に至る。

 

楽しくなければリネじゃない。

 

迷いは漠然とした自信に変わった。

 

LRT2回戦

日曜日。

17:30に集まれるメンバーで集まる。

 

ケンラウヘル「よーし、皆、今日の作戦は2つだ」

 

我が伝える。

 

ケンラウヘル「我の号令についてこい、そして楽しめ、以上」

 

「了解」

「御意」

「一矢報いてやろう」

 

そんな声でVCが埋まった。

 

負けることは恥でもなんでもない、悔いが残ったまま諦めるのだけは避けなければならない。

前回は防衛に比重を置き過ぎて反王軍らしさが出なかった。

戦闘力は明らかに相手の方が上、ならばこちらはそれに対する弱者の戦い方をするまで。

そして隙をついて刻印する。

それを繰り返すのみだ。

 

18:00、皆が要塞戦へと入る。

 

ケンラウヘル「では皆、一緒に死んでくれ、よろしく頼む」

 

「よろしく!」

「おなしゃーす!」

「いくぞー!」

 

LRT、くれがとの再戦が始まる。

 

現段階でくれが血盟がまだLRTに残っているため、くれがの戦術戦略についてはぼかさせてもらう。

 

今回大きく変えたのは、我が防衛ではなく、攻撃に参加したこと。

メイン指揮官が不在であったための苦肉の策ではあったが、結論としては我が全責任を持って攻撃の指揮を執るということ。

防衛はおかゆ元帥に任せた。

また、とにかく集団で戦う事を意識した。

つまり「水魅の陣」をLRTで使うことを決めたのだ。

 

最序盤から、我が軍は積極的に敵の防衛塔を折る動きをしていた。

折ってしまえば攻撃のチャンスは必ず生まれる。

前回はバフに固執した上で力負けし、そのままなし崩しにやられてしまった。

敵バフカットは勿論だが、自軍バフすらもほぼ「カット」で凌ぐという選択肢を取った。

開始から1分足らず、相手の防御塔を破壊して中に入ることができる状態にする。

が、バフ担当の者たちから連絡が入る。

 

「両バフ、無理です、厳しいです」

 

バフ担当のパーティの健闘むなしく、2バフを取られてしまった。

この戦力差で2バフを取られるということは、当然厳しく、且つ負けパターンということは重々理解している。

が、これはもう想定内の範囲であった。

 

両バフを取った敵の勢いは凄く、すぐさまこちらの聖物へ突貫が来る。

 

ケンラウヘル「敵盟主だけを狙え、とにかく狙え」

 

我が軍の作戦は一つ、とにかくカウンターを狙う、それだけに集中した。

敵の盟主はテンプルナイト、刻印を細かく積み重ねられていくが、とにかく盟主を殺したら津波のごとく、相手の聖物に一直線に向かうという作戦だ。

 

「盟主死亡」

 

その報告と同時に、自軍聖物付近にいる敵をそのままにし、一気に敵東門から突入する。

 

前回の戦いでは、こちらは城門1つ破壊と刻印3秒しかできなかった。

だが今回はカウンターを起点としてひたすら攻撃をしかけた。

相手の盟主が死亡したら即座に攻撃に転ずる、勿論くれがの刻印の方が長い、ずっとリードを保たれている。

が、我が軍の刻印も細かく刻んでいく。

 

その間のVCは、何故か笑いに包まれていた。

笑いというか、やけに皆テンションが高かった。

熱というよりも、笑いながら、いけいけいけ!敵盟主きたー!とか。

カウンターを入れて入れられて、またカウンターを入れて入れられて。

前回のように迷って戦うことはなかった。

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13分が経過。

敵による数パーティまとまっての聖物突貫。

VCをしている者皆が倒れる。

復活まで30秒。

敵が聖物周りに固まり、刻印を開始する。

聖物は赤文字で埋め尽くされていた。

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「カットいけるか!?」

「リスポン、カットいこう、カット!」

「誰か生きてるか?」

「敵盟主は聖物の西側!」

 

しかし、力及ばず。

 

無念の2連敗、LRTは正式に1回戦敗退で幕を閉じたのである。

 

当然悔しいという感情も、残念という感情もある。

しかし、結果として敵の城門は両方とも折り、刻印も17秒、連続13秒という所までいけた。

極端に尖った作戦ではあったものの、この現状、この状況で出しうる限りの力は尽くしたと言える。

前回とは違い、やり尽くした感で満たされていた。

 

ケンラウヘル「皆、ありがとうな、一緒に死んでくれて。そしてついて来てくれて」

 

「前回よりだいぶよかったじゃない!」

「おお、悪くなかったよ!」

「楽しかったー」

「悔しいけど、いい夢みれたよ」

 

互いを労う言葉がVCとチャットで埋め尽くされる。

非常に気持ちの良い仲間が集まったと、改めて気づかされた。

 

負けたけれども、リネレボが改めて好きになった、そんな試合であった。

 

くれが血盟には最大の敬意と感謝を。

 

LRTは終わった、次は何をしようか、次の楽しみ方や目標はどうするか。

色々と考えてやりたい所だ。

ブログ然り、生放送やオフラインイベント開催など、次はLRTという用意された舞台ではなく、自分で楽しみの舞台を作っていくターン。

色々と期待していて欲しい。

 

ということで、我が軍の1ヶ月に渡るLRT物語は、こうして終了したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の大惨事

時は遡り、土曜日、LRT1試合目。

それは試合開始10分前に起こった。

 

ケンラウヘル「皆装備などを改めて確認を。今のうちにソウルショットをオンに」

 

池袋のカラオケパセラでは切羽詰まった空気が場を支配していた。

最終チェックをしていく。

 

ケンラウヘル「よし、パーティのチェックをしていこう」

 

我が軍では時間削減のため、VCでのパーティチェックをする。

 

ケンラウヘル「第0パーティ、トイトイ、どうだ?」

 

トイトイ「全員揃っています!」

 

ケンラウヘル「第1パーティ」

 

くるるん「揃ってます」

 

ケンラウヘル「第2パーティ」

 

mutsuki「全員OKです」

 

ケンラウヘル「第3パーティ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケンラウヘル「第3パーティ、長老、どうした?」

 

我が軍でもだいぶご年配のanchovy、通称長老からの連絡がない。

 

ケンラウヘル「おい、長老、どうした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケンラウヘル「長r

 

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anchovy「グガー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケンラウヘル「いや、まさかな、おい、長老、長老?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Anchovy「ガーーーーーーーーーーーーーーースーーーーーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対テンプルナイト最終兵器のシリエンエルダー。

anchovy、まさかの熟睡。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ケンラウヘル「総員!即座にディスコードでメンションだ、メンション連打だ!!!」

 

ディスコードを知らない者に説明すると、メンションというのはTwitterで言うところのリプライ。

狂ったように我が軍のディスコードに「@anchovy」の文字が流れる。

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マトリックスばりの光景だ。

まぁこの時は気が気じゃなかったが。

長老のVCから聞こえるのは、メンションが送られるたびに通知がされているであろうスマホの振動音。

振動が途切れない。

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裏でマッサージ機でも動かしているかのような音VCに鳴り響く。

 

阿鼻叫喚のオフ会。

怒号と笑い声が響くVC

すでにanchovyPTを組んでいたのでログアウトさせることもできず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ケンラウヘル「このどあほおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 

という断末魔と共に始まった1回戦目。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

からのサーバー切断。

我の迷いは一切なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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念の為と残っていてくれたメンバー、もくを急遽編成し、長老を追い出す事に成功。

まぁ最初から最後までカオスなLRTであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてくれがとの初戦を終え、1時間ほどたった頃だろうか。

色々な話をしていたVCに突如、かすれ声のanchovyがやってくる。

 

anchovy「えーもしもし?」

 

一同「

 

anchovy「えーと試合はあれやな。うん」

 

一同「

 

anchovy「ちょっと、15時に飲んでもうたんや、はは」

 

一同「…」

 

anchovy「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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anchovy「切腹セット、AMAZON PRIMEで買うてくるわ」

 

 

 

長老には後日、世にも恐ろしい罰ゲームを用意するとす。

 

以上。

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