反王だもの。

MMOを中心としたゲーマー、反王ケンラウヘルの手記。

ケンラウヘルと伝説の剣

 

総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。

 

 

最近はリネ内で様々な出来事が起こっていた。

JOKER血盟との本気の戦争や、ケンラウヘルサーバー1位のATOM血盟との要塞戦

その他にもLR実装やサーバー統合の発表があったり。

色々と書こうと思ったが、そんな事よりも重大な事故があったため、それを記す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■伝説の剣

 

3月24日土曜日の午後。

我はロデマイのPANCHより以下のようなメッセージを貰っていた。

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何度もお邪魔してしまっている故、非常に申し訳なさがあったものの、我としてはまたあの最高の空間に行かせて貰えると意気揚々であった。

 

※参照過去ブログ

kenrauheru.hatenablog.com

 

その日は用事を早めに終わらせ、PANCH家についたのは15時過ぎであろうか。

我の大好きな八天堂のシュークリームを土産に、PANCH家に到着する。

最後に立ち寄ったのは神々の宴があった以来だ。

 

※参照過去ブログ

kenrauheru.hatenablog.com

 

2階のリビングに上がる。

そこにいたのはいつも世話になっているPANCH、PANCH家に住んでいるけんたん、そして中二病を拗らせている大魔王キーフであった。

大魔王キーフはTwitterなどで絡みもあるが、リアルで会ってもそのキャラはブレず、話し方もTwitterそのままであった。

挨拶は当然ではあるものの、我はふと大型テレビの下に飾ってある「ある物」が気になって仕方なかった。

 

ケンラウヘル「来て早々失礼、まさかあの剣は…」

PANCH「反王様!それ、昨日ギルガメッシュさんから借りたリアルロトの剣です!」

 

 

 

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ロトの剣。

それは誰もが知っているドラゴンクエストの伝説の勇者、ロトの血を引く者に代々継がれし伝説の剣だ。

それをギルガメッシュが特注で制作したという噂は聞いていた。

PANCHのTwitterにもアップされているが、本物を見た時の興奮は何倍も衝撃があった。

PANCH家の住人、けんたんがギルガメッシュ宅に訪問した際に手にしていた物だ。

この剣をPANCH家のゲームBARに飾るために借りてきたという。

あの幼少の頃、ドラクエの攻略本でしかイラストを見た事がなかった伝説の剣が今目の前に。

しかもあのギルガメッシュが制作したという、まさにプレミア物として最高級の品である。

もう我はいてもたってもいられなくなった。

 

ケンラウヘル「ちょっと剣を触ってみてもいいだろうか」

PANCH「大丈夫ですよー!めちゃくちゃ頑丈なんで、凄い重いですけどwwww」

 

我は即座に立ち上がり、ロトの剣へと近づく。

剣は鞘に収まっている。

また何とも言えぬこの鍔の形、そしてそれにピタッと合わせくっつくような鞘の受け口。

まずは鞘ごと持ちあげてみることに。

 

重い。

想像以上に重い。

 

まだ剣は抜いていないが、恐らく刀身がアルミか鉄か、そういったずっしりとした重みがあった。

またこの重みがわくわく感を増幅させる。

モデルガンで例えるなら、見た目は同じでも6歳以上推奨の「おもちゃ感」と、15歳以上推奨の「本物感」を構えた時の違いに似ている。

まさしくそれは「もし本当にリアルの世界にロトの剣があったら」という夢を具現化したものであった。

むしろ「これ、本当に人斬れるやつなのではないか」と思い、真剣を扱う時のように慎重に抜剣をした。

当然ながら本当の刃はついていなかったものの、刀身を抜いた時に思わず「おぉ…」と口から声が漏れてしまう程感動した。

これは特注品だ、本格的な素材に細部までこだわった装飾、値段も相当に違いない。

右手で柄の鍔元を握りしめ、片手で中段に構える。

ロトの剣ではあるが、リネレボでもこのような剣を振りながら大立ち回りを決めていると想像すると、更にテンションが上がってくる。

 

ケンラウヘル「これは…本気でテンションが上がるな…」

 

そして我は鞘を置き、徐に両手で剣を持つ。

ここで我のボルテージはマックスに到達した。

 

 

 

 

これはもう、あの構えをするしかない。

上段から振りかぶって中段にする構え。

中段といっても剣道や刀のように正中線に構えるものではなく、ちょっと半身になって左手を正中線からずらして構えるアレ。

これはもう文字だと伝わらないから例を挙げる。

 

 

 

上段に振り上げてから剣を…

 

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ジャキイイイイン!

 

 

分かる人には分かると思うが、分かりづらいため他に例を挙げる。

 

 

上段から振り下ろして

 

ããã©ã´ã³æ®ºã ãã«ã»ã«ã¯ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 

ジャキイイイイン!!!

 

 

 

 

 

上段から振り下ろして

 

ãã»ã¤ãã¼ãæ§ããã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

ジャキイイイイン!!!

 

 

 

このジャキイイイインだ。

人生で本当の剣を使ってジャキイイイインを決める瞬間など訪れることは滅多にない。

しかし、我の手には剣がある。

これは千載一遇の『ジャキイイイイン日和』である。

 

 

 

ロトの剣をゆっくりと上段に構える。

そして脳内でジャキイイイインを轟かせる準備だ。

頭の中でジャキイイイインという音を妄想しながら体を半身中段に変えつつ振り下ろす。

さぁ、伝説の剣よ、今こそ共鳴の刻!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジャキイイイ

 

バキャッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コロコロコロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ケンラウヘル「・・・・・・・・・・・」

PANCH「・・・・・・・・・・・」

キーフ「・・・・・・・・・・・」

けんたん「・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

折れた。

柄尻が折れた。

柄尻から何かソウルストーンみたいなのが折れて床に転がったのだ。

無残にも地面に転がっているソウルストーン部分。

そうだ、修理だ、修理をすればいいのだ。

即座に拾い上げて何事もなかったように柄尻と柄の繋ぎ目を見る。

見事に芯から完璧に折れている。

同時に我の心も折れる。

折れた原因は我にはすぐに分かった。

日本刀や竹刀の扱いと同じ持ち方をしてしまったのがいけなかったのだ。

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「形だけの握り」であれば、柄尻には一切指などはかからない。

しかし、日本刀の場合は違う。

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指はかからないものの、手の甲で柄尻を抑える。

これによって振り下ろした刀の勢い、特に最後の「絞り」による加速を最大限に活かせるのだ。

これによって柄尻に負担がかかってしまったのだろう。

 

 

いや、そんな話はどうでもいい。

 

 

頭だけは冷静さを保っていなくては。

こういう時こそ落ち着かなくてはいけない。

こういう時に慌てるようでは反王の名が廃るのだ。

何事もなかったかのようにロトの剣を鞘に納め、ソウルストーンと共にテレビの前に置く。

こういう時は深呼吸だ。

まずは深く息を吸って、そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ケンラウヘル「あああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

 

PANCH「折った!反王様が折った!wwwwwwなんてこったwwwwwwwww」

 

けんたん「反王様、持ってるわーwwwwwwwwwwwwwwww」

 

キーフ「さすが反王殿、大魔王でもなかなかできぬことをやってのけるwwwww」

 

 

 

 

■報告

 

狂ったようにスマホをスライドさせながら修理できそうな業者を探す我。

PANCHは最初こそ笑っていたが、自分がギルガメッシュから借りたという事もあり、真剣にどうするかを検討してくれていた。

ギルガメッシュの私物(特注品)を壊して本人に迷惑というか損害を与えてしまっているのは当然理解しているのだが、それどころか目の前にいるPANCHにまで多大な迷惑をかけてしまっているのだ。

スマホが手汗で滑ってうまくフリック操作ができない。

 

PANCH「反王様、落ち着いて、一旦報告して、ギルさんから業者を教えてもらいましょう」

ケンラウヘル「あ、ああ、すまない。我としたことが…ギルガメッシュには我から謝罪を…」

PANCH「いや、僕が借りたという責任もありますし、まずは一緒にギルさんに報告して謝りましょう」

ケンラウヘル「も、申し訳ない…」

 

もう反王としてのプライドはどうでも良かった。

今はただの器物破損(伝説の剣)の実行犯なのだから。

ギルガメッシュに即座に連絡する我とPANCH。

ここは冗談抜きの本気で謝罪だ、プライドなんぞはどうでもいい。

ギルガメッシュにまずは事の経緯と状態、そして今後について報告を入れる。

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この写真付きで。

返信が非常に気になる所ではあったが、事が起きてしまってはこうする他道はない。

あとは返信を待つのみ、脂汗と心臓の鼓動はやばかったものの、何とか落ち着く事が出来た。

弁償は当たり前なのだ、ただ当の本人の心象だけが我の心配であった。

この剣に特別な思い出があったりしたらどうだろうか。

しかし、今は待つのみだ。

我はソファーで禅を組み、ギルガメッシュからの返信を平常心で待つことにした。

禅を組むと心が落ち着く。

我は何かあった時にはすぐに禅を組み、心を落ち着けてから物事を考えるようにしている。

そう、あとの問題はギルガメッシュ本人がどう思うかだけが問題なのだ、それだけが心配であり、どうやって謝罪し、どうやって許して貰えるかを考えるだけなのだ。

覚悟は決まった。

 

けんたん「その剣、確か特注品で値d———————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ケンラウヘル「あああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

 

PANCH「落ち着いてwwwwww反王様落ち着いてwwwwwwwwwwww」

 

けんたん「反王様、持ってるわーwwwwwwwwwww」

 

キーフ「大魔王ゾーマは伝説の剣を破壊するのに3年費やした。それを5秒で折るとはさすが反

〇ンラ〇ヘル「うっせぇてめぇぶっとばすぞこの野郎!それはゲーム内の話なんだよ!こっちはリアルなんだよ、わかるか!?リアルで特注品の私物の剣を折っちまってんだよ!厨二病はどうでもいいから黙っとけこの野郎!」

 

 

 

 

反王、今年一番のテンパり方を見せる。

 

そうしているうちにギルガメッシュからの返信が届く。

 

 

 

ギルガメッシュ「物はいつか壊れます。アロンアルファでも付けておいてくださいwその剣は笑顔を奪うものではないので」

 

 

 

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あまりの寛大さに加えて格好良すぎる言葉に更に申し訳なさが増す我。

弁償はちゃんとしよう…

そして二度と芸術品には触れないでおこう…

そして最後に、ギルガメッシュから一言このようなコメントが送られてきた。

 

 

 

ギルガメッシュ「ブログ楽しみにしてます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ロトの使用用途

 

我のミッションはただ1つ。

【このロトの柄尻を使ってブログを書いて楽しんでもらう】

これに今日一日を賭けることにした。

この事件を知らぬ者であれば【特注品のロトの剣を折る→焦る→謝る→許してもらう】という流れだけでもブログになったやもしれぬ。

しかし、伝説の剣の持ち主はこの状況を知っているのだ。

いわばネタバレしているのだ。

伝説の剣の主を楽しませるためには”想定している以上の事”をしなくてはならない。

気付けば我はロトを持って考えを巡らせていた。

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何かいつの間にかこいつ自体の名前がロトになっているのは気にしない。

そうして一つの結論に辿り着く。

 

このロトの使い道を探す旅に出よう。

 

今日の予定はリネレボで要塞戦までイースターイベントの卵狩りをしてまったり過ごす予定であったが、とにかくロト単体で何ができるのかを真剣に考えたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3時間に渡る流浪の旅。

そして辿り着いた答え。

では反王によるロトの使い方の例を紹介しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロトの使い方 その①

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ロトのウェブカメラ。

思った以上に自然体なのが逆にシュール。

何かテレビの上にあるとちょっとゴージャスなWiiの赤外線受信機に見えなくもない。

アンティークとしては非常に優れている一品。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロトの使い方 その②

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ロトのライター。

土産物屋にあるちょっとゴテゴテのライターっぽく見えなくもない。

ライターとして使う前に我は大火傷ではあるが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロトの使い方 その③

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ロトのロト6。

何なら1発当てて新しいロトの剣を買おうという魂胆。

しかし残念ながらロト6は近所の宝くじ売り場では売っておらず、やむを得ず

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ドラゴンボールスクラッチカードをやるという本末転倒な事態に。

1万円分のスクラッチを買って大の大人3人が10円玉を片手に必死に削る削る。

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いったい我々は何をしているのだろうか。

そんなこともお構いなく50枚のスクラッチを削った結果…

800円が返ってきた。

ロトの加護、効果発揮ならず、無念。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロトの使い方 その④

 

やはり伝説の剣たるもの、王道でいかなくてはならない。

伝説の剣は抜くことでその主が決まり、そしてその者が勇者になるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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剣は勇者が現れるのを待っているのだ。

 

 

と、実際にやってみたものの

 

 

 

 

 

 

 

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埋め過ぎによる違和感は拭えない。

無念。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロトの使い方 その⑤

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ロトと公園。

 

 

 

もうここまで来るとロトというか

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大目玉に近い愛嬌すら感じてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロトの使い方 その⑥

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ロトの証明写真(被写体:けんたん)

 

このゲゲゲの鬼太郎感よ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロトの使い方 その⑦

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ロトと桜。

思った以上にシュールな絵面。

 

 

 

 

もうここまで来ると本来の目的を見失いつつある。

 

 

 

 

 

 

では次が最後のロトの使い方指南となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロトの使い方 ラスト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大ロト(金皿)

 

※店員に撮影許可済。

 

 

 

 

 

 

 

 

やりたかっただけ感が半端ない。

 

 

 

 

 

■最後に

 

この死体を全力で蹴るような本記事は本人が少しでも不快に思った瞬間、もしくは本人が笑えなかった場合に削除、及びしばらく謹慎の旅に出るため更新が滞ることを了承してもらいたい。

 

 

 

 

 

 

追伸:

この日は他にPuzzleのARMANI犬の警察官魔法少女ネカマMizuchinなどという豪華メンバーも来ていたが、この場を借りて感謝を。

また是非会おう。

 

 

 

次回はリネレボの話を書く。

以上。

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