反王だもの。

MMOを中心としたゲーマー、反王ケンラウヘルの手記。

オフ会とリネレボの闇(後編)

 

総員、我が名はケンラウヘル。すなわち反王である。

 

突然のPANCH家訪問から一夜明けたオフ会当日の話の続きを。

先に言っておく、これはPANCH宅オフ会の話であり、前回の続きだ。

また別のオフ会については後日。

 

無理矢理2部構成にしたが、かなり長い。

暇なときに見てくれれば幸い。

 

 

 

 

 

■昼食~午後

 

PANCH家2階のソファーベッドで寝た後、昼食を取ろうということでコウヤてんいちと飯を食いに外へ。

飯を食いながらも要塞戦を中心としたリネレボの話ばかりだ。

やはり趣味が同じというのはこういう会話ができて本当に楽しい。

コウヤ・てんいちのおすすめB級グルメを食した後、14時くらいからパプリオンサーバーのミネットと合流して話すとのこと。

ミネットはコウヤと同じく、パプリオンサーバーのウィンターフェル血盟に所属する者であり、コウヤと会うのは初めてということであった。

我も直接話したことはないが、面白そうなので付いていくことに。

あちらの方は我のTwitterをフォローして知っているようだったが、我がコウヤたちと一緒にいる事は知らぬ様子。

我はサプライズが大好きだ、故にコウヤには我がいることは伏せておいてもらいつつ、待つこと30分程。

コウヤに引きつられて来たミネット。

 

ミネット「あー!てんいちさん!初めまして!」

てんいち「どうもー」

 

やはりオフ会でのファーストコンタクトというのは見ているだけでわくわくするものだ。

そして横にいる我の方に目を向けられる。

 

ミネット「えっと…この方は…?」

ケンラウヘル「これを」

 

用意しておいた反王エンブレムステッカーを差し出す。

 

ミネット「マジで!?反王様!!」

 

ミネットの芸人にも引けを取らない大リアクションに逆に我もびびる。

しかし嬉しい反応だ。

こういう事が出来るのも我を知っているという事前情報があってこそ。

ここでステッカーを差し出し、

 

ミネット「ふぅん、で、誰ですか」

 

と言われた日には

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そのまま窓ガラスを割って逃げようと決心していたのは秘密だ。

 

ミネットが来てから話題はウィンターフェル血盟の話と今日の要塞戦の話中心となっていた。

ある程度知っているとはいえ、所詮はコウヤのブログや流れてくるTwitterでちょこちょこと聞いている程度の知識しかない。

こういう血盟の話にはグイグイと入り込むのは無粋というもの、我は聞き専となっていた。

 

コウヤ「~でね、今日は誰が来るのかなぁ」

ミネット「たしか●●●さんが来るっぽい事言ってたよ」

 

聞き専状態がしばらく続いていたが、ふとした会話に我は思わずツッコミを入れてしまった。

 

ケンラウヘル「…待て、今、誰が要塞戦に来るって言った?」

ミネット「ん?ああウィンターフェルに所属してる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キアヌリーブス」の画像検索結果

ミネット「キアヌリーブスさんです」

ケンラウヘル「キアヌリーブス」

 

 

 

まさかのハリウッド俳優がウィンターフェルに。

正直侮っていた。

そして畳みかけるよにコウヤから一言。

 

コウヤ「そうだ、一応念のために」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「GOD」の画像検索結果

コウヤ「神様にも連絡してみるね」

ケンラウヘル「神様」

 

どうやらハリウッドどころの騒ぎではないらしい。

パプリオンサーバー、恐るべし。

 

そんなこんなで会話は弾みに弾んだ。

他サーバーとはいえ、色んな話を聞けて大満足だ。

PANCHオフは15時から、現在時計を見ると既に15時を過ぎていた。

ミネットはこのまま帰る予定であり、3人で最寄り駅まで送ることに。

その際にコウヤ宛にアステアサーバーのアカガネから連絡があり、ちょうどいいので駅前で待ち合わせることに。

待つこと5分、コウヤに連れられてアカガネが登場。

そしていきなり我と対峙するやいなや、

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駅前の人混みの中、人の導線も考えずその場で立膝を付きながら自己紹介し始めるアカガネ。

 

 

 

アカガネ「これは反王様、ご機嫌うるわs

ケンラウヘル「立て。お願いだから立て。いやわりと本気で。」

 

 

 アカガネ個人を我はあまり知らないが、アステアの黒山羊血盟は噂でよく聞いていた。

ちなみに我がアカガネをはっきりと個人認識したのは、アカガネがTwitterにて剣道について語っていた時のことだ。

実は我も剣道有段者だ。

PANCH家へ行く間、我とアカガネはリネレボの話を一切せず、剣道の話ばかりしていた。

そしてアカガネは、いわゆる「中学校の時に授業で剣道習いました~」的な感じではなく、我と同じバリバリの剣士として育ったようだ。

剣道談義は尽きることなく、いつかサーバーを超えてまさかの剣道で戦う日を約束し、いつかケンラウヘルサーバーvsアステアサーバーの闘いがリアルで実現する旨となった。

我も母校でしっかりと稽古せねば。

 

 

 

 

 

■PANCH宅集結

 

アカガネと共にPANCH宅に戻ると、来訪者が既に2階に溢れかえっていた。

その数は15名程度だろうか。

話している間にも人がどんどん増えてくる。

その中でひときわオーラが違う人物が入ってきた。

見た事ある顔、そう、LRTの優勝者であり血盟主であるrysterだ。

 

PANCH「rysterさん、この人誰だと思う!?」

 

相変わらずPANCHは意気揚々と我を指差し、入ってくる面々に聞いていた。

本当に勘弁して欲しい所だ。

 

ケンラウヘル「ケンラウヘルだ、よろしくt

ryster「マジで!?ステッカーください!」

 

何とか知って貰っていたことで助かった。

rysterに対しては、Twitterでふと見かけたパソコンデバイスを見て勝手に親近感が湧いていた。

パソコンデバイスのRazerを使っているという点。

何を隠そう、我もパソコン周りはRazerで統一している、いわゆるRazerフリークなのだ。

「Razer パーカー」の画像検索結果

我が家にはRazerのパーカーが何枚もあるのだが、間違って2枚同じのを買ってしまい、一度も袋から開ける事無くそのままにしていたパーカーを、彼にプレゼントしようと思っていたのだ。

これはLRTで素晴らしい戦いを見せてくれた我の気持ちでもある。

彼も喜んで受け取ってくれた。

このPANCHオフ会での目的の1つであったrysterにこのパーカーを渡すミッションは完遂することができた。

 

 

来訪者で思い出すのはパプリオンサーバーのネモ船長だ。

コウヤとも知り合いらしく、凄い和気あいあいとして楽しそうに話していた。

しかし、その存在感は何故か他の者と比較して一段と大きい。

その違和感の正体は彼女の服装であった。

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明らかに一人だけパーティドレスなのだ。

※画像はイメージ

オフ会への意気込みが凄すぎるだろとびっくりしていた。

流れでコウヤ・てんいち・ネモ船長と話すタイミングが来た。

我が反王という事を知ると、これまたいいリアクションで驚いてくれた。

話の流れで「今なら行ける」と確信し、服装について尋ねる。

 

ケンラウヘル「しかし、ドレスで来るとは凄いな」

ネモ船長「ああ、結婚式の帰りなんですよーw」

 

なるほどと思ったのと同時に、結婚式帰りにオフ会に参加するこの逞しさを感じる。

 

ケンラウヘル「ああ、そうか、良かった。オフ会にどれだけ気合いが入っているのかと思った」

ネモ船長「wwwwwwwwwwwwww」

 

こんな会話の流れだったと思うが、我は確信した。

ネモ船長は間違いなく「笑い上戸」だ。

こうなると我の悪い癖で、人をどんどん笑顔にさせたくなってくる。

部屋は人口密度が高く、だんだんと暑くなってくる。

ネモ船長がドレスの肩掛けを外す。

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肩にはまんべんなく、金色に輝く宝石のような煌びやかな装飾が施されている。

※画像はイメージ

 

ココはいくしかない。

 

 

ケンラウヘル「船長」

ネモ船長「はい何ですか?」

ケンラウヘル「そのドレス、肩の装飾、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ケンラウヘル「UR装備っぽいな。」

ネモ船長「ゴブブボホォォwwwwww」

 

笑いのツボにクリーンヒットしたっぽく、部屋の隅で窒息するんじゃないかと笑うネモ船長。

やはり人が笑うのを見るのは楽しいものだ。

満足満足。

 

 

 

 

 

■反王親衛隊過激派組織

 

しかし、人が来るたびにPANCHが我をとにかく紹介しまくる。

光栄なのだが恥ずかしいのと、もし知らない人がいたら我が心に致命傷をという恐怖に怯えていた。

現状、来たメンバー全員が我が反王だと知ってナイスリアクションをしてくれている。

ありがたい事だ。

 

PANCH「この人誰だと思う!?反王様だぞ!」

来訪者「おおおお凄い!ブログ見てます!」

 

PANCH「絶対この人知ってるって、誰だと思う?反王様だよ、反王様」

来訪者「おお!めっちゃ質問箱の回答面白いっすー!w」

 

そんな感じで人が来るたびに紹介される。

あれだけ恐れていた紹介も、人というのは怖いものでこれが当たり前になってくる感覚。

正直我の中で傲慢な心が生まれていたのは否めない。

「もしかしたら、意外と反王って有名なんじゃ」

自分で書くのも悍ましいが、間違いなく我の中でそんな心が芽生えていたのは事実だろう。

そしてとうとう事件は起きた。

Revoのメンバーが一人来て、いつものようにPANCHから我の紹介が始まる。

 

PANCH「●●さん!この人、反王様だよ、反王様!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●さん「誰それ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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死にたい。

 

完全に我が滑った空気。

 

これは反王として器が小さいと思われるかもしれないが、一人間としてひとつだけ声を大にして言わせて欲しい。

 

我の所為じゃない。

 

とにかくフォローだ、フォローをしなくてはならない。

そしてボッキリと折れた我の心を立て直さなくてはならぬ。

むしろ自分で自分をフォローするのだ。

すかさず彼に話しかける。

 

ケンラウヘル「わ、我が名はケンラウヘル…知らない者がいても当然だ。我はTwitterやブログもやっている故、よかったら手隙にでも見t

 

PANCH「はあああ!?反王様知らないの!?」

参加者A「知らない人初めてみたわ!皆知ってると思った!」

参加者B「本当にリネレボやってる??」

 

 

 

 

 

突如本性を現し罵声を浴びせかける一部の過激派集団の登場。

我を知らない所為で一方的に捲し立てられる無害のオフ会参加者。

心臓麻痺とかそういうレベルではなく、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今すぐ死にたい。

 

 

 

 

 

■Aspirations Mizuchinの憂鬱

 

今回のオフ会参加者で我と会った時にとんでもないリアクションを見せた者を覚えている。

名はMizuchin、何を隠そう、LRTファイナリストAspirations血盟のエースだ。

 

Mizuchin「うひょおおお反王様うわああああマジですげええええええ!!!」

 

という、一際大きなリアクションを取ってくれたイケメンだ。

至極光栄。

LRTファイナリストという事は、つまりRevoと対決した、因縁の仲なのである。

その両名が楽しそうに話している姿は、本気でリネレボを楽しんでいるという言葉以外浮かばない。

Mizuchinといえばブレードダンサーの中でも双剣ではなく槍を好む、リネレボ界最強の槍ダンを名乗っている。

彼は槍ダンの素晴らしさを語るべく、決闘場での戦いを見せてくれた。

地下1階にあるゲームシアター、そこのプロジェクターで大きく映し出される槍ダンの姿。

ちなみに言っておくが、我はこういう「我流」というのが大好きなのだ。

彼は色々と話しながらプレイを見せてくれた。

まぁ強過ぎてほぼミサイルからのメテオで相手は蒸発していくのだが、まぁその破壊力たるや。

狩りの様子も見せてもらったが、面白いくらいに溶けていくMobたち。

意気揚々と、そして自信たっぷりに槍ダンについて語る姿は

「ベジータ」の画像検索結果

ベジータを彷彿とさせた。

※勝手な我のイメージ

 

Mizuchin「俺が間違いなく最強の槍ダンだ!」

 

この自信満々に言っている様子、文字で書くと嫌味のように見えてしまう、誤解を避けるために言っておくが、我は本当に格好良く見えた。

普段見慣れたブレダンのモーションではなく、まるで違うクラスかの如く立ち回るキャラクターは新鮮味すら覚えた。

 

ケンラウヘル「これは格好いい」

 

と、言いかけた時、後方から悪魔の声が飛んでくる。

 

PANCH「あれ?マントついてないけど?」

Mizuchin「…え?」

PANCH「マント見せてよ、優勝者マント」

Mizudhin「は?」

PANCH「あ、ごめーんwwwwマントはうちらしかなかったわーーーwwwwww」

 

「ベジータ 怒り」の画像検索結果

Mizuchin「んああああ゛あああ゛あ゛ちくしょおおおおおおぉぉぉ!!!!!!!!」

 

周り「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

地下一階に今日一番の絶叫が響き渡る。

Revoのこの男、本当に悪い輩である。

 

 

 

 

 

■ロデマイの闇

 

18時を過ぎても続々と集まるオフ会参加者たち。

PANCH主催ということもあり、当然の如くRevoメンバー、及びロデマイの上位陣、いわゆる「ロデマイの神々」が多い。

ロデマイはRevoを筆頭に戦闘力が高い者が多い。

当然採取はPK当たり前、弱肉強食の世界なのだ。

そのロデマイの錚々たる顔ぶれの中に、Revoや上位陣とは関係ない、いたって普通の二人組がいた。

煎茶血盟トト☆バナナラテである。

我が強烈にこの二人を覚えているのは、Revoやロデマイの130万~150万以上のメンバーが話している輪の中、部屋の隅で引き笑いをしていたからに他ならぬ。

例えて言うならば

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知ってはいたけど好奇心から壁の外出てみたらやっぱり絶望しかなかった的な。

会話に参加しているようで出来ていないというか、ロデマイの会話がカオス過ぎた。

隅っこで神々の話を聞きながら苦笑いをしている彼ら。

我はこの二人は気になって仕方なかった。

 

ケンラウヘル「今日は要塞戦はあるのか?」

トト☆「はい…ただ戦闘力と人数があっちの方がかなり上で…」

バナナラテ「かなり厳しくなりそうです」

ケンラウヘル「相手が強い方が燃えるというものさ。ちなみにクラスは何なのだ?」

トト☆「同じパラディンですよ!反王様」

ケンラウヘル「おお!戦闘力は?」

トト☆「あともうちょいで100万ですね!」

ケンラウヘル「おお熱い!特性を見せてくれ」

 

こんな会話をしていたと思うのだが、ロデマイの神々の内の一人がこちらを見て鮮烈な一言を言う。

 

 

 

ロデマイの神々「戦闘力100万?チュートリアルクリアだね」

 

 

その言葉を発せられた時のトトとバナナラテのリアクションを鮮明に覚えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ロデマイ高校、風紀の乱れが半端ない。

このような会話からも分かるように、どうやらロデマイでは高戦闘力の神々の戯れが凄いらしい。

引きつった、もう笑いしか出ない生生しい顔であった。

一般市民はいつもこんな顔をしながらリネレボをしているかと思うと心が痛む。

昨日のロデマイ採取場殺戮現場を見る限り、採取も殺し合いが当たり前のように行われているとのことだ。

こんな善良な市民を…せめて我で何とかしてやりたい。

 

ケンラウヘル「ロデマイの者たちよ、こういう一般市民もいるのだ。これも何かの縁。この煎茶血盟のトトとバナナラテくらいは採取で殺すのを見逃してy

 

トト&バナナラテ「反王様!!!!」

 

我の声を遮る二人。

そして強烈に印象に残る一言を我に残していったのだ。

 

バナナラテ「違うんです反王様、違うんです」

ケンラウヘル「どうした二人とも、せっかくのこういう機会なのだからここは仲良くしてだな…」

トト「違うんです、反王様は分かっていないのです。神々が悪いとかそういうのではないのです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ケンラウヘル「・・・・・・早くサーバー移動が来るといいな」

バナナラテ「はい。」

トト「早くロデマイを脱出してリネレボやりたいっす。」

 

ロデマイの闇は深い。

 

 

 

■各々の要塞戦

 

この日は土曜日だ。

21時30分からは各々の要塞戦がある。

19時くらいから30人総出で近くの中華料理屋へ行き、食事を楽しむ。

さすがに30人はまとまって食卓を囲むことはできなかったが、我はパプリオン組と一人のロデマイの女性とテーブルを一緒にすることに。

名はSzk、リネレボもやっているがモンストのコアプレイヤーらしい。

ちなみに、我の事はこのオフ会で初めて知ったとのこと。

我の自己紹介やモンストの事、色々と話して盛り上がった。

まぁ話が盛り上がり過ぎていつの間にか我が激熱の小籠包を一気食いさせられたり、ごめんごめんと冷たい水を飲ませると思いきや熱々のジャスミン茶を飲まされたり。

口内の皮がめくれる程火傷を負ったものの、Szkと隣にいたネモ船長がこれでもかというほど爆笑してくれたので悔いはなし。

北京ダックの食し方をレクチャーしたりと忙しい食事だったな…

まぁそんなテーブルの中で昨日に引き続き、

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要塞戦の事が頭に離れぬウィンターフェル陣。

仲間と共に今日の戦術について打ち合わせをするため早めに切り上げるコウヤ一行。

今日は我が軍は刻印作業のみ故、気楽であった。

その間もSzkとネモ船長の無茶ぶりを耐え抜いく我、中々スリリングで楽しい食事であった。

 

PANCH宅に戻ると、各々が要塞戦の準備をしていた。

特に地下1階のゲームシアタールームは大混雑を極めた。

VCで指示を行う者などは地下の他に1階のゲームバー、2階のパーティルームに分かれていた。

何という贅沢な家の使い方だろうか。

我は最初から地下1階に陣取っていた。

勿論、RevoのPANCHの要塞戦を見学するためだ。

シアタールームのプロジェクターは4つの画面を同時に出力できる高性能タイプだ。

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リネレボプレイヤーであれば誰もが羨ましがるこの光景。

ちなみにこの画面に映っている要塞戦は全て異なる要塞戦なのだ。

こんな夢のような施設があるとは…

ちなみに一番右下は

 

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煎茶二人組。

そうして始まる同時要塞戦。

地下では何名かがVCをしながら操作をしている。

ギャラリーは固唾を飲んで画面右上、すなわちPANCHの戦いを見ていた。

PANCHは今現在傭兵として色々な血盟に参加しているようで、この血盟では初の要塞戦となったようだ。

ガンガンと敵をなぎ倒し、あっという間に殲滅していく様は気持ち良い。

が…予想が覆るのもまた要塞戦の一興とも言うべきか。

PANCH軍、まさかのカウンターを喰らって3分で敗北。

えええええええという声が地下室を覆う。

PANCHもやっちまったー!という感じで頭を掻きむしる。

 

要塞戦や対人というのは全てが上手くいくものではない。

勝ったら嬉しいし、負けたら悔しい。

それは二極の話ではなく、この喜怒哀楽の揺さぶりを総じて「楽しい」というのだと思う。

PANCHは勿論悔しがっていたが、あそこはこういう風にした方が良かった、次はこうした方がいいな、といった具合で、我が軍と同じく、悔しさを引きずるのではなく、次楽しむためにどうするかを検討する切り替えの早さは素晴らしいと感じた。

ゲームは結局、試行錯誤と成功失敗の繰り返し、これをいかに楽しむか。

ロデマイの神々に揶揄されても、「次は勝つぞー!」と豪快に笑い飛ばすPANCH。

やはり日本一を取った男であり、我も見習うべき姿勢だとしみじみ感じた。

 

しばらくすると、PANCH以外の要塞戦も比較的早めに終わった、ほぼほぼ圧勝といった所か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この二人組以外は。

事前情報では確かに相手の方が各上、正直勝算は低いという話であったが、蓋を開けてみれば戦闘力差こそあるものの、16人対17人という激熱な戦いが繰り広げられていた。

皆の視線がプロジェクター右下に集まる。

ロデマイ、N要塞の争奪戦。

ロデマイの神々に見られながらの要塞戦、気が付けば地下1階はその者たちのオンステージになっていた。

しかし、そこには戦闘力だとか、日本一だとか、そんなのは一切関係ない、単にリネレボが好きな者たちが観客として応援する皆の姿があった。

いけるいける!押せ押せ!まだ時間あるよ!

まるでLRTのエキシビジョンマッチを見るかのようなハラハラする展開であった。

偶然にも何故か刻印ができないなどの不具合に見舞われざわつく地下1階。

しかしロデマイ一般市民は諦めなかった。

何度も刻印チャレンジし、30分ギリギリで奇跡の勝利を勝ち取る。

おお、という歓声と拍手が地下1階を埋めた。

 

これこれ、やっぱりこれだ。

最高に楽しい瞬間だ。

やっぱり皆、なんやかんや言ってリネレボが好きなんだなと正直に思った。

 

我が軍もささっと刻印作業を終わらせたところで、ふと思い出す。

そういえばコウヤやてんいち、ウィンターフェル血盟はどうしたのだろうか。

彼らは確か1階のゲームバーで要塞戦をしていたはず。

我は階段を上がり、ゲームバーへ向かった。

コウヤ、てんいち、アカガネ、ネモ船長が卓を囲っている。

まぁそんなことよりまず一番最初に目についたのがコウヤだ。

 

 

泣いてる。

泣いているというか、号泣。

遠目から見ても手に持ったiPhoneに涙が滴り落ちるのが分かるくらい。

VCは卓に置いてあるiPadを置いてスピーカー状態でやっていたらしい。

iPadからは血盟員たちの喜びの叫び声が聴こえている。

勝利したのは明白であった。

 

 

コウヤ「みねっとぉぉ~…かみさまぁ~…えっぐ、ありがどおぉぉ~~~」

 

 

といった感じで声にならないコウヤ。

卓に近付く我。

そしてコウヤが我を視界に入れるなりこう叫んだ。

 

 

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コウヤ「はんぉうざぶぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~!!!」

 

 

 

感動の涙なのだろう、血盟員たちはVCで「そんな泣くなよー」「良かったねー」などと慰めの言葉をかけている。

ネモ船長やてんいち、アカガネも喜んでいるというか、むしろもらい泣きをしそうな勢いであった。

コウヤはひたすら血盟員たちの名前、特に神様の名前を連呼している。

てんいちから話を聞くと、どうやら速攻作戦は失敗したものの、そのままリカバリーをし、熱戦の末勝利したとのことだ。

なるほどなるほど、と聞きながらも、未だに流れてくる涙でびしょびしょになったiPhoneにどうしても目がいく。

そう、正直な感想を言おう。

 

確かに感動的で熱い戦いだったのだろう、それはわかるし我も嬉しい。

が、あまりの号泣っぷりに引いている我がいた。

いや、iPhone壊れるんじゃないかと心配になるレベルで濡れてるし。

そして我に気を遣ってか、我からVCでウィンターフェル血盟員に一言欲しいと催促される。

 

コウヤ「ぅぅ…反王様、ウィンターフェルにもぉ反王様ファンがいてぇ、ぜ是非何か言ってあげてくだ

 

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あああああああああああああああああ(泣)」

 

さらにドン引きする我。

 

VC「え?反王様いるの?」

VC「まじで?」

 

まぁここは一言言っておかねばなるまい。

 

ケンラウヘル「ウィンターフェル血盟の諸君。反王親衛隊のケンラウヘルだ」

VC「おお、反王様、初めましてー」

VC「わーまじかー」

 

ケンラウヘル「初めましてだな。とりあえず勝利おめでとう。感動的場面ではあるが、現場からリアルな状況を貴殿たちに伝えさせてもらう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケンラウヘル

「貴殿たちの盟主はスマホに向かって号泣しながら必死に”神様、神様”と連呼しているが大丈夫なのだろうか?」

 

VC「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

まぁすったもんだがあったが、ウィンターフェルおめでとう。

 

 

 

 

■犬の警察官

 

我が今回会った中で群を抜いてやばいと感じたのは、全サーバー最強のスカベンジャー、Revo所属の

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犬の警察官である。

要塞戦が落ち着いた23時くらいか。

偶然犬の警察官と二人になった場面があった。

その時は色々と真面目な話をしてくれた。

スカベンジャーについてや、MMO全体について、リネレボは今後どうするべきか等。

ちなみにリアルは上記イラストの顔をもっとダンディにしたような、優しさが残るナイスガイだ。

話し方に独特のイントネーションがあり、聞いているだけで引き込まれる感じであった。

…投資の話をもっと聞いておけばよかった…

しばらくして皆が集まっている2階へ行き、Revoメンバーたちやら何やらでごった返した中でトークが始まる。

が、いつの間にかトークの中心となっていたのは犬の警察官であった。

酔拳でもするのかと思うが如く、絶え間なく日本酒を飲み続ける。

そして素晴らしく饒舌なのだが、とにかく話が本当に面白い。

リネレボの話からリアルの話までもう凄い。

そしてそのエピソードが全てにとある共通事項があった。

数あるエピソードの中から一つ抜粋する。

 

犬の警察官

「いやね、スカベンジャーって職は不遇でね、要塞戦でも最初に特攻して死ぬ役だし、そもそも人気がない職なんですよね。それは分かってるんだけど、やっぱりロマンがあるかなーと思って」

 

酒でベロンベロンになった犬の警察官が語り始める。

 

犬の警察官

「最初入った血盟、いや、全く一言も喋らなかったんですけどね。勿論血盟主とも。そこの血盟主が結構強くて。全く人気のないスカベンジャー、しかも一切喋らない僕を文句ひとつなく置いていてくれて。でもある時Revoに誘われて。世話になったのに、結局その血盟主とは一言も喋らずに脱退しちゃって。悪いことしたなぁと」

 

酒をグイグイと飲みながら語りは続く。

真面目な話、そして話術に皆釘付けになる。

 

犬の警察官

「んでRevoで本気で日本一目指そうとしたッス。一気に強くしていったんですよ。スカベンジャーの中で最強目指そうとして。酔っ払ったRevoメンバーにプラス28までいった防具を20まで落とされたり、その次の日に”LRTあるから早く装備戻して”とか言われて。そりゃもうカオスでしたわwww」

 

笑う面々。

 

犬の警察官

「んで、スカベンジャーで最強になったとき、ふと最初に入った血盟主と狩場が偶然同じになって。ああ、あの時の盟主だと。その時には僕の方が全然強くて。一言も言わずに抜けてしまって申し訳なかったなと、凄い感慨深くなったんすわ」

 

我はそういう経験はないが、世話になった者に対して不義理な事をし、抜けていった罪悪感、そして時が経って再び会って感傷に浸った、そんな所だろうか。

リネレボはドラマだ、人間と人間のドラマが生まれるゲームだ。

こういう他人の良い話を聞くのも本当に面白い。

酒を水かの如く飲む犬の警察官を、皆真剣な顔をして見ていた。

 

犬の警察官

「まぁ僕の方が強いじゃないっすかぁ。それで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬の警察官

「その盟主、切り殺してみたんですわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬の警察官

「でもまだリネレボ始まってからこの人に一度も声かけたことないなぁって。せめて一言話そうって。だからこう言ってやったんす」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『飼い犬に手を噛まれるというのは、まさにこのことッス!!!』ってね。」

 

 

 

 

 

 

これは酷い。

あまりの外道っぷりと勢いに本気で吹いた。

 

そう、彼の話す全てのエピソードが屑のような話なのだ。

これは文字だけで書くと誤解されやすいので言っておく、これは最上級の褒め言葉。

まぁ気持ち良い程の屑話が出るわ出るわ。

そのたびにPANCH宅2階が一気に笑いに包まれる。

深夜なので静かにしなくてはいけないのは分かっているものの、面白過ぎて腹がよじれそうだった。

何か周りに揶揄されても

犬の警察官「お宅、戦闘力いくつ?」

という返しも屑そのもので、何か言葉を発するだけでもう全てが笑えたのだ。

公にできない話が多過ぎるが、本当に楽しい時間であった。

 

気が付けば深夜3時30分、もうべろんべろんの犬の警察官も家路につくこととなった。

 

犬の警察官「そういえば近々入院で食事制限と禁酒を医者から言われてたッスけど、まぁ何とかなるッス~!!」

 

と千鳥足で帰っていくその姿もまさに外道であった。

 

 

 

 

■血盟主ネカマ

 

魔法少女ネカマという物凄い名前の猛者がいた。

犬の警察官トークショーでひとしきり盛り上がった後、隣にいた魔法少女ネカマと血盟主トークになる。

これがもう物凄い価値観が同じでひたすら話が盛り上がる。

いや、むしろこっちが盛り上がり過ぎただけかもしれぬが。

他血盟の盟主とがっつり話すのがこんなにも面白いとは思わなった。

あと途中で気付いたというか教えてもらったのは、リネレボがサービス始まってそう間もない時に起きた、かの有名な「元カノメテオ40枚着服事件」を告発して戦争を始め、一躍有名になった人だということを知った。

着服とかないわーリネレボとか仕様とかじゃなくて人間として器ちっちゃいわー等、盟主あるあるを語り合わせてもらった。

結構PKをがんがんやっているようだったが、PKが何故重要なのか、戦争とはどういうものなのか、ロデマイサーバーでどういうことをするためにこういう行動に出ているのか、我も目から鱗の考え方を色々と教えてもらった。

 

朝4時半くらいにもう皆眠気が限界に到達。

我も就寝することに。

朝8時30分にPANCHが仕事で出るということで、世話になった家主にはしっかりと挨拶はせねばと朝8時に起床。

PANCHを見送り、朝食を2階で済ませる。

2階のソファーベッドには死体の如く数人が倒れ込んでいる。

その中にも魔法少女ネカマがいる。

朝9時になると突然爽やかな朝を告げる格好いい洋楽がiPhoneから流れてきた。

アラームのようだ。

そういえば朝9時に起きないとやばいから寝ると言っていたな。

しかし、彼は肩を叩いても一切起きない。

仕方なく彼の耳元で叫ぶことに。

 

ケンラウヘル「ネカマ!朝だ!起きろ!!」

 

完全にディスりに聞こえるこのセリフ。

第三者が見たらどう思うのだろうか。

と思いつつも、血盟主として一緒に語り合った彼に声をかける。

次の日朝から仕事なのにも関わらず、こうやって起きるのもキツくなるのも理解した上で語り合ってくれたのだ。

そして彼からは色々な事を教わった。

そしてこの瞬間、この寝ている瞬間ですら、彼は我に教えを説いてくれたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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『名前はリアルで呼ばれても恥ずかしくない名前にした方が良い』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かなりの長編になってしまったが、まだまだ事件や書きたいことは3分の1も伝わらぬ。

しかし、これだけのメンバーがいて凄く分かった事は二つ。

 

皆リネレボが楽しくて、

皆リネレボを愛しているということだ。

 

我が軍だけでなく、ケンラウヘルサーバー、そしてリネレボ全体が現在停滞している感は拭えない。

やることがなくてPKだの何だのと、ユーザーたちが小さな火を見つけ、もしくは小さな火を点け、それを何とかして自分たちで大きな火にしよう躍起になっている。

火の点け方を間違えれば気持ちの良くない場外乱闘などが起きたり、はたまたそれが原因で萎えて辞めてしまったり。

この停滞期を乗り越えるためにも、ネットマーブルにはコンテンツの充実、特に対人系のコンテンツについては色々と新規なのかアップデートなのかは分からんが、是非頑張って欲しいと願う。

 

 

 

今回のPANCH宅オフ会編は終了。

しかし、ブログに載せるネタが多すぎて困る今日この頃。

なるべく早めに更新を約束しよう。

 

以上。

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